パイプで輸送「夢のゴミ収集」、次々廃止…廃墟化恐れ
地下に張り巡らせた輸送管でごみを収集する「管路収集」の廃止が相次いでいる。
ごみ袋や収集車が姿を消す「夢のシステム」として、大規模ニュータウンなどに巨費を投じて導入されたが、ごみの減量化や分別収集のエコロジー時代に合わなくなった。
東京・多摩ニュータウンなどで廃止されたほか、横浜市の「みなとみらい21」や千葉県の「千葉ニュータウン」も廃止される見通し。施設の撤去には多額の費用がかかることから、「大量消費、大量廃棄時代の遺物」として、各地で廃虚化する恐れがある。
管路収集は1970~90年代にかけて、全国10か所以上で導入された。
多摩ニュータウン「多摩センター地区」(82ヘクタール)では1983年、東京都多摩市が約50億円をかけ、稼働させた。約600か所のダストシュートなどから捨てられたごみは総延長6・5キロの金属管を通り、吸引機で収集センターに集められた。
[読売新聞]
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最終更新日
2007年01月29日 10時52分11秒
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