<救命胴衣>全日空機から2着持ち帰る 大分の中学生2人
<救命胴衣>全日空機から2着持ち帰る 大分の中学生2人毎日新聞 11月24日(木)20時0分配信 大分県玖珠町の中学2年2人が10月末、修学旅行で乗った全日空機に据え付けられた救命胴衣2着を持ち帰ったことが24日、分かった。2人は学校側に「『ネットで販売すれば金になる。持って帰れ』と塾講師に言われた」と説明。講師は「元航空会社員の作家の『持ち帰っても補充され、追跡調査されない』とのエッセーを話したが、指示はしていない」と否定している。 町教委によると、2人は伊丹-福岡便の座席下の救命胴衣を、カバンや衣服に隠して持ち出し、学習塾に渡したという。他生徒の連絡で知った学校は2人から事情を聴き、4日に町教委に報告。塾から2着を回収し、全日空福岡支店に返還、謝罪した。 講師によると、数年前にも塾に通う別の生徒が救命胴衣を持ち帰ったことがあるという。講師は取材に「休憩中の雑談で『(ネット販売すれば)5000~1万円程度になるのでは』と言ったが、実際に持ち帰るとは……。誤解を与えたかもしれないと反省している」と述べた。 町教委は「全日空は事件にしない配慮をしてくれた。2人も反省している。備品は持ち帰らぬよう、学校を指導してきた。次の校長会で徹底する」としている。【楢原義則】