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大阪の会社では、なんでもちゃっちゃと(さっさと)やらないと、間違えるより怒られます。
「電話はコール1回以内で取ること」 「朝の着替えは3分以内」 「ご飯は先輩より早く食べ終わること」 聞きようによっちゃ変なルールが多かったりします。 私が東京赴任から大阪に戻って一番びっくりしたのは、事務所に置いてある鉢植えの水やり。 東京では、霧吹きで「しゅっしゅ」とやってましたが、 大阪では車のオイルを入れたりする道具で「ばっちゃばっちゃ」と3秒で終わり。これ↓ 「なにでやっても水はまわる」 とは先輩の弁。おっしゃるとおりです。電話のコールが2回以上鳴ると、先輩が後ろにやってきて 「あんた、遅いことなら牛でもするで」 とささやいていきます。 注意するときもプッと笑える言い方が大阪のおばちゃんの注意の仕方です。さすがに吉本のお膝元ですわ。その先輩に1コールについて、 「お客さんを待たせるといけないからですか」 と聞いてみたことがあります。 「ちゃうちゃう。電話出るの遅いと仕事も遅そうで風聞悪い。会社はいつも臨戦態勢が基本やろ」 お気づきでしょうか?大阪のおばちゃんは「遅い」ことにも腹が立つけど、それ以上に「臨戦態勢ができていない=段取り不足」ということにカチンとくるのです。 ファーストフードで列に並んでいたら、「並んでる間に注文決めて、財布出して、小銭数えとこ」 下車する駅に近づいたら、「立ち上がり、降りる準備して、扉の前に整列」 定食屋では、「ご飯と漬物は共通やねんから、メイン乗せて、味噌汁注ぐだけにしといたらええねん」となります。 八分どおり状況が分かったら、段取りしてちゃっちゃと行動しなさい。これが壊れると大阪のおばちゃんは怒るのです。 かの孫子の兵法に「兵は拙速を尊ぶ」というのがあります。 「兵は拙速を聞くも、いまだ功の久しきをみざるなり。」 「ちゃっちゃとやってうまくいったという話は聞くけど、ゆっくりかかってうまくいった話はまだ見たことがない。」といったところでしょうか。 八分どおり筋道がたったら、しゃんしゃんちゃきちゃき動かないと利益はあがらないよ、と孫子もおっしゃいます。大阪のおばちゃんの行動原理と全く一緒ですわ。 会社で仕事をするときも、チームで作業をするときも、たとえば独立開業するときも、長いこと考えて長期の完璧な計画をたてるより、どーんとやってから考えてみなはれ!と大阪おばちゃんは思うのです。 8分段取ったら、あとの2分はアソビを持たせて、ちゃっちゃと行動するが勝ちです。 でないと大阪のおばちゃんに言われます。「遅いことは牛でもするで」 なんとも牛に失礼だし、牛が段取り悪いかどうかは「知らんけど」というところなのですが、まぁ、イラチも悪いことばっかしと違いますわ(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.12.09 11:46:23
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