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古典なんか踊ってるのは勿体無い!と言ったばかりなのに何ですが、最後の「ドン・キ」グラン・パ・ド・ドゥを観て、あ~、やっぱりザハロワはクラシックバレエの女王様だ!これでこそザハロワ!なんて思ってしまいました(笑)。やっぱり彼女はクラシック・チュチュが世界一似合うバレリーナだわ!アダージョでのあの輝き。正に「女王の舞」でした。太陽の様に輝いていて眩しいくらい。うわ~、やっぱザハロワはこうでなきゃ。この人はクラシックバレエを踊る為に生まれてきた人なんだもの!なんて、とにかくもうもう頭の中がパンクしちゃうんじゃないか、ってくらい興奮しちゃいました(笑)。あの輝き、あのオーラ、あの華。クラシックバレエのヒロインに求められる全ての要素を完璧なまでに、完璧を通り越すくらいに持ち合わせていて、あ~、やっぱり私はクラシックを踊るザハロワが好き、なんてしみじみ思っちゃいました。まぁ彼女のチュチュ姿を観るのが凄い久しぶりだったので、余計にそんな風に感じたのかも知れませんがね。
ウヴァーロフとのパートナーシップも流石で、片手リフトは空中での姿勢もちょっと変っていて?見事の一言。本当にチュチュを着たザハロワは無敵ですわ~。って、彼女の現代物観てる時にも同じこと思わせられたんですけどね(笑)。 コーダでのグラン・フェッテでは、珍しくダブルを時々入れていましたね。ザハロワはフェッテだけはやや苦手なのか、それともそういう方針なのかシングルだけで回るのが殆ど、みたいな印象があったのですが、今回は自身のガラということもあってか、それともそんなことは全然関係ないのかも分かりませんが、ダブルも時々挟んでのフェッテでした。けどやっぱちょっと苦手?かなり軸がぶれてきちゃってあまり効果的とは思えませんでした。会場は割れんばかりの大拍手でしたけど。 けどいずれにせよザハロワの圧倒的なプリマの輝きを見せ付けて幕、というガラに相応しい終り方で、本当に素晴らしかった。背景にボリショイ劇場の観客席の写真を持ってきたのも良かったと思います。そりゃここはボリショイ劇場じゃないけどさ~(って当たり前)、雰囲気は僅かばかりでも伝わって来たし、ゴージャスな観客席に映えるゴージャスなパフォーマンスに、本当に大感激!でした。 明日も観られるのね~、わ~い♪と思っていたら、あらら、プログラムを見てみたら明日はドン・キじゃなかったのね(最近忙しくてプログラムの内容も殆ど確認しないでこの日を迎えたのだった)、う~ん、ちょっと残念だけど、まぁ明日の「ヴォイス」も楽しみだわ~、と思いながら、幸福感に包まれながらホテルへと帰ったのでした。 で、翌日の「ヴォイス」ですが・・ う~ん、ザハロワ、この演目を選択したのはちょっと失敗だったんじゃない?プログラムによると、ユーモラスな作品で、コミカルな振付の妙をお楽しみ頂けるのでは、なんてザハロワは言ってるので、どんな作品かと思って観始めたんだけど・・全然コミカルじゃない(笑)。いや、確かにあ、ここは笑うところね?と思える部分もあったのだけど、けど全然笑えないし。 観ているうちに、この演目は少なくとも「今の」ザハロワには合わない、って私は思っちゃったよ。やっぱり慣れてないというか・・こういうコミカルな表現が似合うダンサーもいるし、そういうのに上手い人が踊ったらすごく面白く見えるのだろうけど、ザハロワには合わないな~。こういうのも、ある意味天性のものがあって、今回のこの公演でいえばワシーリエフ君みたいな、観客を楽しませる、面白がらせることに才能のあるダンサーというのも確かに存在するけど、ザハロワはそういうタイプじゃない。慣れてきたらもっと上手く「魅せる」ことも可能になるかも知れないけど、今はまだ・・って感じだった。なのでこの演目の一体どこがユーモラスやねん、なんて思ってるうちに終っちゃったよ(笑)。 私の中では、昨夜の輝くばかりの「ドン・キ」の印象がまだまだ強かっただけに、やっぱ今日もあれで締めるべきだったんじゃない?なんて思っちゃいましたが、それだと4公演、3公演観に行った方にはちょっと・・だろうから、そうだな~、「眠り」グラン・パ・ド・ドゥで終らせるのはどう?なんて思っちゃったけど、それだと「やっぱザハロワはクラシックだよね」という印象を観客に改めて益々植え付けるようなことにもなりかねないから、やっぱダメか。 じゃ「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」はどう?ザハロワがあの作品踊るの、観てみたいんだけどな。あるいはまぁ・・なんて私が今更あれこれ注文付けたって仕方が無いんだけどね。 え~、またまた次回に続きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年05月10日 03時45分43秒
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