先日、いつも楽しいコメントをくれる
c.milk barさんの日記を読んで興味をもったので、
『アルフィー』(2004年/米国 原題:Alfie)を見た。
『アルフィー』と言えば、『メリー・アン』や『星空のディスタンス』(←古っ!)でお馴染みの3人組が真っ先に思い浮かんでたけど、これからはジュード・ロウの顔も浮かんできそうなくらい、女ったらしの色男、
アルフィー役がはまっていた。
前半は、
アルフィーのやりたい放題。
彼なりの“哲学”がうまく作用し、いろんな女性と彼なりに楽しくやっている。
でも、ずっとそんな調子だったらストーリーにならないんで、後半からは形勢逆転、
アルフィーは手痛いしっぺ返しを受けることになる。
私としては、
ロネット(ニア・ロング)とその夫でかつての親友だった
マーロン(オマー・エップス)との再会が痛かった。
アルフィーがどうこうって言うよりも、
マーロンと
ロネットのこれまで&これからを考えると、はぁ・・・。
シングルマザーの
ジュリー(マリサ・トメイ)や人妻
ドリー(ジェーン・クラコウスキー。『Ally McBeal』の
エレイン)に相手にされなくなり、事業家の
リズ(スーザン・サランドン)には「
彼はあなたより若い」と言われてしまい、最後は「
僕は彼女たちに何も与えてこなかった。僕には何も無い」と自分で自分にダメ出し。
ちょっぴり
アルフィーに同情する気持ちも湧くんだけれど、でも、
その後、彼が変われるかということになると、正直怪しいと私は思う。
それは、私生活でもいろいろと噂のあるジュード・ロウが演じたせいもあるかもしれないけど(苦笑)、
アルフィーがKOを食らった相手が、女版
アルフィーと言える
リズだったから、
彼が“本物の愛”に目覚めたとは思えないんだな~。
「目覚めるんだったら、
ニッキー(シエナ・ミラー)でしょ!?」と思うのは私だけ?
とはいえ、そういうところがこの作品の魅力なのかも。
すんなりココロを入れ替え純愛してるアルフィーを、そんなに見たいと思わないしね。
ミック・ジャガーとデイヴ・スチュワートが手掛けた主題歌『Old Habits Die Hard』、随所に流れてきてとても印象に残った。
1966年のオリジナル版(主演はマイケル・ケイン!)と同じ曲らしいんだけど、全然古臭くなくって作品を盛り立てていたように思う。
評価は、
★★ (満点は5つ)
ちょっと辛めの評価だけど、
ジュード・ロウ好きの人は必見。
彼のまっすぐこっち(カメラ)を見てる瞳、視線にやられちゃってください(笑)。