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カテゴリ:観劇・映画関連話
大阪公演が終了して1か月以上が経ち、私が東京公演を観にいってもう約2か月が過ぎようとしていますが・・・(ちなみに、「予告」記事を書いたのは10月27日(月)でしたが・・・)
今更ながらでお恥ずかしい限りですが、ブログに記事をUPさせて頂こうと思います。 10月25日(土)、東京・日比谷のシアタークリエへ、「私生活」PRIVATE LIVESという舞台を観に行ってきました(以下、一応“ネタバレ”がありますので、ご注意願います)。 (あらすじ) エリオット(内野聖陽)は、“バツ一”。新たな伴侶・シビル(中嶋朋子)とともに、新たな夫婦生活の第一歩として、英国からフランスの海辺へ新婚旅行にやって来た。ところが・・・ ホテルのスイートルームのテラスからエリオットが“隣り”のテラスをのぞいてみると、そこには“前妻”のアマンダ(寺島しのぶ)の姿が。彼女も新たな伴侶・ヴィクター(橋本じゅん)とともに、そこに新婚旅行に来ていたのだった。 二人はあまりの偶然に動揺しつつも、ナゼか二人で“この後どうするか”話し合う。と、二人の心の中に、かつての幸福な気持ちがよみがえり・・・ 二人でホテルを抜け出してしまう。 フランス人の家政婦・ルイーズ(中澤聖子)に任せていたアマンダの住まいに、とりあえず落ち着いた二人。最初のうちは、始めて出会った頃の様に甘い時間を過ごしていたが・・・ 離婚の原因になった、お互いの“気の強さ”が次第に現れ、徐々に部屋は修羅場と化し・・・ ・・・そんな中、ようやく二人の居所を探し当てたシビルとヴィクターが、そこへやってくる・・・ (あらすじ、終わりです) 舞台の冒頭、いかにも“新婦”といった装いのシビルに促され、ホテルのテラスに出てきた男優さん。それが誰だかハッキリと認識するまでに、私は30秒程度を要しました。 内野聖陽さんというと、私はどうしても“風林火山”の“山本勘助”役のイメージがまだ強烈に残っています。上下白のタキシードでバッチリ決めた内野さんの姿なんて、初めて観ました。でも、私にとっては初めて観る舞台上の内野さん、新鮮でしたし、素晴らしかったです(大声で怒鳴るシーンなどでは、まだ若干“勘助”のイメージがフラッシュバックしてしまいましたが)。 寺島しのぶさんというと、ここ数年は“ワイドショーネタ”ばかりが注目を集めていましたが・・・ この舞台では、正統的な“英国淑女”の装いをみせてくれましたし、内野さんとの“乱闘シーン”など、見どころいっぱいでした。とても素敵な“女優・寺島しのぶ”を、堪能させて頂きました。 中嶋朋子さん。この舞台では、夫が突然いなくなって気が動転する“弱さ”、夫の“前妻”と堂々と対峙する“強さ”、そして、結婚したばかりの伴侶との別れを決意し、“共通の境遇”にあるヴィクターを受け入れる“逞しさ”、そんなものが交錯する、とても難しい役を好演されていたと思います。 橋本じゅんさん。役どころは、“英国のインテリ紳士”という設定だったと思うんですが、チェックのジャケットを通して周りに漂わせていたのは、どう観ても“三枚目”の雰囲気。しかし・・・ 夫に去られたシビルを慰めたり、エリオットに忠告する、といったシリアスなシーンでは、その雰囲気がガラっと変わるんです。“自在に自分の雰囲気を変える事のできる役者”・・・ 本当に色々な意味で、“面白い”役者さんだと思います。 この舞台の脚本を書かれたのは、ノエル・カワード(1899-1973)というロンドン生まれの方だそうで。プログラムによれば、舞台設定は“1920年代”との事。 この舞台には、“離婚”はもちろん、“離婚調停訴訟”といった事柄も出てきました。 また、“駆け落ち”、“男性と女性の殴り合いの大ゲンカ”といった場面も出てきました。今まで私が“英国”に抱いていた“紳士・淑女の国”というイメージからは大きくかけ離れていて・・・ いや~、本当にビックリしました。1920年代の英国では、もう既にこんな事が社会問題になり、こんな事が“日常茶飯事”だったのでしょうか ある意味、とてもシュールでリアルな舞台だったと思います。 ともかく、本当に面白かったです。“外国の演劇”といっても、ブロードウェイやシェークスピア以外に、こんな舞台もあるんですね。そんな事を知る、いい機会になりました。 チャンスがあれば、またぜひ、こんな舞台を観てみたいと思っています。 <追伸> 仮にもし・・・ 夫婦で、あるいは恋人同士で外出中に、街中で、“元恋人”、あるいは、“元伴侶”を見かけたら、皆さんはどういう行動をとりますか 今回私が観たこの舞台では、“元夫婦”のエリオットとアマンダが互いに「相手がホテルの隣の部屋にいる」と知った直後、“現伴侶”と会話するシーンがありました。 男性のエリオットはシビルに対し、「一刻も早くこのホテルから出よう」の一点張り。 シビルにその理由を訊かれようが、シビルに泣かれようが、「理由は訊かないでくれ。とにかく、一刻も早くこのホテルを出よう」の繰り返し。 理不尽な夫の要求に妻が従わないと見るや、しまいにエリオットはシビルを“恫喝”する始末・・・ そんな、“徹底的にこの事態を隠そうとする”エリオットに共感してしまった男性は、私だけでしょうか(べ、別に私は、何も“やましい”事はありませんけれど・・・) 女性のアマンダも、「一刻も早くこのホテルから出よう」と、夫のヴィクターに懇願します。その理由を問われると、「前夫のエリオットがこのホテルにいるの」と、率直に白状してしまうアマンダ。 そして・・・ アマンダ自身がどれだけエリオットからヒドい仕打ちを受けて離婚に至ったか、それを端から端までヴィクターに説明した上で、相手に理解して同情してもらおうとするアマンダ・・・ そんなアマンダの姿に共感する女性の方は、どれぐらいいらっしゃるんでしょうね(べ、別に、“カミングアウト”して頂く必要はございません。申し訳ありません・・・) お後が宜しい様で・・・(そんなまとめ方、アリかよオイッ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.12.19 23:51:17
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