脳室・脳槽・腰椎ドレナージで、リハビリ介入する時に、気を付けている点を書きます。
<現状の病態を把握>
◆脳出血の脳室穿破であれば、どこまで血腫が及んでいるか(側脳室まで、中脳水道まで)
◆ドレーン挿入後、何日目か
◆それまでの流出量(1日あたり)
◆設定圧(チャンバー先端の高さ)の経過
◆髄液の色の変化の経過
◆クランプ可能時間の確認(医師の指示)
◆その制限内であっても、病態的にクランプ時間をできる限り短くしたほうがよい時期かどうか
(例えば、10日程経過し、流出量も減少し、色調も無色に近くなってきており、そろそろドレーン抜去の時期と予測されるのであれば、制限内ギリギリでも良いか? など)
<リハビリ介入前に>
◆その時点の流出ペース(おおよそ、何秒に1滴か)
◆拍動の有無
◆ベッドアップの角度
◆クランプ4ヶ所が解放されていることの確認(必要ないか?)
<リハビリ中>
◆クランプ後、流出していないことの確認(リハ中も、1度くらい確認していれば、より安全か)
◆ドレーンチューブの取り回しに、細心の注意を払う
◆可能であれば、挿入部の漏れを確認(腰椎ドレナージの場合で、側臥位にした時に確認)
◆バイタルサインの確認
<リハビリ後>
◆元のベッド角度に戻す
◆クランプの解放を看護師へ依頼
◆流出ペース、拍動を確認(リハビリ介入前と著変ないか確認する。極端に流出ペースが遅かったり、止まっていたら、ルートの確認を行う)
<その他>
◆目的:髄液内の血腫除去、頭蓋内圧のコントロール
◆脳圧管理を考慮し、ベッドは30度での管理が基本
◆流出量が、100ml/4時間 以上になると危険(ネットの情報)
(単純計算で、24時間で600mlとなり、1日の髄液産生量を超えるため)
◆当院では、例えば、「100ml/8時間 以上の流出量なら、設定圧を1cm上げる」などの医師からの指示あり。
◆流出量は通常200-300ml/日(”はじめてのドレーン管理”より)
◆通常は、脳室・脳槽ドレーンは7~10日で、腰椎ドレーンは10~14日で抜去(”見てわかる脳神経ケア”より)
追記:◆腰椎ドレナージでは、拍動は非常に弱いかほとんどない(ネットの情報)
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fbook%2Fcabinet%2F2816%2F9784796522816.jpg%3F_ex%3D128x128&m=http%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fbook%2Fcabinet%2F2816%2F9784796522816.jpg%3F_ex%3D64x64)
見てわかる脳神経ケア [ 塩川芳昭 ]
参考にした書籍です。
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fbook%2Fcabinet%2F8404%2F84042100.jpg%3F_ex%3D128x128&m=http%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fbook%2Fcabinet%2F8404%2F84042100.jpg%3F_ex%3D64x64)
はじめてのドレーン管理 [ 清水潤三 ]
(こっちは、友人の本を見ました)