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今日はある人の13回忌に出てきました。
10代の頃、仲良くしていた男の子の法要です。 12年前、当時の私はまだ高校生でした。 彼の突然の死を知った時、ただただ呆然としました。 葬儀の際に、彼の最期の顔を見、挨拶したかったけれど、 見られたのは同じクラスだった人たちと同じ部活の人だけでした。 違う学校に進んでしまったが故に、最期を相対で迎えることが できなかったことが、非常にショックでした。 そして、それを境に、しばらく人と喋ることが億劫になり、 振り返ればそれから1~2年くらい、 心の底から笑うということができませんでした。 しかし、少しずつ、死んだことに対する痛みと、彼と過ごした 楽しかった思い出のバランスが、変わってきました。 彼の生きた人生の倍ちかくくらいの年月を 今日まで生きてきました。 当時の自分の年齢と、彼が亡くなってからの年月が近くなり ようやく彼の死を自分の中で昇華できそうです。 今日、13回忌で彼への焼香をしているとき、ようやく自分の中で ケリがつけられそうな気がしました。 死は、誰にでも訪れるものです。 でも、それまでにその人と形作ってきたものは、 ずっと記憶に残り、自分の精神に作用します。 「死んだ人は、生きている人たちの心の中で生きている」 そんな言葉を時折耳にしますが、まさにそのとおりだと思います。 大切な人が亡くなったとき、いつまでもその人の死を 痛み入り、過去をひきずったまま過ごす人もいますが、 大切なのは、死んだことを受け入れて、相手の分まで 精一杯生きてやろうと前向きに考えることが 死んだ人への弔いではないでしょうか。 私は100歳まで生きたいと思っていたのは、 「彼の分まで生きてやろう、それが彼の死に対する 自分のけじめ(清算)」だとどこかで感じていたかもしれません。 物事を常に前向きに考える。 それが長生きの秘訣であり、大切な人の死に報いる 唯一の方法だと、雅は考えています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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