2010年01月24日15:30時現在、原油先物価格(WTI)は74.08ドル。現在は下降居面。長期は下降基調に転じた。ストキャストは、下降中で買いシグナルがもうそろそろ出そうなところまで下落。米石油週間統計からは原油需要は緩やかな減少を続けているが、小康状態。但し、季節要因から一段減少する可能性がある。WTIは下降局面入りでしばらく調整が続きそうである。オバマ米大統領が22日に発表した金融規制強化の方針からリスクマネーが商品市場より抜ける可能性が高く、直近下値を割って下降する可能性が高い。直近下値を割り込まなければ上昇基調の継続となり上値を試す展開になるのだがちょっと難しそうである。
米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が発表した週間(01月13日まで)石油在庫統計を分析してみると、原油在庫は季節要因で緩やかな増加局面。石油製品需要の長期推移は減少基調を継続しているが、現在は小康状態。季節要因から石油製品需要の伸びは限定的で、在庫も過剰。ちょっと在庫減少の可能性は低い。また、ドル安再開で原油輸入は下げ止まった可能性が高く、国内生産を圧迫し始めた模様。
ガソリン需要は長期減少基調を継続。季節要因から減少局面に転換。個人需要の戻りは鈍い。
ディーゼル需要は増加基調を継続。直近は減少局面入りで先行きが怪しい。産業需要の回復に暗雲が漂い始めた。輸入増加局面で生産減少局面。石油製品の国内生産は生産設備の統廃合を伴っての長期縮小傾向と見られる。米国内での石油製品生産は元に戻らない可能性が高いと考えてる。
WTI原油先物価格は、金融相場を継続。原油価格水準は産業活動に対し抑制的。ドル安再開で原油輸入量は増加。ドルの相対性的地位の低下は継続。