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2006年07月13日
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テーマ:韓国!(16913)
カテゴリ:旅行
宿泊するホテルは済州グランドホテルなので新羅免税店の斜め前なのだが、わざわざバスで乗りつけた。チェックインを済ませたのが3時半。ホテルのラウンジでウェルカムドリンクサービスがあったのでコーラを飲んだ。夕食まではかなり時間があるので各自部屋に荷物を置いて自由行動となる。

今回の旅行は全コース食事つきの安いパックツアーの2日目をオプションにしてミカンの視察研修に当てるように段取りしてある。ただ、ホテルの部屋は一人一室という贅沢なものだ。tetywestの部屋は868号室で海側の部屋だった。先ほどの新羅免税店の通りに面したホテルの玄関を見下ろすことができる。

部屋を確認すると、もう一度ホテルのロビーへ降りる。A藤部長と一緒に明日のミカン視察を案内してくれる人との打ち合わせなのだ。

許教授は青いチェックのシャツを着た白髪の紳士だった。教授は済州大学名誉教授で、農村振興庁暖地農業研究所(日本なら農林水産省果樹試験場にあたるだろう)の専門委員もしておられる。A藤部長はもう何度か会っているので顔見知りなのだが、tetywestは初対面だった。済州島に1970年代に温州ミカンを導入して一大産地に育てあげた「済州島ミカンの神様」みたいな人なのだ。もちろん日本へ留学した経験もあり、日本語はペラペラだ。1933年生まれの73歳だそうだが、ずっと若く見える。

「済州島には温州ミカン、デコポン、ハウスミカンが栽培されている。産地は島の南側で、国立試験場と県立試験場もそこにある」
「栽培面積と生産量は最高で26,000ヘクタール、80万トンだったが、現在は22,000ヘクタールで50~60万トン」
「ミカン産業は危機に瀕している。今や一つの企業より売り上げが少ない。温州ミカンは世界中で300万トンしかない。これは世界の柑橘の3%だが、このままでは他の柑橘類に地位を奪われてしまう。温州ミカンは日本と済州島と中国沿海部だけでしか作れない品種。今こそ日本と済州島と中国が共存していく道を探すときだ」
「中国の雲南省にもサンキストが大きなジュース工場を造っている」

さすがに「済州島ミカンの神様」、視野が広くて着眼点が鋭い。

「済州島から毎年5,000トンのミカンを北朝鮮に贈る会があってね。もっとたくさん贈ってもいいんだけど、向こうがいらないと言うんですよ。何故かって、ミカンを運ぶトラックが無いからなんだね。ピョンヤンではミカン1個はリンゴ10個の値段ですよ。ビタミンCの貴重な栄養源になっている」

というような裏事情も教えてくれた。話をうかがっているうちに、この教授に視察の案内をしてもらえるというのは凄いことなのだと改めて実感した。






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最終更新日  2006年07月13日 21時38分50秒
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