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カテゴリ:玉昭令 全52話
玉昭令 No Boundary Season 1 第12話 啓封(ケイホウ)府の宴、端木翠(ダンムーツェイ)は展顔(ヂャンイェン)が自分のために好物を並べてくれたと知って喜んでいた。 しかし思いがけず展顔と李瓊香(リケイコウ)の姻縁糸が結ばれていると気づく。 李瓊香はすでに縁談を望んでいないはずだが、赤い糸が消えないのは天が定めた良縁だからだろうか。 だとしても展顔は喪が明けるまで3年も待たねばならない。 端木翠は抗議すべく月老(ゲツロウ)廟を訪ねたが、月老は小言を聞くのが嫌で無視した。 そのせいで自分の像にいたずら書きされてしまう。 端木翠は月老を探して町外れに祀られた土地神を訪ねた。 すると地面から土地神の妻・土地婆が現れる。 「端木上仙、嫁入り前の娘が何かと夫を訪ねては困るの あなたのせいで河神夫婦が離縁したと知ってるの?今すぐ帰りなさい!」 (* ゚ェ゚)<ずいぶん、怒りっぽのね~私が優秀すぎるからかしら 端木翠は仕方なく端木草盧に戻った。 すると中庭で茶碗の青花(セイカ)小仙が小薬瓶からお仕置きされてる。 「白状なさい!」 「…夜中に小皿と月見に 行 き ま し た !」 「反省して!2度としないわね!」 「うわ~ん!」 端木翠は紅鸞(コウラン)をつかまえ、今日は皆の様子がおかしい訴えた。 事情を聞いた紅鸞は失笑し、薬瓶と土地婆が怒った理由はどちらも″やきもち″だと教える。 「気になる人が他の女子と話していたら怒ったり、難癖をつけたりします 何だか胸がざわついて、すべてが気に障るのです」 端木翠はまさに展顔への自分の反応だと気づいたが、上仙には姻縁がないため恋することはない。 そこで紅鸞は確かめてはどうかと言った。 「しばらく相手に会わずに連絡を断つのです、会いたくて頭から離れなければ好きな証拠です」 (  ̄꒳ ̄).oO(私を誰だと?ふふ、展顔に数日、会わなくても平気よ! その夜、展顔は部屋の窓に絡まる絹糸を見つけた。 「まさか…まだ事件は終わっていないのか?」 展顔は端木翠に連絡しようと信蝶(シンチョウ)を呼んだが、交信できない。 すると花瓶の桃花の蕾が急に開いて床に落ち、そこから絹糸が伸びて行った。 端木翠は展顔と1日会わないだけで落ち着かなくなり、結局、啓封府の前までやって来た。 ( ˙꒳˙ )<まさかこれって恋? そこへ医館に来ていた温孤(オンコ)が通りかかった。 端木翠は見回りだとごまかしたが、その時、啓封府へ入る李瓊香を見かける。 面白くない端木翠は後を追いかけたが、展顔の部屋から李瓊香の悲鳴が聞こえた。 展顔は蚕妖の繭で全身を包まれていた。 端木翠は法力を加減しながら三昧真火(サンマイシンカ)で絹糸を焼き、繭を回収する。 しかし展顔はなかなか目を覚さなかった。 「呼吸が止まっている…鍼を打とう」 温孤は鍼を出したが、端木翠は展顔を救おうと咄嗟に口づけしてしまう。 すると帰墟(キキョ)に繋がれた端木翠の情債(ジョウサイ)箱が激しく揺れ始めた。 端木翠の情債箱を繋いでいた鎖が切れた。 驚いた司法星君・楊鑑(ヨウカン)は月老府に怒鳴り込んだが、逆に月老から司法星君が無理を言ったせいで姻縁糸が混線してしまったと責められてしまう。 「そんなに大事なら自分で守りに行け」 そこで楊鑑は何か口実を作って人間界へ降りようと決めた。 展顔が無事に目を覚ました。 端木翠は信蝶の交信を切っていたことを後悔し、思わず展顔に抱きついてしまう。 「あなたに何かあれば誰と幽族を追えばいいの?誰が一緒に街を歩き、雲呑代を払うの?!」 「…端木、君の許しなく死んだりしないよ、だって君は性格が悪いから放っておけない」 「何ですって?!」 「いやつまり何が言いたいかって言うと…ありがとう」 「いいのよ、それよりどうしてあなたは幽族に絡まれやすいのかしら?」 展顔は繭から殺意を感じなかったと話し、どうやら自分の記憶を探られたようだという。 記憶を探る術と言えば死んだ幽王の秘術、その時、展顔は義父から巨闕(キョケツ)を託された時の夢を見ていた。 「そうだ、繭の中で木の香りがした」 医館に戻った温孤は展顔のため力を尽くす端木翠の姿が頭から離れなかった。 …まさか端木翠は展顔に心が動いたと? …そんなはずはない、情を封じられているのだから 「今日は上の空ですね」 紅鸞は温孤を心配しながらそれとなく情報を聞き出そうとした。 「展大人は江(コウ)公爵の息子なのに姓が違うのですね」 「…展顔は養子だからな」 「では実子はいないのですが?江公爵夫婦は結婚してから長いはず…江公爵は啓封生まれですか?」 すると温孤はなぜ江文卿(コウブンケイ)に興味があるのかと迫り、何か企んでいると疑った。 しかし紅鸞はただ温孤と世間話がしたかっただけだという。 「どうだかな…」 端木翠は展顔を失いそうになって初めて恋をしていると自覚した。 そこで紅鸞と一緒に街の書店に出かけ、神仙の恋物語を読みあさる。 (^ꇴ^)<やだ、相手が男か女か分からないの?w (* ゚ェ゚)<来世で恩返し?これが拒絶の言い訳?容姿が不満なのね〜 (๑≧ꇴ≦)<え、主と騎獣の恋?ちょwww小天はまだ子供よ?! すると紅鸞がある法則に気づいた。 「講談本の主役は優しい女子ばかり、人助けを喜びとし、小さい動物を大事にしています」 端木翠は早速、人助けすることにした。 そこで親とはぐれた子供を家まで送ることにしたが、方向音痴のため自分が迷子になってしまう。 今度は青花小仙を連れて展顔を訪ね、怪我した青花を一緒に治療しようと誘った。 「ね、展郎〜♡」 「今何と呼んだ?!」 「じゃあこれならどう?展大哥〜♡」 展顔はいつもと様子が違う端木翠を心配して温孤から薬をもらおうと言ったが、端木翠は怒って帰ってしまう。 ↓青花小仙 講談本を参考に優しい娘を演じても展顔を振り向かせることができない端木翠。 すると紅鸞が心を攻略すればいいと提案した。 「周囲の人に愛を注いで真心を示すのです、相手の身近な人に親切にすれば心をつかめます」 翌日、端木翠は啓封府へ出かけ、捕吏たちに尽くした。 しかし今度は展顔がやきもちを焼き、かえって捕吏たちは訓練を増やされ、上官策(ジョウカンサク)の机には資料が山のように積まれてしまう。 端木翠は徹夜になりそうな上官策に粥を差し入れることにしたが、上官策はこれ以上、展顔の恨みを買うまいと断った。 温孤は近頃、夜遅くまで外出している端木翠を心配していた。 そこで紅鸞に理由を聞いたが、思いがけず端木翠が展顔に恋していると知る。 「実は門主から上仙には秘密にして欲しいと…」 温孤は端木翠が初めて自分に隠し事をしたことに深く傷つき呆然となった。 すると紅鸞は急に胸が痛み始め、慌てて出て行ってしまう。 その様子を黒猫が見ていた。 九獄の長老は噬心咒(ゼイシンジュ)で黒衣の使者を呼び出した。 黒衣の使者の話では繭が糸を吐き出して元に戻れず、端木翠に繭を奪われてしまったという。 すると長老は温孤が龍王の子でありながら隠していたと非難した。 黒衣の使者は神仙となった温孤が協力を拒んだため報告できなかったと釈明したが、長老は温孤を連れ戻すよう命じて通信を切ってしまう。 しかし黒衣の使者が去った後、後をつけて来た黒猫が法器に触れた。 その夜、端木翠は捕吏たちを喜ばせようと花火を打ち上げた。 しかしうっかり火の粉が庭に落ちてぼやを起こしてしまう。 江公爵夫妻は端木翠の女心だと気づいて追求しなかったが、端木翠は面目丸潰れだった。 すると紅鸞が今度は街で一番人気の講談本を買ってくる。 「これをご覧ください…貴公子が高価な品を意中の美女に贈ると、美女は瞬く間に恋に落ちたと… 贈り物の価値が想いの大きさです!」 端木翠は男にも効果があるのか半信半疑だったが、紅鸞はひとまず試してみようと言う。 「門主…私が気の引き方を教えたと温孤上仙には内緒にしてください」 「気を引く気はないわ、学んだことを実践したいだけよ」 つづく ( ๑≧ꇴ≦)あーっ!そうだ忘れてた! この黒猫、第1話で事件現場にいたんですよね〜 細花流の猫のはずですが、何かありそうです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.11.21 14:09:44
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