2010年06月消費者物価指数[総務省]
物価の下落が止まらない。今年1月に思っていた様に横ばいに転じているのだが食品・エネルギーを除く総合指数(コアコア指数)が一向に下げ止まらない。2010年6月の総合指数は前年同月比0.7減の99.7。生鮮食品を除く総合指数(コア指数)は同1.0%減の99.3。食品・エネルギーを除く総合指数(コアコア指数)は同1.5%減の97.2。前月よりは下げ幅を縮めているのだが需要不足コアコア指数が下げ止まらない。景気は調整局面入りする可能性があり大きくデフレが進むかもしれない消費者物価1.0%下落、6月 16カ月連続 5月より下落幅縮小もデフレ状況続(2010/7/30 10:44 日経新聞) 物価指数をグラフ化すると下図のようになる。作成者:キュー 総合指数は横ばい、直近も横ばい。対前年前月比はマイナス圏で推移し上昇基調、直近2ヵ月は上昇。原油等のエネルギー価格が高値圏で推移が指数を支えている。 コア指数も横ばい、直近も横ばい。対前年同月比はマイナス圏で推移し、直近2ヵ月は上昇。こちらも総合指数と同様でエネルギー価格の影響が大きい。 ただ、欧米、中国共に景気拡大速度が落ちてきて、エネルギー・資源価格は長期下降傾向となることが予想される。綜合指数及びコア指数は下降基調に転じると思われる。 コアコア指数は下降基調、直近下降。対前年同月比はマイナス圏で推移し上昇基調、直近は上昇。コアコア指数は、下げ止まりの気配が見えない。年末まで下降を続けてしまいそうに見える。状況は相当に厳しい。 消費者物価指数の1997年以降の推移をグラフ化するご下図のようになる。作成者:キュー 消費者物価指数は1997年から下降基調。コアコア指数は、総合指数よりも落ち込みがキツく、所得は国外流出傾向であることが分かる。また、この傾向は、年々強くなっていると考えられる。いずれ国民は、「節約」で間に合わなくなり、「貧乏」を受け入れなければならなくなる。国内居住者の生活水準は、年々切下げられることになりそうである。参照資料 消費者物価指数(平成22 年06月分)[総務省統計局]国内経済(デフレ) ブックマークプラス by SEO対策 経済と株式 経済ニュース 株取引