『トリスタンとイゾルデ あの日に誓う物語』(2006年/米国 原題:Tristan & Isolde)を見た。
ワーグナーのオペラにもなった、ロミオとジュリエットの元ネタとも言われる中世の悲恋の物語の映画化(ワーグナーの楽劇とはこの映画ではかなり筋が違うようだけど)。
主演は
『スパイダーマン』シリーズで主人公の親友&敵役
ハリーを演じたジェームズ・フランコ。この作品は、彼のTVドラマ作品
『DEAN』を見たときから興味を持っていたもの。
中世のイングランド。両親を失った
トリスタン(ジェームズ・フランコ)は、命の恩人であるコーンウォールの領主
マーク(ルーファス・シーウェル)に育てられ、勇敢な騎士となった。アイルランドとの戦いの際、瀕死の重傷を負った
トリスタンは葬船に乗せられ、アイルランドに流れ着く。そこでアイルランド王の娘
イゾルデに助けられ、彼女の献身的な看病もあって
トリスタンは回復する。やがて二人は愛し合うようになるが、葬船が見つかりアイルランド王が
トリスタンの捜索を始めたため、
イゾルデは自分の名や身分を隠したまま、彼を小船に乗せて逃がす。
その後、アイルランド王は
イゾルデを
マークと政略結婚させる。優しく
イゾルデを迎え彼女を愛する
マークへの忠義と彼女への想いとの間で苦しむ
トリスタンだが、
イゾルデも彼への愛が抑えられず、二人は密会を重ねるようになる。しかし、この二人の密会がアイルランド王の知られるところとなり、それを利用して王はイングランドを分裂させ、戦いを仕掛け、イングランドは存亡の危機に立たされる・・・
ある意味“ベタベタ”な恋愛ものだけれど、中世の暗い雰囲気と若い
トリスタンと
イゾルデの情熱的な恋とがうまく中和されていて、なかなか良くできた作品だったと思う。
トリスタンも
マークもイイ男だった
評価は、
★★★☆ (3.5 / 満点は5つ)