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ちゃらんぽらニストのチラ裏ブログ

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2013.04.22
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カテゴリ:音楽

楽器でヤマハといえばピアノやギターが有名ですね。

でもごく僅か、スポット的にではありますがウクレレも製造しています。

ネットで検索して最も多くヒットする古レレNo.80というモデルで、

とても評判が高いです。しかしそれ故に人気も高く、なかなか手頃な

物がありません。

何度か手に入れ損なっているうちに目に止まったのがNo.170という

モデル。「聞いた事ないけど90も番号数多いし結構いいモデルなんじゃ

ないかな?」と思い、入手する事に。

ヤマハのウクレレ、初ゲットだぜ!
DSCN2421.JPGDSCN2423.JPG

多少くたびれてはいますが、状態は良さそうです。

ヤマハのHP資料によりますと、これは1960~63年に生産された

モデルで表板は松、側・裏板はカエデ。今風に言えばトップは

スプルース、サイド&バックがメイプルですね。オール単板です。

ネックはシナ、ブリッジがラワンで指板はオノオレ(斧が折れるほど

硬い木、という意味で付いた名前だそうです)となっています。

当時の売価は1,700円です。

ちなみに1963年3月よりNo.220が2,200円で発売されていますが

デザイン、各部木材の仕様が全く同じ。

ナンバーの数が価格を表しているので、単に値上げに伴ってナンバーが

変わっただけなのでしょう。

   ※後にNo.220を入手し、この推測が間違いであったことが判明します。

 

ヘッド。

DSCN2427.JPG

DSCN2426.JPG

埃まみれで多少塗装剥がれはありますが、打痕もありません。

メーカーロゴが剥げてしまっているのが残念。

ペグは勿論木製。削り残しやささくれもなく、丁寧な作りです。

DSCN2428.JPG

ナットも端の塗装が欠けているだけで傷みは少ないです。

ちょっと溝が浅いですね。

DSCN2425.JPG

フィンガーボード。フレット周りが白いですが、これはパイナップルナの

ような塗装の白濁ではなく埃です。

ポジションマークはパーロイドで5、7、10、12フレットに打ち込まれて

います。12フレットモデルの最終フレットにマークが付いているのは

珍しいですね。

 

DSCN2439.JPG

特徴的なエンド部。

断面に筋が見えますがこれは削り痕で、合板ではありません。

DSCN2430.JPG

ブリッジはオーソドックスな四角い形。白いのはワックスの

拭き残しでしょうか?

DSCN2431.JPG

1弦溝の上部が欠損しています。弦がすっぽ抜けた時に持って

行かれちゃったのでしょう。

2重に結び目を作ってかろうじて引っ掛かっている状態です。

DSCN2433.JPG

ラベルは楕円形で、おなじみの音叉を3本合わせたマークが

印刷されています。

DSCN2436.JPG

ネック側のブロックにシリアルナンバーが。こ、この番号は・・・

あだ名は「ヤクちゃん」に決定ですね(笑)

ブレーシングは裏表に2本の計4本。背板の片側だけ外れていました。

 

以上、気になる破損はブリッジとブレーシング1箇所で比較的ダメージ

軽めでした。

では全体を清掃し、破損個所を修理しましょう。

ブレーシングの剥がれはタイトボンドを塗った後、割り箸をつっかい棒に

して背板に押し付けます(すみません、写真撮り忘れていました)。

 

今回の目玉(?)ブリッジの欠損修復。

エポキシパテを詰め込んで成形し、それっぽく導管の筋を入れ

DSCN2483.JPG

疑似色に調色したラッカー塗料を塗ります。

DSCN2485.JPG

ちょっと失敗しました、改めて塗り直します。

DSCN3222.JPG

はいこれでオーケー、よほど近づいてしげしげ見ないと分かりません。

 

塗料が乾いたら弦を張って終了。

DSCN3223.JPG

汚れを落とし、細かい塗装剥がれレタッチしただけで随分と綺麗に

なりました。

やや細めのボディーですが、よく鳴ってくれます。

 

 

今回使用したエポキシパテはこちら。軽量で比較的柔らかく、硬化後の

加工も容易で木との相性が良いです。

模型店やホビーコーナーのある大手電気店等で手に入ります。


ウェーブ・エポキシパテ(軽量タイプ)

 

 

 

 






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最終更新日  2016.03.25 20:03:40
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