よしもとばなな著
『チエちゃんと私』を読んだ。
主人公の
カオリは、40代の独身女性。親戚のおばさんが営む輸入物のセレクトショップを手伝っていて、従妹で6つ年下の
チエちゃんと同居している。そんな主人公
カオリの視点で、
チエちゃんとの生活、仕事、家族、恋愛などが描かれている。
お互い超マイペースと言える主人公と
チエちゃんが、他人に迷惑をかけることなく好き勝手に生きている姿に、多くの女性は憧れるだろう。
それに、あくせくしていない、時間がゆっくり流れているような、ある意味非現実的な“世界”に生きる彼女たちに感情移入すれば、しばし現実を忘れることができて、癒されるに違いない。
私は特別よしもとばななが好きなわけではなく、彼女の著作は『キッチン』とか『TSUGUMI』とか、ずいぶん前の作品しか読んだことがなかった。
でも、この『チエちゃんと私』を読んで、彼女が(たぶん特に女性に)支持されるのもなんとなく納得できた。
【今年の読書目標達成まで---あと27タイトル】