カテゴリ:音楽
気が付けば今年もあと1ヶ月ですね。歳を取ると1年過ぎるのが ものすごく速く感じると言いますが・・・そんな気がするのは 私だけでは無い筈。 だよね?ねっ!?
容量問題も一応の解決をみた所で、平常業務を再開。 例によって何の事かピンとこないタイトルですが、スポーツ用品の 宣伝でない事は確かです(笑)
本日はこちら。 ボディー塗装に特徴のある1本。
「みずのがっき」でいいんでしょうか、そんな名前の会社のウクレレです。 シルバー地のおしゃれなラベル。 よく見ると文字や模様は型押しです。凝ってますね。 真中に「No.1」の型番(これがタイトルの由来)。
例によってググった所、1950年頃から愛知県にあるメーカーで、 名前を変えて今も楽器の製造・販売をしているという記事がヒット しました。 他にそれらしき情報もないので、この会社の製品じゃないかなーと 考えています。 そういえばキワヤさんのギャラリー紹介にもこの名前がありますね。 サウンドホールを中心にワインカラーでグラデーション塗装されています。 サウンドホールを太陽にでも見立てたのでしょうか? 名付けるなら「コロナバースト」?(笑) 例によってブリッジを取り付けてから吹き付けたようで、ブリッジ周りの 色が薄くなっています。 材は・・・なんでしょう?木目はスプルースっぽいですね。
バックもバースト。こちらは表ほど濃い塗装ではありません。 こことサイドの材はメイプルですね。
むむ? この光の反射具合、ひょっとして・・・ そう!
背板の すごい 盛り上がり Part2!!
アウロスと同様、こんもりと膨らんでいます。 ラウンドバッカーにはたまらない曲線です(笑)
ちょっと細身のヘッド。 マークもなんもありません。剥がれた跡もないので元から 無印のようです。 ペグも至ってシンプル。大抵はノブの下にリングのような飾りが あるんですが。
指板もポジションマークのないシンプルデザイン。多分メイプルです。 エンド部のエッジが尖っているのとテーパーの強いシェイプのせいで、 シャープな印象を受けます。
ネックにもグラデーション、オサレです。 ヒールに向かってなだらかな曲線を描いて太くなっています。 まるでカブトムシのツノのようです。
大きなヒール。ヤマハのNo.80より細身ですが、長さがあります。
さて、状態はいかほど? ぱっと見は良さげですが、 バックの左ネック側にクラックがあります。また、 ボディーエンドがパックリ。 でも両方共綺麗に破損しているので、直すのは簡単そうです。
では修理を始めましょう。 クラックは断面がとても綺麗なので、タイトボンドを流し込んで接着 するだけで十分でしょう。 バックの剥がれはタイトボンドを付けてクランプで押さえ込み。 あとはボンドが乾くのを待つだけです。
・・・できました。いつもの弦を張ります。
何度見ても面白い塗りです。 汚れを落としてポリッシュをかけたので光沢アップ!
タイトボンドを流し込んだだけなのでクラックの線は消えていません。 ・・・おや?なにやら修理前には見られなかった線が。
はい、やっちゃいました。ブリッジ側にクラックを新造(笑) でもこれ、剥がれの様子を点検してる時にほとんど力入れてないにも かかわらず割れちゃったんですよね。 よく見るとネック側のクラックと、見事に一直線に繋がっています。 この部分だけ材が弱かったのか、ネック側が割れた時にこちらにも 力が掛かっていて軽くヒビが入っていたのか・・・
ボディーエンドも綺麗に塞がりました。きっちり合わせたつもりでしたが わずかにずれちゃいました。 まあこの程度なら支障もないし、削ると地がでるかもしれない のでよしとします ・・・だんだんアジアンウクレレの影響を受けてアバウトに なってきた?(笑)
さて、音の方はどうでしょう? ・・・ちょっと硬めです。ポロンポロンではなくカロンカロン、と いった感じ。 アウロスと同じくエコー感があります。これってやっぱり ラウンドバックによる効果なんでしょうかね?
さて。 今日これを書き終えた所で残り容量約1.5MB。 あと1回ぐらいは大ネタいけるかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.03.26 14:12:50
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