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テーマ:デジカメ(527)
カテゴリ:雪印電機
私が愛用してきたデジタルカメラは、2000年5月発売のcanonの初代「 IXY DIGITAL」です。
発売当初かなり世間が騒いだので、私もなんとなく気になってカメラ売場に偵察に行き、「かっこいいなあ。」と思いました。 が、定価74800円。店頭価格がいくらだったかは覚えていませんが、その頃私が使っていたカメラからすると「高っ!」でした。 IXY DIGITAL は「世界最小」を最大のウリとして彗星のようにコンパクトデジカメ市場に登場したのですが、それはまた、私に初めてデジカメというモノの存在を意識させるキッカケになりました。 私は当時、まだデジカメというモノを持ったコトがありませんでした。フィルムの小型化によってカメラもサイズダウンしていったAPSカメラさえ持ってませんでした。その頃持っていたカメラのメーカーや機種も思い出せないくらい、カメラに対するこだわりはなく、とりあえず写真が撮れたらいい、という感じでした。 世界最小 IXY DIGITAL は、そのルックスでもって、デジカメはおろかカメラにほとんど興味の無かった私のハートを大きく掴んだのでした。 「このサイズならいつでもバッグに入れて持ち歩けていいな♪ 写真を撮るのが楽しくなりそう♪ フィルムを現像に出さなくても自宅でパソコンに画像を撮り込んですぐ見られるというのも便利♪ それよりなにより、すごくかっこいい♪♪♪」 ですが、いかんせんデジカメは未経験。未知の世界。 カメラにこんなに高いお金を出すなんて私には考えられないコトだったので、長いこと悩みました。 「IXY DIGITALは必要か?」 と考えるようになって、購入を検討するようになりました。IXY DIGITALのルックスがどれだけ魅力的に感じられたかは後述するとして、あまりにも魅力的だったので、他のデジカメは検討対象にはなりませんでした。実際、当時ほかにどんなコンパクトデジカメが存在したのか全然覚えていません。(^_^)ゞ そうこうしているうちになんだか1年が経ちまして、2001年春に「IXY DIGITAL200」と「IXY DIGITAL300」が発表されました。それに伴って型落ちとなった初代IXY DIGITALの店頭販売価格がほぼ半額になりました。 IXY DIGITAL 300は、2倍ズームから3倍ズームへ、といったスペックの向上は魅力的だとは思いましたが、ボディサイズが一回り大きくなって、デザインも初代と比べると微妙だなーと思いました。同じくデザインがちょっと変更されたIXY DIGITAL 200の、スペックの細かな進化について調べたいとも思いませんでした。 とにかく初代IXY DIGITALのルックスに惚れ込み、これ以外にありえない、と思っていた私にとっては、半額saleは「型落ちsale」ではなく「憧れていた存在が手に届くところに来てくれた」のでした。 「うかうかしてるとこの世から無くなってしまうっ。」 そう思って、1年越しの恋を実らせ(笑)、憧れの初代IXY DIGITALを初のデジカメとして手に入れました。 その後の6年弱、「IXYクン」と呼んで連れ添ってきました。 それからIXYクンをいつもカバンに入れて持ち歩くようになり、写真を撮るというコトが身近な習慣になりました。IXYクン任せで腕は全然上がりませんでしたけれども。(^_^)ゝ <IXYクンの魅力は何といってもルックスの良さ♪> オールステンレスボディというのがまず良い。ひんやりとして、金属ならではの質感。当時としては「予想外デス!」な小ささ、それでいて適度な重さがあるのがまた良い(200g程度)。堅牢で安っぽさが無く、信頼が置ける感じがします。ほとんど曲面や出っ張りのないスクエアなフォルム、ボタンなどの形状や配置など細部の作りからズームレンズの伸び縮みする時のメカニカルな音に至るまで、どこにも抜かりがなく、作り込まれて行き着いたシンプルの境地、とう感じがします。レンズがボディ中央にあるのも、光学接眼レンズがあるのも、カメラらしくてすごく良い。 精悍で高級感があって・・・・・・開発チームに拍手です。今でも古さを全く感じさせない、と言いますか、個体として美しいのです。 発売当時はなかなか手に入らなかったと聞きますが、それも納得、デジカメ史上に残る銘品だと、私は思います。 「世界最小 超コンパクトカードサイズ」 IXYクン本人も小ささを誇りにしています。 これはIXYクンが入っていた箱ですが、「実物大です」と表だけでなく裏でも叫んでいます(笑)。 個体としての美しさは衰えを見せるどころか年を経るにつれて存在感を増していき、「大切にしよう。」と思わせます。 ですが、カメラとしてのスペックについては、これはデジモノの宿命、他のメーカーもcanon自身もこぞってスペックup合戦にしのぎを削り、発売当時は最高であっても、短いサイクルでより高スペックのモノが登場し・・・といった感じで、すっかり古くなってしまいました。 ※canonのサイトで初代IXY DIGITALのスペックが見られます。 IXYクンの有効画素数は202万画素。 携帯電話並です。いや、携帯電話も300万画素時代に突入した今どき、一般的なコンパクトデジカメは500万画素~700万画素が当たり前。 まあそれでも、撮影した画像の使い道はほとんどweb公開用、大きく引き延ばしたりもしない私にとっては必要十分と思っています。もともと画質に細かくこだわる方ではなかったので、スナップ写真を撮るぶんにはノープロブレムです。先日ここでupしたルミナリエの写真も、なかなか良く撮れてるんじゃないかなーと思っています。 壊れるまでIXYクンを愛用し続けよう、そう思っていたのですが・・・。 趣味の手芸のBlogを開設して作品画像をupするようになってから、作品の写りの悪さにストレスを感じるようになってきました。 「マクロ撮影最短距離10cm」「手ぶれ補正機能なし」「ISO100」 私の撮影の腕の悪さに加えて、IXYくんの性能のこの辺りが、頭で思い描くような撮影が難しい理由なんだと思っています。 また、撮った画像をすぐ確認したくても、IXYクンの1.5型の液晶モニタは暗くてしょぼくてほとんどアテになりません。何枚も撮っておいてPCに取り込んでから良いのをピックアップするコトになります。私の腕が悪いせいもあって、ピンぼけ多し、暗く写っていて取り直し多し。 これまでは、接写にめっぽう弱いIXYクンと、IXYクンの性能を最大限に引き出せない私との二人三脚で写した画像を、PhotoshopであーだこーだといじくってからBlogにupしてきたのですが、補正するほど素材感などが損なわれていきます。レタッチせず素のままの姿でupできるような写真が撮れたらいいのになあ・・・と、だんだん思うようになってきました。 そしてバッテリーの持ちも悪かったので、購入当初に迷わず予備を買ったのですが、スタミナが落ちてきたので新たに2つ買って、今は計4つのバッテリーをフル稼働させています。ここ最近は部屋で作品を撮影している途中でバッテリーを交換するコトもしばしば、となっていました。 「限界かもかも・・・・・・。」 考えた末に、断腸の思いで新しいデジカメを買う決心をしました。 「『所有する喜び』を存分に感じさせてくれたIXYクン、今までホントにありがとう。」 相棒「AXELA Sport」の前の愛車「m13」を突然失った時とはちょっと事情が違ってIXYクンは手元で健在してるワケですが、「ひとつの時代が終わった。」という思いがします。 6年弱連れ添ったIXYクンに敬意を払って書いてみた次第です。(^_^)ゝ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2014年にIXY DIGITALの存在を知った。オークションでのあまりの安さで3台も落札さらに後継機種200 200a 300aなど合わせると19台集まってしまった。最近のデジカメの安っぽさには、がっかりさせられてしまう。確かにもっさりしていてバッテリーの保ちなどマイナス面が目立ちますが、撮れる写真は、期待以上に奇麗なので完動しています。まだまだこのカメラで私は、楽しむ事が出来ますね。
金属の質感、存在感が持っていると言う実感を感じさせてくれる。 毎日持ち歩いて写真を撮っています。 (2014.02.09 13:27:29) |