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2008.06.21
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カテゴリ:mask
防空壕のような薄暗いへやで、出番まで控えており、
さきほどまでの稽古を反芻してみるのだが、
昼の1時から今しがた6時までやっていたのは、終盤のシーンであり、
たとえ今これを復習したとて、
そこにたどりつくまでにはいったいいくつのシーンをこなさねばならんのか
と馳せるに気がとおくなるほどであり、
それよりも、今日の稽古で当たれなかった、はじめのシーンを思い返すのがよかろう、と思案しているうちに出番がきた。

ワークインプログレス、と横文字で言ってみるものの、
その実、「通し稽古@初めてのお客さんに晒しちゃったよ」。

人は皆、明日がくることを無意識のうちに信じて、
歯磨きをしたり宿題をしたり貯金をしたりするわけであろうが、
私がこの通し稽古をやりきるためには、たった一歩先をこなすことのみ、ただそれだけで精一杯でありました。
たった一歩先をできなければ、その時点でゲームオーバー。長く、あまりにも長く思えました。
煌々とてらされたお客様がたの顔は、おなじく晒された私の顔と対峙するにはあまりに無情で、私は何度、くじけそうになったかしれません。小休止中も、休憩などするいとまもなく、ここでひれ伏して終わりにしたいきもちをなだめるのに終始しましたとさ。

とにかく、重なる疲労と精神の弱さにて、散々たる出来であったことはまちがいない、
でも、お客様がたは、とてもあたたかくみまもってくださったので、
幸運にも、次の課題と目指すべき地点がクリアになりました。

(izumi)

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Last updated  2008.06.25 00:38:22
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