懐かしい時計が出てきた。
昨日、実家に顔を出した。お袋が「昨日荷物を整理していたら時計が出てきたよ」といわれる。「え、どんな時計?」「これ」「おーーー、懐かしい。すっかりわすれていたよ。これ会社の社内販売で買った奴だよ。けっこういい値段で買った気がするなー。なんで親父の荷物の中にあるんだ?」大手の取引先だったこの会社の社内販売は時々あり、他にハンドヘルドコンピューターも買った記憶があります。この時計は・・1982年に購入したCASIO T-2000 ウォーキングディクショナリー 当時の価格で28000円もしたやつです。TVコマーシャルでは竹村健一を起用して大々的に宣伝していました。この時計は、時刻、カレンダー機能に英和・和英辞書、5カ国(英語、日本語、スペイン語、フランス語、ドイツ語)翻訳機能(常用単語1455コ、5か国会話)、ワールドタイム機能、アラーム機能、ストップウォッチ機能を持っており、当時のハイテク技術を詰め込んだ今までにない画期的な商品でした。「英和・和英」単語辞書として、「常用単語1,455語が登録」されています。一番面白いのは「5カ国語翻訳」で、海外旅行などで役立ちそうな挨拶や基本的な会話文を「36文収録」されていて、先に述べた5カ国の言葉に変換します。今では過去の遺産的アイテムですが、腕時計という小さい中に詰まったハイテク技術は当時を偲ぶコレクションアイテムとしては完璧です。状態を確認していきます。外観はケース、バンドに傷がありますが風防ガラスはきれいなものです。 電池交換して動くかな。で、持ち帰って電池交換・・・BR2020? 今はCR2020だね。って、手持ちにない(泣)暫定的にCR2016を強引に入れ込み、AC処理をしなくても敢え無く復活しました。しかし、操作ボタンの動きがしぶい。ここはシリコンオイルを塗布することにします。それと防水パッキンがかピカピでございます。やわらかいゴムが経年劣化でカチカチ。いじっていたらバラバラに・・・orz. 非防水時計になってしまう。部品取りから程度のいいパッキンを移植しました、これで防水機能が維持できるようになりました。で、気合で裏蓋を「おりゃっ」で「パチーン」終了。取りあえず腕に載せてみました。あとは外観を仕上げて傷を消していきます。34年前のオールドCasio、生き返りました。23歳、新入社員時代思い出時計の復活です!!