【2日目 : コロンボ → ピンナラワ → キャンディ】
キャンディは、スリランカが英国の植民地になるまでシンハラ人=スリランカで最も人口が多く、基本は仏教徒=の王朝の都があったところ。仏陀の左の犬歯(仏歯)が安置されている
仏歯寺があり、現在でもシンハラ仏教徒にとっては特別な町。
毎年夏には、この仏歯の入った仏舎利が豪華な衣装をまとった象の背中に載せられてキャンディの町を練り歩くペラヘラ祭があり、たいへんな賑わいを見せるという。
仏歯の部屋が開扉されるのは1日3回(5時半、9時半、18時半)のみとのことなので、仏歯寺観光の前に、
キャンディアン・ダンスのショーを見る。
キャンディアン・ダンスは、スリランカ各地の民族舞踊を組み込んだ踊りで、スリランカを代表する芸能のひとつ。
私が見たものは10プログラムあり、最初は、男性の踊り手が激しくドラムを叩く“マグル・ベラ”。
![kandiandance1](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/44/0000084344/36/img072fd593zikbzj.jpeg)
2番目は、女性たちによる“プージャー・ナトゥマ”。仏陀に祈りを捧げているところを表現している。
![kandiandance2](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/44/0000084344/37/img6648f837zikfzj.jpeg)
少し飛んで6番目が、戦いの神の乗り物とされる孔雀の動きを表している“マユラ・ナトゥマ”。
![kandiandance6](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/44/0000084344/39/img1b29c29ezikdzj.jpeg)
9番目が、“ギニ・シシーラ”という悪魔祓いを目的とする火踊り。
そして最後が“火渡りの儀式(ファイヤー・ウォーク)”で、燃えている炭の上を歩くというもの。
これはヒンズー教の修業的性格を帯びているという。
![kandiandance10](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/44/0000084344/42/img556a0e3dzik6zj.jpeg)
私はこのファイヤー・ウォークを最前列のど真ん中で見たのだけれど、その熱気といったらすごかった!!!
さて、いよいよ
仏歯寺の観光。
写真は、
3日目に訪れたレイク・ビュー・ポイントというところから撮った仏歯寺。キャンディ湖のほとりにある(なお、キャンディ湖は人造湖)。
![busshiji1](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/44/0000084344/47/imgdf996cc0zik8zj.jpeg)
1998年ごろにタミル人=南インドから移住してきたヒンズー教徒。シンハラ人とタミル人は遠い昔から今も争いが絶えない=による爆弾テロがあったため、仏歯寺の中に入るまでにボディチェックが2回もあった。かなりベタベタさわってくるのでいい気分ではないけれど、安全のためだ、仕方がない。
お寺の中は、とても広く、至るところに仏像があり、熱心にお祈りをしている人がたくさんいた。→は、椰子の葉でできた写本が所蔵され、図書館として使われている八角形のお堂の中にある仏像。
ちなみにスリランカでは、仏様にお尻を向けるなどもってのほかということで
仏像を背にしてポーズをとって写真を撮ることは禁止されている。スリランカの人の信仰の厚さが感じられよう。
広い部屋の壁に、仏歯が4世紀にインドからスリランカに渡り、16世紀にキャンディにやってきて、その後スリランカを支配したヨーロッパ列強(ポルトガル、オランダ、イギリス)からどうやって守ったかといったストーリーを絵にしたものが飾られていてとても興味深かった。
暗くてわかりにくいけれど、↓が仏歯の部屋の様子。ここでも皆熱心に祈りを捧げている。金色に輝く仏塔の形をしたものが、仏歯が入っている小箱で、仏歯そのものはめったにお目にかかれないらしい。
![busshiji3](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/44/0000084344/49/img80d891e3zikfzj.jpeg)
下手っぴな写真とこの文章ではとても伝えられないほど、
この仏歯寺は素晴らしく、世界遺産というのも、上述のように“シンハラ仏教徒にとっては特別な町”言われるのも、十二分に納得。
以上で、なかなか盛りだくさんだった2日目はおしまい。