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カテゴリ:玉昭令 全52話
玉昭令 No Boundary Season 2 第18話 端木翠(ダンムーツェイ)と展顔(ヂャンイェン)は端木橋で倒れている江夫人を発見した。 そこへ義母を探しに来た上官策(ジョウカンサク)が到着、展顔の腕の中で風前の灯となった義母の姿に愕然となる。 しかし江夫人は展顔と上官策に義父を恨まないよう約束させた。 「端木姑娘(グゥニャン)…愛する人の手をしっかり握っていなさい、一緒に歩み続ければ道に迷わない… 顔児のこと、よろしく頼むわね」 すると夫人は江文卿(コウブンケイ)が落としていった香袋に気づいて手を伸ばした。 …私のために作ってくれたのか?苦労をかけるな… 江夫人は香袋を胸に抱き、幸せだった夫婦の姿を思い出しながら旅立った。 一方、蓬莱に戻った江文卿はふと正気に戻り、愛しい妻を殺したことに気づいた。 しかし気が暴走してわずかな良心も消え去り、ついに魔物と化してしまう。 江文卿は異変に気づいて駆けつけた天兵に手をかけ、神仙たちを雷獄に拘束した。 もはや天雷さえも天道使君を罰することができず、驚いたことに神仙たちから法力まで奪ってしまう。 実は江文卿の神位は端木翠が譲ったものだった。 神女の力を利用して蓬莱図を体内に取り込んだ江文卿は今や神仙、幽族、天地の力までも吸収できるという。 「世の万物は私の手中に落ちたのだ!」 そこで江文卿は用済みとなった神仙を抹殺すべく、蓬莱を壊し始めた。 人間界に突然、隕石が来襲した。 「蓬莱の石がどうして?!」 端木翠たちは急いで朱雀街に駆けつけたが、街は壊滅的な打撃を受けてしまう。 すると楊鑑(ヨウカン)ら神仙が元神を集約させ江文卿を眠らせることに成功、災害は収まった。 しかし一時しのぎに過ぎず、江文卿を倒すには強い心力が必要となる。 それはこれまで一度もなし得たことがない、神仙、幽族、人族の団結だった。 紅鸞(コウラン)と温孤(オンコ)も術を使って啓封府に協力し、被災者を助けた。 すると端木翠は両親を探してさまよう少年を見つける。 端木翠と展顔は少年を保護して両親を探したが、2人はがれきの下敷きになって死んでいた。 衝撃を受けた少年は血を吐いて卒倒、驚いた端木翠は自分の魂力を使って救おうとする。 「端木!やめるんだ!」 展顔は慌てて止めたが、端木翠はあきらめ切れず力を使い続け、あっという間に髪が真っ白になった。 しかし結局、少年を助けることは叶わず、端木翠は自分の無力さに打ちひしがれてしまう。 展顔は草盧で端木翠を休ませた。 すると中庭で物音がする。 端木翠と展顔が様子を見に行くと、司法星君の神獣・小天(ショウテン)が深手を負って倒れていた。 小天は江文卿にやられたと訴え、神仙たちが雷獄に閉じ込められ、雷鎖で拘束されているという。 「…星君を助けてください」 端木翠は義兄を助けるため蓬莱へ行くと決めた。 「展顔、最期はあなたと過ごせると思っていた、でも三界が災いに遭い存亡の危機にある 放ってはおけない、私が神位を譲ったせいだもの」 「君が決めたのなら私もついていくよ」 「でも江文卿はあなたの義父よ?…私が神位を奪い返し、事態を収拾させる」 しかし展顔は義母を殺し、衆生に危害を加えている江文卿に情けはかけないと断言した。 端木翠と展顔は蓬莱に上った。 今やすっかり寂れてしまった蓬莱、その時、2人に協力すべく紅鸞と温孤が後を追って来る。 すると4人は雷獄で衰弱した神仙たちを見つけた。 楊鑑は展顔に江文卿が眠っているうちに神剣の巨闕(キョケツ)で殺すよう頼んだが、端木翠が止める。 「大哥、皆の元神の力で江文卿を眠らせているのでしょう? 江文卿を殺せば大哥たちも死んでしまう!」 そこで展顔は巨闕だけで江文卿を成敗できるとは思えないと訴え、まず雷鎖を切ろうと説得した。 「皆さんを救って戦う方が勝ち目があります」 楊鑑は納得し、巨闕を雷獄にそびえる塔に突き刺せば雷鎖が解けると教えた。 展顔は神仙たちを解放、しかしそのせいで江文卿が目を覚ました。 すると紅鸞が桃花の術で江文卿を押さえ込み、その間に神仙たちを逃してくれる。 しかし江文卿の一撃で紅鸞は下界まで吹き飛ばされた。 温孤は紅鸞を追いかけ地上に戻ったが、そこへ江文卿が現れる。 「たかが桃花の分際で私に挑むとは…」 「私はただの桃花だけど、命懸けで大切な人を守る!」 紅鸞は術を放ち、江文卿が避けている一瞬の隙に姿をくらました。 三族すべてが天道使君に背を向けた。 江文卿は自分の思い通りにならない衆生に憤怒し、全てを滅ぼすと決める。 すると人間界に不気味な暗雲が垂れ込めた。 啓封(ケイフウ)に避難していた楊鑑(ヨウカン)たち神仙は再び力を集結、結界を張って人間界を守る。 しかし魔道に落ちた江文卿とこれからどう戦って行けばよいのか。 端木翠、展顔、楊鑑、紅鸞は草盧に集まった。 楊鑑はかつて温孤が蓬莱図を身体に取り込んだ時、五蛮雷(ゴバンライ)で温孤と蓬莱図を分離したことを思い出した。 その五蛮雷より威力があるのは心力だという。 「そのためには我ら神仙と人族、幽族の三族が心を1つにしなければ強い心力は生まれない」 すると展顔は啓封の民に知らせ、三族の平安を祈ってもらうと決めた。 紅鸞は幽族ももちろん協力するという。 (๑•̀ㅂ•́)و✧<みんなで頑張りましょう、一丸となれば…必ず勝てる!>ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔノ″ 明日の決戦を前に端木翠は端木営の鎧を準備して展顔を驚かせた。 「端木村の慣習で妻は出征する夫のために鎧を着せてあげるの、私もやりたくて…」 端木翠は展顔の支度を終えると、生還できたら何がしたいか聞いた。 「捕吏の仕事だな」 「捕吏?…しょっちゅう公務で家を空けるから独りぼっちになるわ」 「もし子供がいれば寂しくないだろう?」 すると展顔は端木翠を抱きしめた。 一方、紅鸞は温孤を守るため、独りで決戦に臨むと決めた。 そこでその夜、温孤の部屋を訪ねる。 「…約束して、私は出かけるから、草盧で待っていてくれる? 私が戻るまでここにいて、どこにも行かないでね」 「分かった、待っているよ」 すると紅鸞は温孤に桃花の術をかけ、眠らせてしまう。 …温孤、私は幽族を代表して戦う …そうすればあなたは人間たちに二度と差別されない …生きて戻れなかったら、私を忘れて 翌朝、端木翠は人間界を義兄たちに任せ、展顔と江文卿を討つことになった。 すると紅鸞が幽族の代表として行きたいと申し出る。 端木翠は止めようとしたが、紅鸞の決意は固かった。 「分かったわ」 江文卿は祭壇で幽族たちの生気を吸い取っていた。 そこへ端木翠、展顔、紅鸞がやって来る。 前世の子である端木翠と現世の子である展顔の反乱、江文卿はなぜ家族で反目し合うのかと嘆いた。 「義父は民を案じ、妻子を大切にした 義父の教えは″善行を積めば悪事は減り、天下は清らかになる、誰もが幸せになるはずだ″と… しかし今は?三界に危害を加え、義母まで殺めた…もはやあなたは義父ではない!」 展顔は江文卿こそ三界の敵であり、誅殺すべき人だと弾劾した。 すると江文卿は凄まじい気をまとい、構える。 「私に従わぬのなら、さっさとかかってこいっ!」 つづく ( ゚д゚)これは…インデペンデンス・デイ?w お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.02.16 21:42:36
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