ある蕎麦屋の庭物語

稲穂が頭を垂れ始めた。
青々とした茂った葉が稲穂を頼もしく支えている。
夏真っ盛り。
休みの日はあちこちから刈払機のエンジン音が聞こえてくるが、平日はまばら。
畦のタチアオイの花穂が高く伸び、先の方には茶色く枯れた花がらが付いている。
足元が安定しない場所で草刈りをしつつ、タチアオイをちゃんと避けて刈るところに、何だか妙に感動する。
こぼれ種からだろうか、両脇には少し小振りの株が育っている。
来年はもっと花穂が増えるだろう。
うちの庭のタチアオイは今年は二株しか咲かなかった。
黒に近い紫の色のタチアオイは枯れてしまったようだ。
品種はタチアオイ・マジョレットミックス。
中型。
ニ年目は草丈は少し高くなる。
そろそろ秋蒔きのことを考え始めている。
が、去年のようにできる自信は今年はない。
種を蒔かなければ花も咲かない。
今年はどうするかな。
写真は初夏の頃。