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カテゴリ:九齢公主~隠された真実~全40話
君九龄 Jun Jiu Ling 第11話「事件の真相」 黒幕を突き止めようと牢に向かった君九齢(クンジゥリン)たち。 しかし一足遅く、証人となる宋運平(ソウウンヘイ)は殺されていた。 屋敷への帰り道、方承宇(ホウショウウ)はぐるだった県令・李長宏(リチョウコウ)がなぜただの商家を狙ったのか首を傾げたが、曹(ソウ)氏はそれとなく話をそらしてしまう。 「そう言えばどうして改名したの?…親しかった公主を忘れないためね」 すると何やら考え事をしていた九齢は用事を思い出したと話し、独りで馬車を降りた。 九齢は街で偶然、皇帝の側仕えである太監・袁宝(エンホウ)を見かけた。 太監が宮中を出るとすれば勅命があるはず、そこで九齢はあとを追うことにする。 その姿を偶然、朱瓚(シュサン)が目撃していた。 「ここで待っていろ」 朱瓚は張宝塘(チョウホウトウ)と別れ、九齢をつけた。 一方、久しぶりに屋敷に戻った承宇は錦繍(キンシュウ)が禁足になったと知った。 玉繡(ギョクシュウ)は姉を許して欲しいと訴えたが、祖母はこれも高慢な錦繍が外で非難を浴びて傷つかないよう配慮したという。 すると承宇が自分に考えがあると訴え、錦繍の部屋を訪ねた。 錦繍は元気な承宇の姿に感激もひとしおだった。 しかし土産物をもらうと急に悲しくなってしまう。 「私はあなたの姉でいる資格がないの…」 承宇は母娘でも別の人間だと話し、姉には何の責任もないとなだめた。 「姐姐は優秀だ、読み書きができて帳簿もつけられる、これからも私の自慢の姐姐だよ!」 すると承宇は時が解決してくれると励ました。 錦繍は何か吹っ切れたのか、方家を出て行こうと決意する。 「方家の小姐ではなく方錦繍として新しい人生を始めるわ」 曹氏と劉(リュウ)氏は黙って錦繍が出ていくのを見守った。 「世の中を知るのも良い、気が済むまでやらせてみよう」 その時、柳児(リュウジ)が息急き切って戻ってきた。 「小姐の行方が分かりません!」 その頃、九齢は郊外の客桟に忍び込み、下働きのふりをして袁宝の部屋に聞き耳を立てていた。 すると袁宝が方家を一族皆殺しにするよう命じているのを聞いてしまう。 回廊で驚愕する九齢、しかし運悪く袁宝が窓紗に映る影に気づいた。 袁宝は話を聞かれたと焦って戸を開けようとしたが、その時、客の怒号が響き渡る。 「おい!湯はまだか?!」 その声は朱瓚だった。 回廊にいたのは湯を運んでいた下働きの娘だった。 しかし念のため店主に確認するよう配下に命じたが、若い下女などいないと分かる。 「やられた!」 袁宝たちは慌てて湯を運び込んだ部屋に乗り込んだが、すでに客の男も下働きの女も消えていた。 九齢は危ないところを再び朱瓚に助けられた。 朱瓚は九齢がなぜ袁宝を知っているのか気になったが、今は話している時間がない。 「袁宝はするどい、ごまかせないぞ」 そこで朱瓚は二手に別れようと提案、九齢だけ沢州に帰した。 一晩、探しても九齢は見つからなかった。 役所にも捜索を頼んではみたが、大袈裟だと真剣に取り合ってくれない。 そこで曹氏は沢州県衙に乗り込み、多大な恩がある九齢を救うため伝家の宝刀を抜いた。 「″この勅書を聖旨とみなし指示に従え″…」 曹氏が持っていたのは即位前の楚譲(ソジョウ)が方家に授けた勅書だった。 慌てふためいた県令は直ちに拝命、兵を動員して君九齢を探すことにする。 しかしその騒ぎの最中、元気な九齢が帰ってきた。 九齢は曹氏が自分のために勅書を使ったと知った。 そこで人払いし、沢州の街で宮中の宦官を見かけたと明かす。 宦官の話によれば皇帝の狙いは方家皆殺し、すると九齢がついに核心をついた。 「祖母の箱の中の印に見覚えがあります、太炎3年の官銀と関係がありますね?」 当時、身代金の官銀は楚譲が治めていたここ沢州を経て北祁(ホクキ)人に送られるはずだった。 恐らく楚譲は官銀を方家に隠し、方家はそれを元手に栄えたのだろう。 そして方家は引き換えに楚譲の兵力増強のため資金提供していたのだ。 「楚譲は人質となった父や兄弟を見殺しにしたのですね…玉座を得るために」 曹氏が持っていた勅書こそ方家が太炎3年の事件で楚譲に協力した証しだった。 激しく動揺した曹氏は確かにあの年、方家は血迷って大罪を犯したが、天罰も受けたと訴える。 「承宇の祖父も父も天罰で死んだわ!まだ私たちに苦しめと言うの?!」 曹氏はあの勅書がある限り方家は無事だと信じて疑わなかったが、九齢はもはや何の保障にもならないと言った。 どちらにしても方家が勅書を持っていると公にしてしまった以上、楚譲も方家に疑心を抱くだろう。 そこで九齢は官銀の件を隠したまま、方家が官商だと明かそうと提案した。 そうすれば楚譲も手を出せなくなるという。 「私に任せてください…事は重大です、真実を知るのは祖母と私だけ」 「九齢、お前は方家に現れた救いの神だわ」 一方、劉氏は何かと九齢を気遣う息子を心配し、実はこの結婚は偽装だと明かした。 全ては秘密裏に承宇を治療するため、九齢が考えた策だという。 「てっきり私は脚が治れば九齢と共に歩んでいけると思っていました…」 承宇は深く傷ついたが、九齢が自分のために名節まで失ったと気づき、世間に真実を明かして離縁しようと決めた。 九齢は都へ戻ることになった。 そこで承宇は九齢に離縁状を渡し、長旅の無事を祈る。 「何かあれば都の徳盛昌を頼ると良い、連絡しておくよ」 「はお」 「ひとつ聞いても良い?…また戻ってくる?」 「ふふふ、もちろん、私の家だもの」 翌朝、九齢と柳児は沢州を発った。 ちょうど同じ頃、街では講談師が君小姐が方家を救った武勇伝を語り始める。 つづく ( ๑≧ꇴ≦)シーズン1が終わったわ~ ←何の?w お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.04.08 22:00:59
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