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カテゴリ:天舞紀~トキメキ☆恋空書院~全28話
天舞纪 Dance of the Sky Empire 最終話 力を合わせて龍皇(リュウコウ)の心魔に立ち向かう李玄(リゲン)、蘇猶憐(ソユウレン)、辺令誠(ヘンレイセイ)、封常青(ホウジョウセイ)、崔翩然(サイヘンゼン)・嫣然(エンゼン)姉妹。 しかし6人の霊力を集結しても心魔に全く歯が立たず、あっけなく跳ね返されてしまう。 すると心魔は立ち上がった李玄に掌(ショウ)を放ち、ついに止めを刺すべく飛び上がった。 その時、突如、紫極(シキョク)が現れ、不意を突かれた心魔は吹き飛ばされてしまう。 危機一髪のところで李玄を救った紫極、しかし反撃もそこまで、紫極は心魔に叩きのめされた。 怒り心頭に発した李玄は宝剣を召喚すると、猶憐に龍皇を呼び覚ませと声をかける。 「急げ!時間がない!」 李玄は自分が心魔を足止めしている間に猶憐を盤龍(リュウバン)の聖域へ向かわせた。 心魔は李玄を退け、急いで屋敷の中へ駆けつけた。 しかし結界を破ることができず手間取り、その間に猶憐がついに龍皇の封印を解くことに成功する。 解放された龍皇は屋根を突き破り、金龍となって天を泳いだ。 すると昆吾の生き残りたちの身体に霊力が戻り、龍皇の復活を知る。 歓喜に沸く昆吾族たち、やがて龍皇は人形(ヒトガタ)に戻り、書院へ舞い降りた。 龍皇は中庭に倒れていた李玄たちを法術で捕らえ、首を締め上げた。 しかしそこへ猶憐が駆けつけ、殺さないよう懇願する。 すると龍皇は李玄たちを解放し、猶憐を連れて消散してしまう。 それは一瞬の出来事で、李玄は猶憐を引き止める間もなかった。 李玄は紫極のもとへ駆けつけ、自分の霊力で治療した。 しかし紫極はもはや手遅れだと分かっている。 「李玄よ…ゥッ…かつて私は過ちを犯した…許してくれるか? あの時の私は自分の力を過信し、うぬぼれていた お前の母親の血を使えば龍皇を封じられると信じて疑わなかった だが龍皇は…思った以上に強かった…結局、私の計画は失敗した…私を許してはくれぬか? …もういい、お前にとっては親の敵だ、簡単に許せまい もうお前を守ってやれない…李玄…もっと…自分自身を大事にするんだぞ…」 紫極は李玄の許しをもらえぬまま逝ってしまう。 「…一生、許せるもんか、師父」 李玄は師匠を強く抱きしめ、育ててくれた恩師の死を悼んだ。 その頃、天啓(テンケイ)帝は僻地に幽閉されていた。 自分が追い出した第二皇子の助けも期待できず、嘆き悲しむ日々、しかし思いがけず龍嶶児(リュウビジ)がやって来る。 しかし嶶児はなぜか姿を見せず、皇帝を解放する代わりに条件を出した。 皇帝は喜んで嶶児に譲位して上皇になると条件をのんだが、なぜか殿内に女子が現れる。 すると嶶児はついに父皇に正体を明かし、箱の中から気味の悪い虫を出した。 「こっこの虫はなんだ!近づけるな!」 嶶児は法術で虫を殺すと、腰を抜かした父皇を冷ややかな目で見た。 「怖いのですか?この虫の毒が男の身体に変えてくれるのです 毎年、毒湯を浴びてはその痛みに耐えて来ました、陛下にその辛さが分かりますか?」 結局、災いをもたらしたのは息子である皇太子、奇しくも皇帝は娘に救われたことになる。 「すまなかった…本当にすまなかった、私を許してくれ」 嶶児は18年間ずっと待ち望んでいたこの日を迎えた。 今日からは自分の人生を生きることができる。 …それなのになぜだろう、心は晴れぬままだ… 嶶児はこれまでの苦悩の日々を思い出しながら、あふれる涙を止められなかった。 一方、心魔から解放された蕭鳳鳴(ショウホウメイ)は雲杉(ウンサン)の寝殿にやって来た。 雲杉は穏やかな顔で眠りについている。 「…雲杉、すまない、君を守るどころか傷つけてしまった 一緒に行こう、ひとりで逝かせたりしないよ」 鳳鳴は毒薬をあおると、寝台に横になった。 すると死んだはずの雲杉が咳き込み始める。 「…コホッ…コホンコホン…ゴホゴホッ!…( ˙꒳˙ )ん?…なぜ横で寝ているの?」 「(´⊙_⊙)…雲杉…生きていたのか?…死んだとばかり…( ๑≧ꇴ≦)良かったっ!私は…って、はっ!」 鳳鳴は毒を飲んだことを思い出した。 このままではあと半刻で毒が回って死んでしまう。 「殴ってくれ!腹の中の毒を吐き出したい!ほらっ!早くっ!」 「分かったわ!行くわよ~!」 龍皇は昆吾の民の安寧を願い、ここで復讐の連鎖を断ち切ると決めた。 これまで苦汁をなめて来た側近たちだったが、報復より復興だと気持ちを切り替える。 「今日から我々昆吾族は人族との関わりを断つ!」 「御意っ!」 しかし人族に関われなくなると知った猶憐はどこか寂しそうだった。 平安村の聖医はそんな夕猶憐の心残りを察し、会いに行くなら今しかないと助言する。 「ねえ…李玄を愛することは同胞への裏切りなの?」 「大事なのは昆吾に背いても彼といたいかどうかです」 猶憐は龍皇の前でひざまずき、昆吾の地には戻らないと伝えた。 「会いたい人がいます」 「青笙(セイセイ)と人族の間に生まれた子か? …彼の父親は人族だ、聖女が人族と駆け落ちするなど示しがつかんぞ?」 しかし猶憐の決意は固く、愛する人と一緒にいたいと懇願する。 龍皇はならば聖女の印を返すよう迫った。 驚いた聖医は思わずひざまずいて恩情を求める。 もし印を奪われたら命に危険が及ぶからだ。 すると猶憐はうっすら笑みを浮かべ、迷わず印を返還すると言った。 「聖女の役目は果たしました、あとは自分らしく生きて行きたいのです」 李玄たちは紫極を埋葬し、別れを告げた。 すると李玄が一人になりたいと頼み、仕方なく令誠たちは李玄を残して先に帰って行く。 李玄は心の整理をつけると、猶憐を探しに馬を駆けて城外へ出た。 しかし猶憐の姿はどこにもない。 李玄は仕方なく擎天城(ケイテンジョウ)へ戻ったが、城門で猶憐が待っていた。 「李玄!」 「愛している…いなくなったかと思った…」 「ずっと一緒よ…」 二度と離れまいと堅く抱き合う李玄と猶憐、その姿を物陰から聖医が見ていた。 あの時、龍皇に印を奪われた猶憐は卒倒した。 聖医が薬を使ったおかげで目が覚めても痛みはなかったが、そう長くはもたないという。 『やっぱり死からは逃れられないのね…』 『昆吾族は印がないと長くは生きられません』 『じゃあ急がなくちゃ』 すると聖医はその前に聖石を渡して欲しいと頼み、持ち主に返すと言った。 猶憐は李玄の腕の中で意識を失った。 驚いた李玄は猶憐の命がわずかだと悟り、そのまま背負って鏡月(キョウゲツ)湖へやって来る。 「天書(テンショ)仙人を覚えているか?」 「会いたいのね…」 「ああ…」 「あなたとならどこへでも行くわ」 実は李玄は天書仙人の言葉を覚えてた。 …氷血(ヒョウケツ)の聖域に留まれば永遠の命を得られるぞ? …俗世の苦しみから逃れたいと思わないのか? 李玄と猶憐は鞦韆(シュウセン)に相乗りしながら、仙鏡で地上の様子を見ていた。 摩雲(マウン)書院はかつての賑わいを取り戻し、驚いたことに常青とあの翩然が親密らしい。 一方、沙国では雲杉と鳳鳴の婚儀が行われていた。 紆余曲折ありながらようやく結ばれた二人、しかし相変わらず鳳鳴は王女の尻に敷かれている。 その頃、聖医は沙国王子に聖石を返し、治療の様子を見守っていた。 御風穆(ギョフウボク)は沐浴しながら体力を回復し、すでに霊力も復活している。 『あなたの妹妹も順調に回復し、蕭鳳鳴と結婚しました 国王と王妃も彼を気に入り、将来有望と見ています 早くお身体を治さないと、次期国王の座を奪われますよ? それから龍皇様は昆吾の民を引き連れて故郷へお戻りになりました、戦乱の世は終わったのです 聖女様は李玄と共に姿を消し、とある秘密の場所で幸せに暮らしています…』 「あちらの世界は順調そうね」 「ああ、俺たちもな…ただじいさんがうるさくてしょうがない」 噂をすればなんとやら、突然、天書仙人が現れた。 「小僧め!わしの悪口か?!鞦韆を強化したんじゃ、お前たち二人で試してみてくれ」 「(ドン!)うわあぁぁぁぁーっ!」 完 (^ꇴ^)無事に完走しました! ラスボスが失敗したヘビメタ鳳鳴とか、ここに来て謝罪を無視される師匠とか、甥なのにリアクションが薄い龍皇とか…果たしてどうなることかと心配していましたが、オチが天書仙人とは上手くまとめましたね〜 残念なのは裏男主・旺財の出番がなかったこと?(笑 あえて言わせてもらうと女主がルースーだったら面白かっただろうな〜 さて本国ではシューカイの新しい古装ドラマが配信予定です 楽しみです(^ꇴ^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.06.16 23:28:26
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