言語聴覚士、勉強中!

2016/06/18(土)18:12

離床研究会学術大会に参加

急性期リハビリ(31)

日本離床研究会 第6回全国研修会・学術大会に参加してきました。 キーワードなど、個人的なメモです。 <人工呼吸器関連> ◆無気肺(アプニア)では、PEEPを上げる。 ◆PEEPの目安  気管切開 3~5cmH2O  経口挿管 5~8cmH2O  肺水腫・肺胞出血 10cmH2O  15cmH2O以上なら、モードの変更が必要。 ◆PEEPを上げると、胸腔内圧が上昇し、血圧が低下する。 ◆FiO2は、0.6以下なら安全という報告あり。  値が上がるほど、肺胞が破壊される。  値が上がると、吸収性無気肺を生じる。 ◆出納バランスで、+バランスだと、肺に水が溜まる恐れがある。 ◆利尿剤(ラシックス)  作用:利尿、うっ血による息切れ防止、浮腫の軽減  副作用:低カリウム血症 ◆呼吸パターン  吸気しにくい時は、胸鎖乳突筋が浮き出ることがある。  気道狭窄により、呼気しにくい時は、腹筋収縮を認め、呼気が延長することがある。 ◆ICU-AW(ICU関連筋力低下)では、横隔膜も薄くなっていることが考えられる。 ◆通常は、座位であれば、横隔膜が下がり、一回換気量が増加する。 ◆人工呼吸器の波形  異常波形(痰貯留、結露) プレッシャー波形やフロー波形で評価する。   波形がギザギザになる。  異常波形(リーク) ボリューム波形にて評価する。   呼気波形が基線に戻らない。 ◆RASS 沈静スケール(+4~-5) ◆例えば、RASSが0か-1で、換気量低下、呼吸数上昇なら、病状が悪く、疲弊要素があることが考えられる。  ⇒リハでは、負荷量を吟味、サポート的な介入が必要。 ◆例えば、換気量多く、呼吸数上昇なら、興奮やストレス、痛みなど考えられる。 <早期離床> ◆ICU-AWの患者の8割に横隔膜の機能不全が起こっていた。 ◆DVTのガイドライン(米)が出来ている。  Dダイマーが下がるまで安静は×  下腿静脈フィルターがあれば離床し、  なければ、抗凝固法の種類によって判断する。 ◆離床チームの対象患者の選定に、B項目を利用することもある。 ◆Bakhruによると、以下の項目が早期離床と関連している。 「早期離床のプロトコルがあること」、「リハビリスタッフの介入があること」、「鎮静プロトコルがあること」、「多職種による毎日のラウンドがあること」、「患者のゴールが書かれていること」など。  ⇒ラウンドでは、患者のゴールを多職種間で共有する機会となる。  <褥瘡、栄養> ◆低栄養は在宅における「全褥瘡」、「重症褥瘡」に最も強く関連する因子。 ◆血液検査の値のひとつの目安(下記の値より低いと褥瘡が重度)  アルブミン 3.0  ヘモグロビン 10  総リンパ数 1500 ◆栄養介入した群では、褥瘡の創サイズの改善効果あり(特に巨大褥瘡)

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