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カテゴリ:観劇・映画関連話
(6月9日(月)の“その3”の続きです)
(感想) “米洗ひの段”では、時姫が何人ものお伴を引き連れて“仰々しく”帰ってくる様子が、観客の笑いを誘っていました。 近所に住む女房、“おらち”が“もろ肌を脱ぐ”場面などは、これはもう、文楽でなければ表現できない場面だと思いました。 北条時政の娘として高貴に、かつまた、嫁として三浦之助の母を手厚く看病する、“時姫”。 病を患って床に横になる事が多いとはいえ、武家の女として毅然と振舞う、“三浦之助の母”。 恐らくはその土地の農家の女房で、生命力とバイタリティに溢れた、“おらち”。 あれっ いつの間にか私には、それらの役を“演じている”文楽人形が、人形に見えなくなっていました。それらを操っているはずの“三人”の人形遣いの姿も、気にならなくなっていました。 絶妙の立ち居振る舞いとテクニックを駆使して、人形に命を吹き込む人形遣い。 さまざまに声色を変え、登場人物たちのセリフを喋るとともに、物語の進行をも掌る大夫。 それらを引き立てる、三味線の音色・・・ 徐々に私の身体の中に、文楽の面白さ、楽しさが浸み込んできました。 人形をわざわざ“三人”で操るその訳が、だんだん理解できてきました。 自分の目の配り方には相変わらず困っていましたが、それは、「どこを重点的に観ればよいか分からない」からではなく、「舞台で演じている“人たち”も観たいし、舞台上手の“義太夫”を担当している人たちも観たいし・・・」、そんな、贅沢な悩みに形を変えていました。 (あらすじ) 夕暮れ時、思いがけない事に、母の身を案じ、戦場から三浦之助が母の家へやってきます。戦で深い傷を負っていた三浦之助は門の前で意識を失ってしまいますが、母のために用意していた薬を時姫から与えられ、意識を取り戻します。 「戦で果てる前に、一目だけでも母にお会いしたい」という三浦之助の希望は、その母に拒絶されます。「敵に背中を見せて戻ってくる様な者は、我が息子ではない」。 三浦之助は覚悟を決め、戦場へ戻ろうとしますが・・・ ここはひとまず、時姫に引き留められます。 (“その5”に続きます。23日(月)までにはUP予定です・・・) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.06.15 16:40:10
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