う~~ん。なんと表現したらいいんだろ。各地で高齢者の所在不明が相次いで報告された。年金受給との兼ね合いを考えてるとありがちなことなんだが、余りに、むなしい。もう、恥も外聞もなく、何でもありの世の中が到来したってことなんだろう。何だかものがなしい。
| 都市部には、所在不明の高齢者が相当数が居そうな雰囲気である。古来より都市は人口調整弁の役割を担って来た。都市は、周辺の余剰人員を吸収し、劣悪な環境で過酷な労働に従事させることで、人口を調整する。当然、彼らは子孫を残すことはない。この機能は、洋の東西を問わず、古より今に至るまで、世界中の都市で見ることができる。今、話題のワーキングプ-アである。
都市が持つ人口調整機能は生産年齢以上の人口を抑制する。だから。都市の高齢者人口比率が高くなることは、非常に珍しい。
今の日本の都市部の高齢者人口比率はチョット高すぎ。100歳以上に限らず、高齢者人口には、かなりの数の所在不明者が含まれているのかもしれない。
都市の人口調整機能は自然発生的に生じる。これを国家が抑制することで、人々は意識することなく、人口を調整してきた。国家経営が危うくなると、抑制が効かなくなり、本人たちにその気がなくても『国家による国民のリストラ』が始まってしまう。人口は、国家経営上の適正値まで調整されることになる。
今の日本はまさにこの状態、『国家による国民の大リストラ』中。都市の人口調整機能はフル回転状態。若年~中年層を中心に強い淘汰圧力が働き、彼らが高齢化するのを阻止し、一方、高齢者層の自然減で既存高齢者を減らす。一段落するのは最低でも30年先。
余り面白い話ではないが何でもありの世の中は、しばらく続きそうである。
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作成者:キュー