フィギュアスケート時々バレエ～浅田真央とパトリック・チャン応援記

マリインスキー・バレエ来日公演の詳細も発表になっていましたね。前回来日公演を思い出します。「ヴィシニョーワのすべて」「ロパートキナのすべて」、素晴らしかったなぁ。あれからはや三年か(ってまだ半年以上先のことだけど)。時の流れというのは残酷なまでに、速い。
私としては１１月２１日の名古屋での「眠り」と２８日のびわ湖での「眠り」、この２公演に行けたらいいかな～、って思ってます。特に名古屋での「眠り」はヴィシニョーワ＆コールプだそうなのでこれは凄い楽しみです！ヴィシニョーワのオーロラ、全幕で観るのは何と私は初めてなんですよ～。どれだけこの日の来るのを待ち望んできたことか(笑)。前回３年前の名古屋公演も主役はヴィシニョーワ＆コールプだったし(私は観に行ってませんが)、昨年のボリショイ名古屋公演もザハロワ＆ウヴァーロフ、というバレエ団にとって一番のキャスティング(まぁ「白鳥」に関してはヴィシではないでしょうが)だったので、多分今回もヴィシニョーワは名古屋で踊ってくれるんじゃないかな？いや～、嬉しい。東京まで観に行かずに済んで(笑)。問題はびわ湖でのキャストなんですけど、そもそも１１月２８日って、東京ではずっと「白鳥」を上演している期間なんですよね。２７日も２９日も公演があって、その合間にびわ湖で「眠り」？か、かなり大変なスケジュールになりそうな感じなんですが、大丈夫なんでしょうかね。ずっと「白鳥」やってきてこの日だけ「眠り」っていうのも気持ちの切り替えとか大変そうだな・・いや、プロの(それも世界最高峰の)バレエ団なんだからそれくらい大したことないんでしょ～かね？それともびわ湖ホールの方が間違っていて、本当は「白鳥」だったりして？けど２１日の名古屋での「眠り」は確実だから、セット等は名古屋からそのままびわ湖へ運ばれて待機してるんでしょうか？う～ん、よく分からないけど、まぁいずれにせよ観に行こうと思っています。オーロラはソーモワである可能性高いですね。翌日に東京でテリョーシキナは「白鳥」だから。ヴィシニョーワではないだろうしな～。ソーモワは、一部ではかなり評判が悪いようなのですが？とにかく素晴らしいプロポーションの持ち主なので、実際に生で観られるの楽しみです。って勝手にソーモワが踊ると決め付けてるけど(笑)。
西宮では「白鳥」上演予定らしいけど、そして日程的にもロパートキナが踊ってくれる可能性も大だと思うのだけど、う～ん、どうしようかな・・っていうのも私って、そもそもセルゲーエフ版の「白鳥」があんまり、というか全然好きじゃあないのよね。勧善懲悪の完全なる「おとぎ話」で、悪の前に善は勝つ！この世で「愛」ほど尊いものはないのだ、その「愛」は世界を変える、この世の全てだ。世の中愛だよ、愛、みたいな「愛こそ至上のもの」的な価値観が私はどうにも好きにはなれない。愛(＝善)の力をもってすれば全ては上手くいく、悪なんて簡単に倒されてしまうものだ・・こういうあまりに単純というか、上手く行きすぎというか、「お目出度い」解釈については、なんだかな～、なんて思えてしまう。はっきり言って「小学生向き」としか私には思えない。ボリショイのグリゴローヴィチ版みたいに圧倒的な虚無感に襲われるような、オデットと王子は永遠に引き離されてジ・エンド、みたいなああいう終り方が私は一番好きです。ヌレエフ版も好きですよ。とにかく単なる「おとぎ話」で終らせない「白鳥」が好きなんですよね。
なのでマリインスキーの１００％ハッピーエンドの「白鳥」はなぁ・・観なくてもまぁいいか、みたいに思ってます。まぁ、私が思いっきり変な人間なのでこういう考え方するんでしょうね。けど、グリゴローヴィチ版観た後にセルゲーエフ版を観に行く気しないなぁ。ロパートキナ主演？でも観たいとは思わないんだから、私の｢白鳥」への思いはこの一言に尽きるのだと思います。「ハッピーエンドの白鳥なんてやだ！」私はどうも悲劇色の濃い「白鳥」ほど好きになる傾向が強いようです。
まぁ、ロパートキナの「白鳥」は一度観たことがあるので、他の人だったら、例えばテリョーシキナだったら観てみたいな、なんて思いますが。
「白鳥」も「眠り」も同じ「おとぎ話」とは言え、「白鳥」には単なる「おとぎ話」で終って欲しくはない、「おとぎ話」で終らせるのは勿体無い！って思いがあるのですよね。「眠り」はもう完全に「おとぎ話」でいいし、逆に変ないじり方はしないで欲しい、って思うのですがね。