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2011.11.05
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 じゃりン子チエ、フック、マトリックス、シックスセンス、アメイジング・ジャーニーに続く、D♂kaの人生6回目の映画館。
zaborger.jpg
 ってなワケで、制作発表時から気になっていた「電人ザボーガー」を見てきた。70年代にテレビ放送されていた本家ザボーガーについては以前少し語ったことがあるからそちらを参照のこと。今回劇場公開されたのはそのリメイクで、板尾創路主演と言うことでそこそこ話題にもなっているので存在くらいは知ってる人も多いと思う。

 劇場に入ると(横浜のブルク13で見てきた)思ったより遙かに入っている。満員ではなかったけど、7割くらい埋まってたのかな?男性率圧倒的に高し。当時を知っていそうな同世代が多いかと思ったけど20代後半~30代くらいが多そうだったかな?中には子連れの一家も・・・普通のヒーローものと思ってきたのか?

 いや、基本は普通のヒーローものだ。ってーか、何か、って言うと要するに電人ザボーガーだ。ストーリーは前半青年期編、後半熟年期編に分かれ、板尾は後半の主演となる。前半は古原靖久という人(知らん)が大門豊を演じている。こいつの演技がまあ無駄に熱い(コレは本家大門同様なので悪くはない)うえに基本的に大根で、でもその大根ぶりがなんか絶妙な感じというか・・・なんとなく「70年代っぽい」雰囲気に上手いこと向かってる下手糞ぶりなんだよね。いや、オーバーな演技をした結果のソレかもだけど。
 
 アバンタイトルからザボーガーと大門登場、変形してシグマのサイボーグロボットとの対峙、「チェンジ・ザボーガー!」の叫びから当時と同じ主題歌が流れ基本的な武器を全部見せながら主題歌をバックにバトル、そして圧倒的な勝利、という流れがいきなり熱い。もうコレだけ見て帰っても満足かな、と思ったくらい。

 ところがその後、色々とテーマが出てくるんだね。まあ、そりゃ当然なんだけど「正義とは何か」という葛藤。「秘密刑事」という立場=公務員であり権力に屈する場面など。人間のクズのような政治家に従わなければいけないヒーローの姿、苦悩。まあ、子供番組ではあまり出てこない部分で、でも「ピープロならやりそう」という雰囲気があるから(実際当時ののザボーガーにはそういう「ピープロらしさ」は希薄なのだけど)違和感はあまりない。

 まあ、それはいい。でもこの監督なので、色々とパロディ的な展開が出てくるのよ。客席からは笑いが起こるけど、俺は正直キツかったね。「こういう風にされても・・・」みたいな気持ちが青年編後半に行くに従って徐々に強まる。
missborg.jpg キャラクターの立ち位置もね、特に大門と心を通わせてしまうミスボーグって言う展開には正直違和感を禁じ得なかったし。まあ、これがないと後半に行けないからコレを否定すると映画全部を否定する羽目になるからどうかと思うのだけど。

 だがミスボーグ(山崎真美)のエクスタシーの表情、あれは子連れの親はどういう気分だったろうね?(笑)

 だけど、とにかく特撮とアクションは最高。最初のバトルもだけど、中盤のブルガンダー戦や最後のブラックホークとの決戦シーンのCGと実写を行き来しつつの映像はかなり興奮するね。ザボーガーの空中戦とか、戦闘の途中で一瞬バイクになってまた戻って、とか、どう考えても燃える展開は特撮好きにはもう確実に「見たかった」シーン。
 アクションはと言うと、オリジナルではあの着ぐるみだからザボーガーはあまり動かず大門の空手アクションで見せてる感はあったんだけど、今回のザボーガーは動く!あの重そうな着ぐるみで大門に遜色ない動きでアクションをする。コレが凄い。それでいてオリジナルの重厚感もあるし。

bullgander.jpg 残虐シーンも満載で、オープニングから警官が血を吹いて斬り殺され、細胞を抜き取られる(?)政治家の顔はグロテスクに歪み、政治家の愛人はブルガンダーに頭から喰い殺され、シグマの幹部はアリザイラーの毒液で白骨となり、後半でも新田警部らが(意味があるのか不明な)爆死を遂げ、ビッグメカの「電磁波」を浴びた市民達は頭が木っ端微塵に吹き飛んで死亡する。きょうびテレビでは見られない残虐シーンなので子連れの一家は子供に素晴らしい情操教育が出来たと思う。

 話をドラマに戻すと、熟年編に入って、主役が板尾に変わると更にパロディや笑いを求める展開が増えていく。落ちぶれた主人公の悲哀を描く為の演出だとは解っていてもキツいな、と思っているのだが、これが実は実に巧妙な作りで。

 終盤、ビッグメカ及び悪の宮博士との対決に向かうにつれ物語のノリもシリアスに、熱く、そして大門が格好良くなっていく。勿論ザボーガーのアクションも含めてヒートアップの方向に向かっていくその展開が全くシームレスで、気がついたらまたクソ熱い格好良いヒーロー映画に戻っているのだ。ここに来て中盤の展開が全てここに向けて練られていたことに気付く。いや、正確には見ている間は熱すぎて気付かない。終わってから気付く。

 結局終わってみれば不覚にも、不覚にも感動してしまっている自分がいたりするのだ。多分ソレは俺だけじゃなくて、周囲の声や表情から解った。あいつらみんな「何で俺感動してるんだ」くらいに思ってた筈だ。

 エンディングのご都合主義は賛否両論だな、と思った。世間でどうかは知らないが俺の中で賛否両論。「ヒーローものとしてハッピーエンドのご都合主義はオッケー!」という考えと、「ピープロらしくない!」という考え。でもオリジナルでの秋月玄退場シーンと韻を踏んでる形にもなるし、正解なのかな。





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Last updated  2011.11.05 20:50:48
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