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テーマ:暮らしを楽しむ(388346)
カテゴリ:薬の話
承認年 1971年 開発の経緯 ブチロフェノン系化合物はJanssen研究所で合成されたものであるが、その出発点は合成麻薬性鎮痛剤のメペリジンとされている。 メペリジンからブチロフェノン系薬剤のプロトタイプといわれているハロペリドールが合成されて以来、約5000 の誘導体が作られ、その中の19 の化合物につき臨床試験が行われた。スピロピタン錠の有効成分であるスピペロンは9 番目のものである。 本薬は1962 年にJanssen 研究所で合成され、薬理学的スクリーニングが行われたもので、動物のカタレプシー惹起作用は他の抗精神病薬に比べて非常に強く、特徴として、作用発現までの時間も長いが作用の持続時間が長く、ハロペリドールタイプの薬剤に分類される。 当社では、スピロピタン錠(0.25mg)を1969 年2 月に販売を開始し、1971 年2 月にスピロピタン錠1mgの販売を開始した。スピロピタン錠(0.25mg)については、医療事故防止対策に伴ない販売名が変更されスピロピタン錠0.25mgとして2001 年7 月に製造承認され、現在に至っている。 スピロピタン錠の有効成分であるスピペロンは、ブチロフェノン系化合物で、強力な抗精神病薬に位置づけられており、精神抑制作用と賦活作用の二面性を持つスペクトルの広い薬剤である。 精神運動興奮、幻覚・妄想などに速やかな抑制効果を発揮し、また自発性減退、感情鈍麻など陳旧性 統合失調症の中核症状に対しても奏効することが報告されている。 販売名 和 名 スピロピタン® 錠0.25mg、スピロピタン® 錠1mg 洋 名 Spiropitan® Tablets 0.25mg、Spiropitan® Tablets 1mg 名称の由来 開発当時の一般名Spiroperidol の「Spiro」と、弊社の向精神薬Propitan と同系統の化合物という意味から「pitan」をとり、Spiropitan とした。 一般名 和 名(命名法) スピペロン(JAN、INN) 洋 名(命名法) Spiperone(JAN、INN)
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Last updated
2022.10.30 06:30:02
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