明清の社会と文化
明清も終わりに差し掛かってきました。本来は1時間で終わる内容ではありませんが、進度の関係もあって、ポイントを絞ってまとめてみました。【本日のテーマ】 明清の社会・文化における大きな変化とは?【説明】◎明の社会 国際商業の活発化は、長江下流域で綿織物や絹織物が盛んになることを促し、 それとともなって、穀倉地帯が長江中流域に移った。 明末には「湖広熟すれば天下足る」と呼ばれるようになる。【問い】 「湖広熟すれば天下足る」とはどういう意味だろうか?【説明】 明では都市の発達が顕著で、 景徳鎮では陶磁器生産が盛んとなる。 商人は会館や公所を建設し、互助や親睦をはかった。【説明】◎清の社会 海上交易が順調に発展し、人口も急増した。 アメリカ大陸から新たな作物が流入し、人口増を支えた。【問い】 アメリカ大陸からもたらされた作物は何か?【雑談】 トウモロコシやジャガイモがもたらされたが、なぜジャガイモは広まらなかったのかを、 フリードリヒ2世や「悪魔の食べ物」の逸話を紹介して楽しみました。 (結構生徒は喜んでいました。私自身も楽しかったですし、こういうのもいいかも。)【考察】 明と清ではどのような税制が始まったか? それはどのような背景があったのか? 生徒がまずは一人で、次にペアで解答を仕上げていく。【教え合い】 ペア同士で、一条便法と地丁銀制について説明しあう。 (しっかり内容を把握し、銀の流通について考えられたようです)【説明】◎明の文化 明では外面的な知識を重視する朱子学を批判し、善の心を実践する陽明学が広まり、 科学技術書も多く出版された。◎清の文化 清では実学が発達し、物証から論を展開する考証学が発達した。 実学の広まりには、イエズス会宣教師の活動が大きく影響した。【作業】 明清の文化について、宣教師の活動を調べ、プリントの空欄に適語を入れる。【説明】◎典礼問題 三跪九叩頭を紹介し、典礼とは何かを説明する。 そのうえで、キリスト教側がこれを拒んだ理由を考えてみた。【問い】 明清の社会・文化を変えたものは何だったのか?【まとめ】 社会においては銀が、文化においては宣教師の存在が、大きな変革をもたらした。【振り返り】 自己評価と自由記述 自由記述については、自分で一つの問いを作り、解答をつけて提出。今回は結構詳しく、授業の様子をアップしました。参考にしてください。意見やコメントもお願いします。