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2014年03月05日
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Smartの話ではありません。
昨日に続き、ヘリコ話にもう一日お付き合い下さい。
ええ、ぶっちやけネタ切れなんっすよ……。

で、コレなんだと思います。

コレクティブ00.jpg

裏はこんな物が付いています。

コレクティブ01.jpg

先程の、裏の表側にはブレーキトリガーの文字が読めます。

コレクティブ02.jpg

更に上の矢印部分、くりくりと動きます。

コレクティブ03.jpg

CP BRAKE TRIGGER の表示。

コレクティブ04.jpg

前置きが長くなりました。
これ、コレクティブレバーと呼ばれる、ヘリコプターの操縦装置の一部です。
大きさは、コレくらい。
タイル一枚が30センチです。

コレクティブ07.jpg

でね、シングルローターの物では無く…、

コレクティブ06.jpg

ツインローターの物です。

コレクティブ05.jpg

CH46と言うヘリコプターのコレクティブレバーというパーツです。
ヘリコプターの操縦席の、サイドブレーキぽく見えるパーツです。

このパーツが取り付けられていたのは、米軍や自衛隊で輸送機として使われている、回転翼が前後に付いている物です。
昨今の軍事事情として、鈍足の輸送ヘリに変わり高速移動が可能な“V-22オスプレイ”に変わりつつあります。
使われなくなった輸送ヘリは、解体され屑鉄となって払い下げされます。
で、滅多に入手できないこう言った操縦装置が、オークションで入手できるのです。
操縦装置とかのメイン部品は、定期的な検査で不合格にならない限り、交換取り外しにはなりません。
そう言った意味で、コレだけ綺麗な形で入手できたのは幸運だと思います。

ええ、飛ぶ物大好きを極めております。

ここで、蘊蓄。
飛行機と違い、ヘリコプターは滑走路を必要としません。
(オスプレイやハリヤー等は、別ジャンルで垂直離着陸機・VTOLといいます。)
回転翼の翼角を変える事でそれが可能なのですが、その角度、つまりピッチをコントロールするのがこのレバーなのです。
ヘリコは、操縦桿(サイクリックレバー)を前に倒すと前に進み、手前に引くと後進します。
左右に倒すと、左右に移動します。
でも上昇下降は、このコレクティブレバーを引くか下ろすかで操作するのです。
一番下に下ろすと、回転翼はフラットになり揚力は発生しません。
一番引き上げると、回転翼は起き上がり下方向の揚力が最大になります。
そのままですと、ぐんぐん浮き上がりますので、ピッチをコントロールして空中静止するのです。

更に、ペダルです、正確には“アンチトルクペダル”といいます。
アメリカ製かヨーロッパ製かで操作方法は真逆なのですが、必要に応じてエンジントルクを上げた場合、その反作用で機体は回転し始めます。
空中に浮いてて回転翼を回しているのですから、当然の反作用です。
だから、アンチトルクペダルと言います。
アメリカ製のヘリコのローターは反時計方向に回っています。
(欧州製は時計方向に回転する。)
つまり機体は反作用で時計方向に回転しようとします。
それを押さえているのが、テールローターなのです。
そそ、お尻に付いてる小っちゃい回転翼です。
ピッチを変える事で、エンジントルクによる機体の回転をコントロールしています。
空中に静止したまま左を向いたり右を向いたり、ヘリコプターの特徴的な方向転換の方法として、このアンチトルクペダルの操作があります。

ところで、このコレクティブレバーの操作方法ですが、ネットで頑張って調べても解らないままです。
軍用機ですから、マニュアルが一般に公開されていないと思われますが…、

コレクティブ08.jpg

刻印されている文字を読むと、ある程度の事は解ります。
左側の2つの茶色いスイッチは、エンジン関係の物。
中央のグリグリ動かせる物は、照明灯を任意の方向に動かすための物。
そして、右側のCYC FWD AFT TRIM が不明です。
CYC シンクロ? サイクリック?? FWDはフォワードで送りかな?
AFT アフター? それともオートF何とかの略??  TRIMはトリムだと思う。
LT L R は 左と右だと解るのだけどLTがなんの略だか不明です。
CP BRAKE TRIGGER は、コレクティブピッチ ブレーキトリガーですね。
つまりこのレバーから手放しするための、ロックトリガーです。
要は、ヘリパイロットは両手両足を使って飛ばしています。
右手は、サイクリックから離せません、で、他の機器類を操作するには左手が必要になります。
でも、左手はコレクティブレバーを引いたままでピッチを固定する必要があります。
その時手が離せるように、この引き代を固定するためのトリガーです。
ちなみに、ヘリコプターの操縦席は右です。
副操縦席が左なのは、姿勢維持のためにサイクリックが手放せないための措置です。

もう一種類の刻印です。
先端に近い方の表記です。

コレクティブ09.jpg

末端に近い方の刻印です。

コレクティブ10.jpg

操作部分の箱の刻印です。
P/Nと有りますから、パーツナンバーだと思います。

コレクティブ11.jpg

コレが驚きです。

コレクティブ12.jpg

56.6.20と読めるのですが、1956年の6月20日だと思います。
このパーツの製造年月日だと思うのですが、凄いね、58年前だよ………。
 
廃棄処分の証拠です。
配線はバッサリ切られています。

コレクティブ13.jpg

もう少し長めに切ってくれてれば……、

コレクティブ14.jpg

電圧掛けて、テスターでどこの配線かチェックする楽しみもあったのに……。

でも、このパーツを持つだけで充分に気分は味わえます。

以上、お退屈様。
ヘリコ話は今日で終わりです。





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最終更新日  2014年03月05日 00時11分18秒
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