USCが全米王者決定
4大ボウルの掉尾を飾る、オレンジボウル。ランク1位USCと同2位オクラホマの、文字通りナンバーワン決定戦。ともに無敗でこの日を迎えた。勝敗予想は、割と接戦、TD1本差前後と見られていたが、意外な差がつくような気がする。ズバリ、トロージャンが3本差でスーナーズを下す!と、試合前に予想したが、それ以上の大差55-19でUSCがオクラホマを寄せ付けなかった。シーズン開幕前からランク1位を続けた自力の差が、出た試合だった。確かに、甲乙つけがたい実力の持ち主同士の対戦だったんだろう。しかし、完成度の昨シーズンのハイズマン賞QBジェイソン・ホワイトはもう伸び代が、ない。片やまだ3年生で伸び盛り今年度ハイズマン賞QBマット・ライナート。逆の試合運びだったらどうなったか分からない。0-7から逆転したトロージャンの司令塔は、そのあと安心して?追いかける展開を楽しみ、前半で4本、計5本のTDパスをヒット。前半を終わった時点で38-10。趨勢は決した。1997年ミシガンのチャールズ・ウッドソン以来、ハイズマンと全米王者を、ライナートは手にした。これでUSCは1994-95年のネブラスカ以来、2シーズン連続AP年間1位を確定、1999年のフロリダ州立以来の、シーズン前から終わりまで、ずっと1位をキープした。一方ホワイトはパス成功率ではライナートを上回ったものの(51.4%対66.7%)、3回のインターセプションが痛かった。「彼らは十分な準備が出来ていて、実行できた。俺らは、出来なかったけど」と悔しさを口にしていた。