むーじっく

by the band apart



颯爽としたギターロックが心地よい作品です。
バリエーションの富んだリフと軽快に踊りまわる各パートが、終始鳴り響いています。

｢coral reef｣は軽快に踊るギターとベースが心地よいです。
緩急のついた進行と綺麗なコーラス、各々が独立しているようで溶け込んでいくサウンドと、バンアパならではの音が１曲目から入ってきます。
｢my　world｣はグッと踏み込んだようなリフと、颯爽と音を散らしていくギターとでメリハリのある展開が良いです。
メロディーラインも解りやすく、アグレッシブなサウンドの上でシンプルにいくのも良い感じです。
｢forget　me　nots｣は要所のタメと、サッと抜けていく疾走感が良いです。
サビへの入りも格好良く、ガラッと雰囲気を変えながらも１曲として上手くまとまっていると思います。
｢higher｣は耳に残るリフがインパクト大です。
シンプルな展開とメロディーながら、各パートが立ち回るように見せ場を作っていて、聴きやすくも聞き飽きない名曲です。
｢real　man’s　back｣はグイグイキャッチーなリフを鳴らしていくギターが良いです。
短くコンパクトに収まっていて、最後の締めにふさわしい曲だと思います。

楽器やサウンドに変化が無くても、これだけ幅のある音楽を出せるのは流石だと思います。
どの曲も顔となる要素を持ちつつも、すぐに彼等だとわかる一貫性もあって、期待を裏切らない安定感も魅力かもしれません。
ひねりのあるギターロックを聴きたい方には、是非オススメしたい一枚です。