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カテゴリ:ゲームデザイン
日本史の教科書に必ず掲載されている歴史的事件のひとつに「西南戦争」がある。
西南戦争について調べると、すでに明治末には研究書や歴史書が刊行されている。 実際に薩摩軍が採った戦略について論評されているのだ。 調べれば調べるほど実に面白い。 西南戦争に参加した士族の聞き取りを基礎としているため、当時の研究書はリアルなのである。 この研究書を基礎として戦略級のゲームをデザインしたいものである。 いろいろな戦略が選択できるようにデザインしてみたい。 この研究書によると西郷隆盛の弟の発言が面白い。 長崎をまず攻め込み、船を奪い、大阪へと攻めあがることを述べている。 拙速をまず良しとして戦略を練るべきだと述べているのだ。 もし、熊本城陥落に拘らず、電撃的に福岡、長崎、大分、小倉などに攻め込んでいたら西南戦争はどうなっていたであろうか。 明治政府が恐れていた、不平士族の反乱が全国に飛び火していた可能性もあったのではないであろうか。 九州が明治政府から独立したかもしれないのである。 実際は取り上げられなかった戦略を西郷隆盛に代わって採ってみるのは魅力的なゲームではないだろうか。 薩摩軍約30000人vs政府軍70000人とはいえ、政府軍は兵力の逐次投入である。 各個撃破の可能性すらあったのだ。 夢は広がる。その前にもっと資料を読み込む必要があるが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年11月22日 20時08分20秒
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