カテゴリ:俺は芸術家
ダリに糸目を付けない性格。
思えば1991年、俺が最初に自分で見に行った展覧会が三越美術館で行われたダリ展。91年だからちょうど俺が二十歳の時か。遅いな。まあ、あまり絵画、美術に明るくない方としてはそんなものだろう。 明るくない方だがシュルレアリスム、特にダリは熱狂的なファンだ。だからこのときも行ったのだけど、実は彫刻やイラスト作品が多くて、少し消化不良だったのはこないだも書いたとおり。逆にソレが原因か、このとき衝動的に、自宅に電話し、母に借金までして6万円(税抜き)のダリ全集を買ってしまったんだな。今回の福島行きもダリのための旅だったわけで、どうも俺はダリには金を払ってしまうようだ。 とはいえ、この全集を持っているが故に他のもっとハンディな画集とかそういうものは殆ど買ったことがない。実は他に持ってるのは先日買ったタッシェンの本ともう一冊。それにその91年のダリ展の図録くらいだ。 で、今日久々に91年の図録を引っ張り出してみたんだけど、なんとそこに載っているもの、特に彫刻作品の殆どは今回福島で見たものと全く同一のものだった(絵画は共通でないものの方が多いようだ)。つまり、このダリ展に展示されたものの大半を諸橋廷蔵が91年以降に入手(91年の段階では所有者は諸橋ではない)し、99年に諸橋近代美術館を開館したということになる。 はからずも俺は19年の時を経て同じダリに再会したわけだ。そして、19年前にはあまり楽しめなかった彫刻作品に魅了される。俺の見る目は変わった。アートをより楽しめる方に変わったんだから成長したって言っていいんだろうね。 さて、これから久しぶりに、ゆっくりとダリ全集を見るんだ。ここにもまた、19年前と違う楽しみが沢山あるに違いないよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.10.21 20:19:08
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