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猫といねむり。

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November 8, 2007
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カテゴリ:猫の皮下輸液療法

ひだまりのなかで気持ちよさそうに眠る「ちびこ」さん。

気持ちよさそうなちびこ


しかし、その背中には‥。



輸液場所けんこうこつ付近のちび


翼状針が★





●「ちびこ」と皮下輸液療法

ちびこさんは自宅での皮下輸液療法を数ヶ月しています。多発性関節炎のために高容量のステロイド剤を内服していますので、同剤の利尿作用からの脱水を緩和する、同剤の副作用としての糖尿病*1と腎不全の予防するという観点から行っています。施術は最初のころは毎日1回、現在は2日に1回です。

施術中はいつも眠って過ごします。特に抵抗することはなくハイハイ‥って感じでしょうか。


●うちの猫たち in 動物病院

どの動物病院の待合室&診察室でも驚かれることが多いのですが‥ちびこを含め、うちの猫さんたちは模範的に落ち着いております。

歴代の猫さんのなかには慢性病で動物病院に足繁く通っていた猫さんもいます。そのような猫さんの場合は小さなころから病院に通っているので、動物病院がどういうところか、住む場所や行く先の動物病院が変わってもよく分かっています。そのため入院のときも(人間以上に)落ち着いたものです。

そのほかの猫さんたちで面白い対応をするのはちび、フク、かにゃくんです。

ちびこは観察好き。先生(担当の獣医さん)からの指示を私以上にしっかりと聞いているかのように先生をまんまるお目々で凝視(^_^; 見逃すことは何もないようです。フクんこはマイペースで物怖じしない性格。診察台のうえでは喜びの「くねくね」踊り(恥)。かにゃくんは人間大好き!  私から離れた所でしていただいた血液採取のときも「なになに?」って顔をして浮かれてました(汗)。


●皮下輸液療法と猫たち

わりと腰の据わった猫さんたちばかりなのでしょう。必要に応じて獣医さんの診断&処方のもと施術している自宅での皮下輸液も(私自身は6~7年前からしており最初から)どの猫さんたちもrelaxして受けてくれています。

なかには前日入れた輸液を吸収しおえたくらいにいつもの輸液場所に寝そべって「nya!」と声をかけて輸液作業を必ずうながしてくれる猫さん(ジェジェ)もいます。賢い猫さんは忘れっぽい私には助かります('_'*)。輸液の時間管理は彼女自身にお任せです。


★猫の輸液療法について注意すべき点は[猫の輸液療法]にまとめています★
[追記]2008-02-01New!

「自宅での皮下輸液療法は法律違反の可能性がある」と言及する獣医さんがいらしゃいます。獣医師法第17条では「獣医師でなければ‥診療を業務としてはならない。」と規定されているからというのがその理由です。しかし同法や同法の施行規則獣医療法等に「診療」の具体的な内容は規定されていません。

そこで獣医療を担当する行政機関におたずねしてみました。獣医療は農林水産省の所管です。お住まいの都道府県では農林部畜産課のような部署が担当しています(「お住まいの都道府県名 獣医事」で検索すると担当部署を見つけやすいです)。

私の問い合わせにご対応くださったIさんから戴いたお答えは、1.「診療」の具体的な内容を規定する法律や下位規範はない、2.そこで「診療」とは各獣医さんの診断と処方そのものということになる、3.よって「ご自分の飼養する猫に対して獣医さんの処方に従い処方の範囲内で指示通りに行いかつ医療廃棄物を獣医さんにお返しする限りにおいて明確に法律違反ではない」ということです。


[追記]2007/11/09


★ご注意★ 猫さんそれぞれによって体質や病歴、症状は異なります。猫さんの症状を一番よく把握しているのは患者さんと、患者さんからの信頼を得ているご担当の獣医さんです。このblogで獣医療情報を提供している趣旨を[はじめに]にてご覧いただいたうえで適切にご利用いただけると有り難いです。

*1 ステロイド剤の内服や注射で尿糖が出たり糖尿病を併発してしまった場合は、症状がおさまったあともステロイド剤の内服や注射を継続的に使用することには慎重にならざるを得ません。輸液療法を併用したとしても再発の不安は消えません

このような場合に臨床獣医さんから代替薬として呈示される内服薬にはステロイド剤とは別の免疫抑制剤シクロスポリン:商品名アトピカ)があります。詳しくは[猫にシクロスポリン]@新ブログをご覧ください。 up!

外用薬の場合にはエアゾール治療(=吸入によるステロイド剤の摂取)があります。内服や注射に比べてかなり微量のステロイド剤しか使いません。猫さんの場合は副作用はほとんどありません。獣医さんから積極的に呈示されることがまだ少ない@日本です。

詳しくは[ 猫の喘息について:自宅でのエアゾール治療(AeroKat)]に書いています。そのページのまんなか辺りに御紹介している「気管支鏡検査により猫喘息と診断し、ステロイド吸入療法で管理した1例」というスライドもご覧ください(注射薬のステロイド剤摂取により糖尿病を併発した喘息猫さんに吸引治療をおこない喘息コントロールも良好となったとされています)。

そのほかの治療方法については[猫と喘息の薬]のページでもリンクを貼っているFeline Asthma with Fritz the Brave!が非常に詳しいのでご一読ください(英語のみ)。


猫たち]をみる→


※はじめてこのblogにいらした方は[はじめに]をご覧ください。







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Last updated  August 2, 2008 09:30:02 PM
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