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テーマ:ワイン大好き!(30394)
カテゴリ:建築・都市・建築家
日経新聞によれば、 6月にドイツで開かれるサミットで議論される 生物多様性に関する議長総括案が5月27日 明らかになったと言う。 サミットの議論は議論として、 地球システムの水と大気の大循環の観点から 少し考えてみたい。 人間・環境系は地球システムの中に開いた系(システム) の一つであり、生物の生態学的システムもまた、 地球システムの中に開いた系である。 そして、地球システムの骨格は、 太陽エネルギーの負のエントロピーで駆動される、 水と大気と大循環システムであり、 その骨格に、生物の生態学的システム (人間・環境系を含む)が、 バクテリアなどを介したり、直接的であったりして、 開いた系として寄生しているのである。 生物の生態学的システムに寄生された地球システムは 太陽エネルギーの受け入れ量にみあった 正のエントロピーを、バクテリアなどにより 分解された汚染物質、すなわち、(正の)物のエントロピー として、大気圏外の宇宙に、 水と大気の大循環システムを通じて放出しているのである。 生物の生態学的システムは多種多様であり、 それぞれの特徴をもち、システムとして生存している。 地球システム内部のサブシステムは 多様性をもち(生物多様性)、 地球システム内の気候や地理的微変動により、 サブシステムの生物の生態学的システムの一部が 淘汰されたり、増殖したりしたりする 微妙なバランスで地球システム全体を 生かす様に調整しているのである。 どこか一部や一定量の 生物多様性の減少は、サブシステムである 生物の生態学的システムの存立に影響を与え、 当然、その一つにすぎない、人間・環境系にも 影響を与えるのである。 地球システムの中の微妙なバランスは、 生物の生態学的システム内のバランスにより 成り立っており、そのバランスが崩れる事は、 生物多様性の問題であると同時に、 人間・環境システムへの影響を与えるものである。 資源・エネルギー・環境問題の本質が、 地球システムにおいて 太陽エネルギーから取り入れた負のエントロピーが それにより駆動される水と大気の大循環システム とサブシステムの生物の生態学的システム (バクテリア、人間・環境系を含む) のバランスにより成り立っているのだとすれば、 生物多様性の減少は人間・環境系にも 影響を与える事になるのである。 すなわち、生物多様性の減少は サブシステムとして地球システムの 資源・エネルギー・環境問題に 影響を与えることになるのである。 一部の生物の淘汰は、地球システムの 変動を象徴していることなのである。 この地球システムは、 産業革命以来、人類の科学と経済の発展により、 歪んだ変化を蓄積してきた(CO2の発生や温室効果など) わけであるが、そうした人為的科学の展開の結果として、 生物多様性が変化を被っているようである。 地球システムの資源・エネルギー・環境問題の解決には、 太陽エネルギーのフローの範囲で駆動し、 環境制御システムとしての生物の生態学的システム を維持し、あるいは、補完するような、 革新的な科学技術(生態学的科学技術)の発展 なくして不可能である様に観察される。 生物多様性の減少は、 地球システムにとり、それを制御する 生態学的科学技術システムの教科書を 紛失しつつあることをも意味しており、 その遺伝的情報と生態的特性を 将来の地球システムを築くために、 保存、維持してゆくことが、 人間・環境系にとっても必要なことでり、 つまるところ、 資源・エネルギー・環境問題の 一部を構成するものである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 29, 2007 01:15:42 AM
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