Discovery
by DAFT PUNKポップなテクノサウンドが心地良く、聴きやすい作品です。洗練されたサウンドはBGMにも最適ですが、面白く聞き応えもあります。「One More Time」は一度聴いたら忘れる事の無い、解りやすいフレーズが良いです。エフェクトのかかった声が、軽快なループ音に上手く溶け込んでいると思います。途中クールダウンし、少しづつ音を上げていく辺りも良い感じです。「Aerodynamic」はうねるようなサウンドと、リズミカルなパーカッションが良いです。飽きてきそうな所で曲を仕切りなおし、上手くまとめている印象を受けます。「Digital Love」はこのアルバムの中で、最も好きな曲です。柔らかくしっとりした音も良いですし、グッと音をカットしながら進行するリズミカルな部分も心地良いです。その緩急のついたサウンドはメリハリがあり、曲全体が締まっている感じがします。。「Harder, Better, Faster, Stronger」も軽快なサウンドが良いです。上へ下へと楽器のように飛び回る声も、ポップな曲の雰囲気にはまっていると思います。「Crescendolls」はひたすらループするだけの曲ですが、途中の音の消し入れの調整が、単調だけど飽きさせない物にしている気がします。タメのあるドラムで間を作る辺りも良い感じです。「Superheroes」はじわじわと上がってくる曲の入り方が良いです。ズンズン響いては消える、バスドラムも心地良いです。「High Life」は女性ボーカルが織り成すオシャレな雰囲気が好きです。ボーカルを生かすためのバックというより、ボーカルがサウンドとして上手く周りを生かしているような気がします。「Veridis Quo」は何処か哀しさを感じさせるフレーズが耳に残ります。軽快であるようでイケイケではない、不思議な雰囲気の曲です。キャッチーで取り付きやすいですが、それだけでは終わらない味のあるサウンドだと思います。どの曲も心地良いビートを刻みつつも、単調で終わらない遊びが入っている感じがしますね。まさに「One More Time」聴きたくなる一枚でしょう。