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カテゴリ:社会教育関連
現代社会と社会教育
1、現代的課題と社会教育について 現代的課題とは1992年生涯学習審議会答申によれば「社会の急激な変化に対応し、人間性豊かな生活を営むために人々が学習する必要のある課題」である。 現代的課題の学習の必要性が高まってきた社会的背景として回答申は科学技術の高度化、情報化、国際化、こうれ科、価値観の変化と多様化、男女共同参画型社会の形成及び家庭地域の変化を挙げている。 これらの変化により従来の生き方や行動様式が時代の要請するものとそぐわなくなっているということである 生涯学習審議会答申は、現時点における具体的な課題として「生命、健康、人権、豊かな人間性、家庭・家族、消費者問題、地域の連帯、まちづくり、交通問題、高齢化社会、男女共同参画型社会、科学技術、情報の活用、知的所有権、国際理解、国際貢献、開発援助、人口・食糧、環境、資源・エネルギー等」 社会の変化すれば現代的課題も変化し多種多様なものとなる 学習課題を選択する基準として 豊かな人間性 社会性・公共性 現代性・緊急性 1 現代的課題の学習機会の提供 -------------------------------------------------------------------------------- (1) 学習機会の整備と広域的な学習サービス網の整備 近年の急激な社会構造の変化に伴う人々の価値観や行動様式の多様化を背景として、人々の学習活動は活発化しているが、学習機会の提供について大きな役割を果たしているのが、地方公共団体の教育委員会や社会教育施設などの主催する学級・講座等の事業である( 図-6-1 、 図-6-2 )。 文部省では、人々が社会生活を営む上で、理解し、体得しておくことが望まれる現代的課題や地域における学習課題に関する学習機会を提供するため、市町村が行う学級・講座等への助成を行っているほか、地域の国際交流に関する学習や交流・交歓事業を促進するための事業への助成を行っている。また、現代的課題に関する社会教育指導者用の指導資料を、シリーズとして刊行しており、平成7年度は、「高齢化に関する学習の進め方」を作成し、各都道府県・市町村等に配布した。 これらの社会教育事業に加え、地方公共団体の首長部局も活発に学習機会提供事業に取り組んでおり、公開講座を実施している大学や、財団・社団法人等の公益法人、カルチャーセンター等の民間の社会教育事業者等も、学習ニーズに柔軟に対応し、多様で創意ある学習機会を提供している。 文部省では、平成6年度から将来の広域的な学習サービス網の整備に向け、都道府県の生涯学習推進センター等を中心に、都道府県、市町村等の連携・協力による体系的な学習機会の提供や学習成果を生かした社会参加を支援する「生涯大学システム」に関する研究開発を、12県に委嘱し、その成果の普及を図っている。また、民間の社会教育事業者団体等の関係者が情報交換等を行う場である「民間営利社会教育事業者団体等事務連絡協議会(民事協)」に対して相互の連携や地方公共団体との連携を図るための指導・助言を行うなど、民間の社会教育事業が健全に発展するよう努めている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.04.16 12:28:02
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