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2023年03月26日
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カテゴリ:日記

INDEX
  • AW3821DW 
  • CIY/TESTER84 

■モニターを買い替えた話 
モニターを買い替えました。今まで使っていたAW3420DWが壊れたとかでは
なく、少し欲が出たというか新しい物を試してみたくなったからです。3420は
特に不満もなくトラブルもありませんでした。敢えて不満点を挙げるなら、UIの
操作感が悪かった点です。日常使用でUIに触れるのは主に画像プリセットを触る
時になります。自動調光の機能がないので昼夜で画面の明るさをその都度変更する
必要に迫られる。その操作をする時にショートカットキーはあるもののワンタッチ
ではなく、3回ほどモニター裏にあるボタンを操作する必要があり、目視できない
5つのボタンを間違えないよう操作するのは慣れていても不便だと感じていました。
もう1つはモニター付属のスタンドが大きすぎて使いづらかった事。私の環境では
モニターアームを使用するので、それが特に不満点とはならないのですが、照明の
効果も付いていてデザインも素晴らしいからこそ勿体ないと感じました。一般的な
デスクに設置した場合、足の奥行きだけでも30センチ以上あり、モニター前面の
距離も、奥から20センチほど手前にくるので、椅子に座るとほぼ目の前に来ます。
奥行き60以下のデスクだと、距離が充分にとれず、近すぎるという事になります。
浅く座るか深く座るかでも変わりますが、私の場合アケコンを膝に置く都合もあり、
モニターから程よい距離が取れていました。およそ60センチから70センチです。
土台が必要以上に大きいのでスペースを圧迫します。モニターが手前に来すぎる為、
それよりも後ろがデッドスペースになりがち。例えばスピーカーを設置しようにも、
制約が大きく背の高い物とは相性が悪い。純正のスタンドは、モニター底部計測で
最大16センチまでしか持ち上がらないからで、仮に設置してもモニターの後ろに
隠れてしまいます。それはサウンドバーでも同様です。足が長過ぎるからモニター
直下に設置出来ないということになり、かなり手前に置くことになってしまいます。
不満はその2点だけです。画質、解像度、応答速度、ゲーミング機能は満足でした。
自信をもって人に勧められるモニターです。(とは云え既に終売したモデルですが)


■AW3821DW
AW3420の正統な後継機であるAW3821DWを去年の暮れに購入しました。
一時期、半導体の供給不足や為替相場変動の煽りで25万近くまで上昇しましたが、
ようやく落ち着いて本来の値段まで戻しました。発売当時の御祝儀価格は13万円。
ちょうど10万円の特別給付金があった時期でもあり、飛ぶように売れたようです。
世界にある殆どのIPSパネルを供給するLG社とサムスン社の収益性悪化による
LCD事業の撤退により、今後の生産と供給は、主に中国へと移管するようですが、
そうなると転換期黎明は品質水準が下がる事が懸念されるので、そういう意味でも、
転換前に購入を急ぐべきと判断しました。年末セールで約15万円で購入しました。
所謂ゲーミングモニターも今後はスマホ等と同じように、高級機は順次、有機EL
ディスプレイに置換されていくものと思われます。去年春から第1世代と呼ばれる
QOLEDタイプのゲーミングモニター群が続々と市場に投入され始めていますが、
OLEDディスプレイで懸念されるのは画面の「焼付き」による短命である点です。
各社とも定期的に画面リフレッシュする機能など、工夫を凝らして対策しています。
短命な点を除けば応答速度はLCD比10倍~20倍以上の速度、LCDパネルの
応答速度1msは、外連味ある表記詐欺とも云えるもので、設定は出来ても、実行
すると画面が乱れる等、およそ実用に耐えるものではありません。現実的な運用で
実行速度が5msと仮定するならば、応答速度は約50倍近く速いと云え、残像の
「ざ」の字すら知覚できません。また、コントラスト比は実質、無限と云えるので、
表現力もLCDと比較にならないほど正しく綺麗な描画が可能。HDRとの相性も
良く、ゲーミング性能は言わずもがな。同じくエイリアンウェアシリーズで云うと、
最新モデルのAW3423DWと、姉妹機AW3423DWFが、それになります。
白がNvidia特化型。黒が一般ユース、若しくはラデオン用と思ってください。
白はG-sync信者向け。用途にもよるが黒のほうが拡張性が高く汎用性も高い。
3821と同パネルOEMはLG「38WN95C-W」3821のG-sync
無しモデルとなり、同パネル比較なら3821より汎用性が高い。同パネル性能を
オフィス寄りにしたモデルが同LG「38WN95C-W」になる。好みに応じて
この3種から用途別に選べると云えます。DellとLGの違いは電源ユニットが
LGの場合、外付けアダプターになるのでモニター本体が薄く軽くなる(相対評価)
UI操作がボタン中央最下部のジョイコン1つに集約されている点(壊れたら最後)
LGの配線接続ポートは、特殊な「ホリゾンタルインサート」Dellは一般的な
バーチカルインサート。結線のし易さ、取り回しはLGの方が合理的だと感じます。
DPの爪を折ったり接合部を破損させた経験がある人はLGを是非一度お試しあれ。
モニターアームを使うにせよ付属のスタンドを使うにしろ、ケーブルの取り回しも
自然になり、設置するときのRを(配線カーブ)最小限に抑えられるのが美点です。


□仕様解説
3821の使用感について。3420との大きな違いとは、解像度が広くなった点。
G-syncユニットが第2世代であるv2型ユニットになり、HDR600対応、
可変オーバードライブ機能が追加された。接続端子も、DP1.2→1.4になり、
HDMIも2.0へ。残念ながら2.1には非対応。つまり解像度から逆算しても
わかるように、帯域不足が起こります。最大リフレッシュレートで運用する場合は
DP接続に限られる。内部的な変更点は前モデルの不満点だったUIが劇的に改善。
ショートカットを使うと殆どの操作がワンタッチで実行出来るようになっています。
また、自動調光機能も追加されたので、昼夜で輝度の変更をする必要がありません。
もちろん厳密に調整をしたい場合を除きます。解像度の変更は3440*1440
→3840*1600と、一回り近く拡張され、水平解像度は4Kモニターに同じ。
垂直が2160→1600なので25%低く、つまり、42インチ4kモニターの
高さが少し低くなったものと考えるとイメージしやすい。設置環境は一般ユースを
考えた場合デスクに設置できる最大の解像度になると思います。これが42インチ
4Kになった場合、画面が高くなる分だけ距離によっては上を見上げる形になる為、
首の負担増が懸念される。日本の家具事情を鑑みても、デスクの奥行きは一般的に
60センチ前後になるかと思われます。モニターから物理的な距離をとる、つまり
これが限界の大きさだと云うことです。没入感を取るか、アイケアを考え圧迫感を
敬遠するかは個人の好みの範疇です。ソフトの意味でもハードウェア的な意味でも、
この解像度をベストだと考える人は少なくありません。それぐらい限界ギリギリの
ベストバランスな解像度だと云えるでしょう。購入前は私も大きさが1番の懸念点
でしたが、実機を設置して、ようやくネット界隈の評価に納得する事ができました。
また、今回のG-syncV2モジュールの不安材料とされるクーリングファンの
存在ですが、普段使いではほぼ無音と言って差し支えありません。日中、最大輝度
にして、HDRをオンにでもしない限りファンの存在を忘れるほどです。ファンは
常時オンですが、少なくとも最小回転数であればモニター裏に耳を当ててようやく
聞こえるか聞こえないかくらいの音量。そういう意味で、ファンの寿命がLCDの
寿命より早く来るのではないかという不安は残ります。心配なら寝る前にカバーを
かけるといいでしょう。ホコリやチリの進入を防げば寿命を最大限まで伸ばせます。


□運用環境
プリセットは標準。ローカルディミングはオフ。直下型と違って、エッジ型なので、
暗い画面を表示している時にバックライトが広域に渡る為、やや不自然で違和感を
覚えるからです。普段は、10ビットカラーにしたいので、リフレッシュレートは
120Hzに固定=10億6千万色(8ビットは1670万色)オオアタリ個体を
引けたのか、IPS特有のバックライト漏れも殆どなく、快適。ゲームをする時は
フルスケール表示で遊ぶので、垂直同期オンだと問答無用で144Hzになります。
HDRは基本はオフ。2Dゲームの場合白飛びが目立つので意味がないと思われる。
それはHDR1000になっても変わらないと思います。G-syncは、オンに
したりオフにしたり、その日の気分で変えて楽しんでいます。メイプルをする場合、
このゲームだけが特殊なのですが、ログイン画面や、ショップ、オークションなど、
違う解像度が混在するため、オンにすると画面転換の時にリセット処理をするので、
(マップ暗転では発生しない)そこに若干のストレスを感じる。全画面からデスク
トップに戻る時も同様。解像度の変更はグラフィックカードの性能にもよりますが、
コンマ5秒くらいです。オフの場合ほんの一瞬で切り替わるので、あくまでそれと
比較したらの話。とは云え、映像編集のプロでもない限り、8ビットと10ビット
映像の違いを知覚できる人は少ないと思うので、ゲーム優先なら常時144Hz+
VRRオンで運用するのがいいでしょう。いろいろな設定を試しましたが、最後は
常時144Hz「全画面を含んでVRRオン」にすることで、私も落ち着きました。
リフレッシュレートは高ければ高いほど良いとされますが、一般的には120Hz
出ていれば充分。その場合10ビットでの描画も可能になります。それはケーブル
帯域制限によるものなので技術的な限界点だという事です。仮に360Hzならば
120Hzモニターより理論上3倍知覚が早くなります。しかし入力遅延がそれに
追従できません。仮に反応が出来てもリアクションが間に合わない。そのレベルの
驚異的な反応速度をお持ちならLCDではなくブラウン管で遊ぶしかなくなります。
構造的に、LCDの応答速度がブラウン管に勝ることは絶対にありえないからです。


□使用感
私のパソコンは、i7/8700+1060/6G+メモリ32G構成になります。
解像度はほぼ4Kと同等ですが、2Dゲームしかしないのであればゲーム中の実行
リフレッシュレートは最大で張り付きます。それ以外のゲームをした事がないので
わかりませんが、3Dゲームをするなら最低でもRTX2070S以上のグラボが
ないとボトルネックが起きるでしょう。また、RTXグレードであればレイトレや、
AIスケーリング、動画補助など各種恩恵が享受できる。体感での大きな変更点は
解像度の増加であり即ち作業領域の拡大に繋がります。ブラウジングも快適ですが、
動画や音楽、画像編集ソフトを使う時のUIが広くなり作業効率がアップしました。
解像度が広くなってもppiは前機種と同じ。スケーリングをして遊ぶメイプルの
場合、以前より大きく見えるようになってます。3420からの機種変更なだけに
感動は薄いものの、ストレスなく快適に当たり前のように使えることが感動的です。
現行モデルのIPSモニター群と比較しても間違いなく全てに於いて最強でしょう。
とは云え10万円以上のPCモニターを購入するなら、チューナーレスでも大画面
有機ELテレビを購入してパソコンを繋げたほうがいいとも思います。何れにせよ
IPSパネルも既に斜陽で、近年では技術更新もありません。IPSの欠点である、
黒の表現力が少し上がった程度です(IPSブラック)IPSを暗い部屋で用いる
場合に限り、やはり黒が黒でない事が浮き彫りになりますが、昼光色で40w級の
照明下なら殆ど気になりません。映像の編集用途で使いたいのであれば、表現力に
特化した別のIPSモデルにするかVAモニターを検討してみるのもいいでしょう。
様々なコンテンツで過不足なく高品質な体験をしたいのであれば、IPSパネルが
現状、最も無難な選択肢だと思います。ゲーム体験と動画視聴の比重、コストまで
考えるとVAも決して悪い選択肢ではない。黒深度、コントラスト比はOLEDに
匹敵する。VAならサムスンの最上位パネルであるオデッセイGシリーズがお勧め。


□G-syncについて(おまけ)
補足としてG-syncについて少し話します。G-syncには3種類あります。
第1世代(無印)第2世代(アルティメット)コンパーチブルです。モジュールを
積んでるのは第1、2世代のみでコンパチはソフトウェア処理。ユニットの強みは、
可変オーバードライブと可変リフレッシュレートの2点のみ。(以後VRRと呼称)
VRRは1Hzからの全追従型なので、同じVRRでもコンパチVRRとは比較に
なりません。ただ、その恩恵に授かれる場面に遭遇するのであれば、それは極端な
シチュエーションに限られる話なので、それ以前のボトルネックを先に対応すべき。
つまり、盲信的に頼れるものではありません。むしろ、ユニットを積むことによる
デメリットのほうが目立ちます。例えばPIP、PBPが使えない事が挙げられる。
また、個人でのモジュールのファームウェアアップデートが不可能な点など。一度
メーカーに送って手動で処理して貰うことになる。入力端子の制限などもそうです。
枷が増えるばかりで恩恵を授かれる場面は限定的であるにもかかわらず、実用上の
不都合は山積みになる。追加料金をわざわざ払ってまで買う価値はなく、であれば、
安くて便利な方を買ったほうがいいでしょう。つまり、Nvidiaグラフィック
カードを使ってゲーミングに特化した性能を手に入れたい人向けであり、それ故の
「信者向けプレミアブランド」になります。細かい技術解説は3420DW記事に
書いたのでわかる人向け。今回は専門用語や略語の説明を省かせていただきました。


■CIY/TESTER84ーEmilia 
先日、なにげなくキーボードのスイッチを外して分解してみたんですが、特殊工具、
所謂、特工がなくても爪で分解できたので、化粧筆を使ってグリスアップしました。
すると、これが実に良い塩梅で、タッチ&フィールが向上。兄にアケコンを作って
もらった時に信越の高級シリコングリスを一緒に購入した物があったので、それを
使いました。歯磨き粉くらいのチューブで数千円もします。アケコンのスイッチは
ドライで問題ないんですすが、レバー元ピボット部をグリスアップする必要がある。
それくらいのメンテナンスは自分でしなさいということで買わされた物になります。
自分でメンテナンスをするようになると自然と愛着も湧くので、なかなか良い気分。

それで味をしめてスイッチ84個、全てバラしてグリスアップして組み直しました。
すると上品な打ち心地になり感動。気を良くした勢いで次は自作キーボードに挑戦。
その前に1度テンキーレスに戻して暫く使ってみましたが、やっぱりレイアウトは
75%が自分の環境に於ける最適解という結論に落ち着きました。それで75%の
ベアボーンキットを購入し、海外から取り寄せる。別途キーキャップを3種類分と
キースイッチも用意しました。ついでにメンテナンスツールとスイッチを分解する
治具も併せて購入する。スイッチは巷で人気のアッコのゼリースイッチにしました。
ピンク軸をチョイス。キーボードが届くまでに時間がかかるので先に新規購入した
スイッチを全バラのうえでルブしていきます。本体が届いたら動作を確認後、一度
全バラして適正トルクで組み直し更にPCB加工をしました。テープMODをして、
PEシートでサンドイッチ構造にしてマウント。スタビライザーは純正のまま使用。
全バラ洗浄して、グリスを塗り直して組み直すに留める。それ以外の細かい加工は、
後から出来るので控えめにします。仮にやり過ぎていた場合、原因の特定が、加工
箇所が多いほど困難になるため。仮組みが終わったら、次はスイッチの導通テスト。
何箇所か接点不良が見受けられるも、スイッチを挿し直すだけの修正で済みました。
このキーボードを選んだのは業界で1番コンパクトだからです。実測30.6mm
流行のガスケットマウントは構造上ベゼルが太くなるので、それを嫌った形になる。
それでも工夫次第で、例えばOリングを噛ませてPCBを擬似的にフローティング
マウントにする事も可能。汎用性の高さは日91/英87に分があると思いますが、
その場合、全幅で約6センチ差となる。これは男性と女で肩幅の、体格の差ですが
肩が開くほど疲労度も高くなる。マウス操作の精密さが損なわれる。などの弊害が
生じます。故にコンパクトなレイアウトに拘るのです。私の遊ぶゲーム用途の場合
最低でも80キー前後が必要になるので、この英字84キーは無駄を削いだ最適解。
変則レイアウトの75%は他にもありますが、私のケースではゲーム中の動画撮影、
+スクリーンショットの為に、プリントスクリーンとポーズブレイクのキーが必須
なのでファンクションを経由せずに、独立してないと困るという制約がある為です。

部品だけで3万円ほどの出費。リアルフォースが買える値段と考えると複雑な心境。
先日ゲーミング特化モデルのリアルフォース新作「GX1」が発売になりましたが、
少し前にモニター募集をしていたので、応募するかどうか一時期本気で悩みました。
募集要項に記入しながら、使用ゲーム項目欄に「メイプルストーリー」と記入する
時点で我に返りブラウザをそっと閉じました。急に恥ずかしくなってしまいました。
新作のGX1はフレームレスで、前作に引き続きキーキャップはチェリー互換です。
日本市場だけではなく海外も視野に入れて迎合した模様。私も少し気になってます。
現行モデルで買って使いたいと思えるのは、テンキーレスR2/PFUリミテッド
エディション。色はアイボリーの一択。ただPFU仕様は静音スイッチになるので、
個人的には標準スイッチが好みです。その場合、R3Sしか選択肢がなく、それも
既に在庫切れか生産中止状態になってます。PFU仕様の良い点はPBTキャップ
昇華印刷である点と色がアイボリーであること。R3以降は白と黒の2色だけです。
R3以降は全モデルがPBTキャップになりましたが、廉価モデルはレーザー刻印。
昇華印刷を選べません。海外にリアルフォースがなかなか普及しないのも、コスト
パフォーマンスが悪い点にあります。特許技術頼りの殿様商売感を払拭できません。
3万円もするキーボードが「ABSキャップ」「レーザー印刷」「樹脂フレーム」
「ケーブル脱着が不可能(有線の場合)」「ケーブルがビニールで太い」となれば
数え役満で弁明の余地もありません。静電容量であるが故の強みを活かせず自らの
首を締めることに繋がっているように感じます。であれば、同じ静電容量方式でも
Nizのキーボードを選びますよね。という話で玉石混交の複雑なラインナップの
豊富さも、逆に在庫管理の難しさに直結するため、お世辞にも上手な販売方式とは
思えません。実際、ある筈なのに選択できないモデルがいくつか存在するからです。
これが海外自作ショップならどんな要望にも応える準備があるので、土壌的な意味
でも日本は未だ成熟には至ってないようです。最近少しずつ日本も専門ショップの
台頭が見受けられますが、海外ショップの代理店的な扱いになるため、為替相場の
影響や、商品手配の輸送コストで、割高になりがちです。フリークは海外から個人
輸入する形がセオリーとなっています。仮に海外で予算3万なら、アルミ削り出し
フレームの、最新のガスケットマウントPCB、好みのスイッチ、キーキャップを
選んでもお釣りがきます。完成品で買う事も可能ですが、その場合ほぼ確実に関税
ラインに引っかかるので、事務処理が少し面倒なことになります(¥16,666)
海外はDIY意識が高く日本が少し特殊なせいもある。例えばガソリンスタンドで
オイル交換や、洗車や車検が受けられる、フルサービス方式は世界でも稀な例です。
また電化製品の修理もそうだし、車のオイル、タイヤ交換が自分で出来ない男性は
居ないというくらいには自分でするのが当たり前の感覚。家具も自作する人が多い。
日本人はなんでも専門家に頼るキライがある。餅は餅屋というか利権といいますか。
そしてプロに見積もりを出してもらうと目玉が飛び出すような工数を要求されがち。
自分で出来る事はなるべく自分でする、無いものは作ってしまえの精神は好きです。
続いて今回購入した各種キープロファイルの個人的なレビューをしようと思います。


□ASA
レトロな見た目で高さがあるのが人気の理由のようです。ただキーキャップが深い
せいでメガホン効果により打鍵音が大きくなりがち。反響音を増幅する弊害がある。
音も高くなる傾向があり感触は「コポコポ」という感じ。スフェリカル形状なので
キートップは広く、指の座りが良い。強いスイッチ感が楽しめるプロファイルです。
それは他のプロファイルと違い、キートップが全て手前側を向いているからであり、
タッチがタイプライター的で文字打ち感がここに紹介するどれよりも高い印象です。
私が持っているキャップの中で1番高価なのもあって工作精度が非常に高い。キー
トップがサラサラなのに適度にグリップ感があって、滑りづらく正確に打ちやすい。
ダブルショットPBTでキャップ自体が重いので、キーの反発力が程よく減衰する。
写真ではわかりにくいですが、キーの色も凄く上品で、白は灰色に近く、黒も濃い
灰色で、赤も明るすぎない。視覚的な意味でも気に入っていて普段はこれがメイン。
欠点として背が高いキャップ特有の長いキー(スタビライザー)と相性問題がある。
スタビライザーを高価の物に替えたり、ハウジングを加工したりしても、反響音を
抑えられないケースがあります。低いキーキャップを使っている時は観測できない
ビビリが出てしまうキーが1部ある。あくまでも厳密な意味での話なのでビビリを
完全に抑えようと思えば抑えられます。例えばグリスをタップリと塗るなど。ただ
それをすると、別のキャップに交換した時に悪影響が出ることがあるので、敢えて
そのままにしてあります。「遊び」を作っておいて汎用性を保たせているという事。


□XVX
大雑把に云うとXDA+Cherry。スフェリカル形状のチェリープロファイル。
人気プロファイルの良いとこどり。XDAの低さ+チェリーのスカルプチャー構造。
静かに流行りそうな予感。低く浅く打てるので、「撫で打ち」できる人に最適です。
キーキャップが浅いので音が反響しにくく少し籠もった音になります。「ポコポコ」
キートップが広く丸く滑らかな形状なのでカワイイ。個人的にフラット形状よりも
それぞれの列が段になったステップスカルプチャ構造の方がカッコイイと思います。
使った事はありますがフラット系キートップを試そうと思った事は一度もないです。
色合いは1番気に入っているのですが、キートップが広いせいで私はミスタイプが
増えてしまうので、普段はあまり使わず、気が向いたときに着せ替え感覚で使用中。


□Cherry
一般的なOEMプロファイルを目一杯まで低くしたシリンドリカル形状。個人的に
見た目が1番カッコイイと思います。キートップが狭く、ミスタイプを減らします。
狭いが故に尖って見える=カッコイイ。ただ、低すぎるせいでキースイッチと相性
問題があります。PCBのLEDが上付きの場合、スイッチのボトムケースにキー
キャップが接触して打ち味を損なう事がある。特にASDの3列目で発生しやすい。
私も例に漏れず3列目がヒットしましたが接合部に輪ゴムの端切れを圧入して対応。
打ち味を損なう事なくクリアランスも確保出来て一石二鳥なので真似してください。
音は「カタカタ」反響音が少なく、やや硬質。とても上品な打ち心地で気持ちいい。
チェリー純正の金型は本家とGMKの寡占状態にあり、それ以外のチェリーは全て
粗悪なコピー品だったり、アレンジを加えた少し違った物になっていることが多い。
本物は受注生産扱いのABSになる。2年3年待ち当たり前のバックオーダー状態。
しかも高額です。PBTチェリーが欲しい場合は妥協してコピー品を買う事になる。
下の写真もコピー品ですが、昇華印刷PBTキャップなのでクオリティは低くない。
注意点としてダブルショット構造を買う時は、圧着部の仕上げによってスイッチに
干渉する粗悪な物も多いので、対策されたスイッチをお持ちでない場合は昇華印刷
もしくはレーザー印刷などの、ワンピース構造の物を選ぶほうが無難だと思います。
キーボードの原点だけあって見た目、打ち心地、反響性、高レベルに纏まってます。
個人的に1番好きなプロファイルで人にも自信をもってお勧めしやすい。これから
キャップ交換をしてみようと考えているのなら、何よりも先にこのプロファイルを
試してその上質なフィーリングを体感して欲しいです。音に拘る人も試す価値あり。


□OEM
一般的なキーボードのキープロファイルは全てコレ。特別なカスタムモデルを除く。
シリンドリカル形状。逆説的にチェリープロファイルの背を高くした物と云えます。
素人から玄人まで広範囲にカバーする。そつなく万人受けするプロファイル。この
プロファイルに不満を持つ人は殆どいないと思います。それくらい完成された規格。
「カタカタ」このキーキャップはプリン構造なのでLEDが綺麗に透過して面白い。
私のタイピングゲームの最高スコアは、このOEMプロファイルで達成しています。
難を言うと75%キーボードにはトップがのっぺりしすぎているせいで似合わない。
その代わりテンキーレスとの相性が非常によく、特に87キーだと見栄えがします。
あくまで私との相性の話ですが、手持ちのプロファイルの中ではこれが1番正確に、
且つ早く打てます。ただ凄く疲れるので競技用と割り切って普段は使っていません。


□スイッチの選び方について
なで打ちとは、指で謎るようにタイプ出来る人を指します。指を寝かせて打つので、
手首を浮かす若しくはパームレストを好む人が多い。このタイプの人は線形特性の
(リニア赤/黒)スイッチと相性がいいです。指を立ててタイプする人は、万能型
なので、単純に好みで決めていいと思います。スイッチの重さはタイピング速度と
疲労度のトレードオフで考える。早打ちしたいなら重いスイッチを選ぶ。疲労軽減
優先なら軽いスイッチにする。よく勘違いされている事として、早打ちする場合は
軽いスイッチが有利と誤解してる人が多い。勿論抵抗が少なければ早く打てますが、
早打ちで重要なのは「押した後」です。指が早く戻るほど次のタイプに移りやすい
からで、軽いスイッチでは指を戻す力も心許ないということです。リアルフォース
チャンピオンシップ3連覇中のタイピングクイーン「miri女史」は、参加者で
唯一の45gスイッチ使用者です。それ以外の参加者は全て30gスイッチを使用。
秒間平均17打は伊達ではありませんが、簡単な文章なら40打近い速度で打てる
らしく本職とは云え人外の速度。早さの秘密はスイッチの重さである証左と言える。
また撫で打ち出来る人はリアルフォースと相性が悪いと聞きます。リアフォ最大の
美点である「ソフトタクタイル感」のせいでフェザータッチでは押しきれないから。
私はどちらの打ち方も出来ますが、机の上に余計な物を置きたくないので、普段は
指を立てて打つようにしてます(撫で打ちするならパームレストが必須になるから)
私のタイピング最高記録は撫で打ち。重心が下がって安定するし、疲労感も少ない。


□キーキャップの選び方について
シリンドリカル形状はチェリーとOEM以外に存在しないので、まず自分の好みを
二分化する。シリンドリカルよりもスフェリカル形状の方が好きであればOEMと
チェリーを除外して選択に移ります。逆もまた然り、それだけでもかなり絞れます。
形状の違いですが、スフェリカルはキーキャップの中心に向けて丸くへこんだ形状。
シリンドリカルは円筒をキートップに押し付けた形、左右が高く中央が窪んでます。
シリンドリカルはその形状からミスタイプを減らす効果がある。真っ直ぐに上から
押せないと左右の角を叩く事になり、その時点で指が間違いに気付いて止まるため。
これがスフェリカルや完全フラットの板状のキーキャップだと、関係のない複数の
ボタンまで一緒に叩いてしまってミスタイプが増えます。これはキースイッチにも
同じ事が言えます。クリッキー、タクタイル系のスイッチは、タイプミスを未然に
防いでくれます。これがリニアスイッチだとウッカリ触れても反応してしまうため、
ミス判定になるからです。タイプに自信があるなら当然、スフェリカルが打ち易く、
自信ないならシリンドリカルが無難。私がキーボード初心者に茶軸OEMを勧める
のはその為です。手放しでリアルフォースを勧められる理由も、またそれに尽きる。
また同じプロファイルだからといってキータッチも同じになるかというとそうでは
ありません。素材と重さが変われば当然打ち味にも影響があるからで、極端に軽い
重いで想像すればわかると思います。キーキャップはスイッチ側の規格があるので
大きさや厚さに制約がある。それを回避するための加工されたスイッチも存在する。
例えば背の低いチェリープロファイルに対応したスイッチ側の四隅の角が削られた
物や、ロングポールと呼ばれる、スイッチに干渉しないように接合部を高くした物
など。バネ下重量の理論によるバネ先の構造物は軽いほどいい物理原理は、この際
あてはまらない。軽すぎると弊害が出るからです。キーキャップにおいてはむしろ
重ければ重いほどいい。それは反響を抑えられるからで、これも極端に軽い重いで
思考実験すれば、脳内で直感的に理解出来ると思います。逆にそれらの理屈が理解
出来ていれば例えばキーの戻りを強くしたいと考える。高バネレートのスイッチに
交換しようと考える。そうすると押す時のキーも重くなってしまう。戻りだけ強く
したいのであればスイッチで対応しようとせずに、キーキャップを今の物より少し
軽くするだけで、重さそのままに返しだけ強くする事も可能であるというわけです。
スイッチを買い替えるより追加コストを抑えられるかもしれない。キーキャップは
スイッチの制約の為、どんなに厚くても1.5mm以上の物はないし、1.0mm
未満の物も存在しない。そのテン5mmの差が意外とバカにならないからこそ沼に
はまりやすくなる。納得できるおおよそのラインで妥協することも時には大事です。
個人的にPBT1.5mm厚のチェリーとOEMプロファイルが安定だと思います。
このタッチが好きという人はいても嫌いという人は殆ど聞いたことがないからです。
完全撫で打ち専用ならXDAやDSA系のフラットなキーキャップも試す価値あり。
打ちにくいからミスが増えるからと杓子定規に囚われず、それでも見た目が良いと
いう1点だけで好きなカラーリングのキャップを選ぶ事も自作ならではの楽しみ方。


□キーボードの足について
タッチタイプが(ブラインドタッチ)出来ない人向けの機構になる。キートップの
文字を見ながら打てるよう傾斜を付けるギミックですが、自転車でいうと補助輪が
付いてるようなものなので美しくないです。正しいタイピングが出来る人であれば
足を立てないほうが確実に打ちやすい筈なので、タイピングゲームなどを利用して
速度とミスタイプ数を比較してみるといいでしょう。打ち心地にも悪影響が出ます。
私がアルミシャーシを嫌う理由でもある。極端に重い物は除きます。中には3kg
越える物も販売していて、そこまでいくと重さのみで全ての反響を殺せるからです。
当然インゴッド同然なので高額。コストを抑えつつ打鍵反響を少しでも抑えたいと
考えるなら、キーボードを支える足は「点」でなく「面」で受けることが肝要です。
広く分散することが上質なフィールを生むと考えられているからです。一般的には
四隅をゴム足で支えるタイプが多いですが、そのとき四隅のキーと中央のキーとで
打ち味が大きく変わってしまいます。それはPCBをネジ止めするマウント箇所を
増やすことで(スポット溶接や筋交いの原理)味付けを自在にアレンジ出来ますが、
シャーシ剛性にも左右される要素であり設計時点でならともかく、後からの修正は
難しく素人には手が出せません。故にそこを修正したいなら内部に詰め物をしたり、
ボトムケースを面で支えて逃げを作る必要に迫られるわけです。上の写真のように
パッドを成形して裏に広く貼る。ノンスリップでもいいし防振防音ゴムシートでの
代替も可能。これをすることで衝撃をマイルドに吸収し、底づき感が軽減されます。
HHKB、フィルコは同効果の物がオプション販売されているので購入してもいい。
無理なら厚めの布製デスクマットを敷く事で同様の効果が得られます。実際に打ち
心地の変化を比較して感触が良くなったと感じたら試してください。注意点として、
必ず正立を出すこと。少しでも傾きがあると正しい効果が得られないので、左右に、
上下にキーボードを強く揺すっても、ドシっと、ズれないことを確認してください。
衝撃を逃がす殺すの考え方は指への負担を減らす事に直結するのでとても大事です。
e-typing

□自作キーボード感想
ピンク軸スイッチですが、一般のスイッチと比べてバネの長さが2倍近くあります。
そのおかげで指に吸い付くようなフィーリングになる。スイッチを押した指を戻す
チカラが強いイメージになる。早く次のタイプに移れと急かされる感覚が常にある。
そのせいで最初はタイピングがしづらく、失敗したかなと思いましたが、我慢して
2ヶ月も使うと、ほどよく摺動部分のエイジングが進みグリスも馴染んだおかげか
マイルド且つしなやかなタッチ&フィールになり大満足。45gリニア系スイッチ。
所謂、赤軸と呼ばれる物に諸元は似てますが、フィーリングは完全に別物。やはり
この特殊な長さのバネが独特のフィールを生んでいるのでしょう。そのフィールと
引き換えにスイッチ寿命は一般的な物と較べて半分以下というハンディキャップを
背負っています。それでも人の一生で消費しきれないほどの耐久性(1500万回)
おかげでタイピングのスコアも跳ね上がり安定感も増した。私は速度よりも正確性
重視なので素直に喜べないという贅沢な悩み。本当はゆっくり丁寧に打ちたいから。
キーを押す時は誰でも「どのキーを押すか」意識しますが、押したあと、スイッチ
から指を離す時に「よし、ボタン離すぞ」と考える人はいません。スイッチという
構造を直感的に理解できていれば脊髄反射で「スイッチ押したら指離す」が出来る
からです。これがスイッチ慣れしていないお年寄りだと長押ししてしまう。年輩の
方にスマホの操作を教えようとすると先ずタップの時点で躓くことが多々あるのは
このせいです。つまり反発力の強いスイッチはそこを補助してくれるというわけで、
意識よりも早く指が戻るから次スイッチをスムーズに叩ける=早く打てるという事。
一般的にスイッチのボトムはナイロン樹脂の(PA66)物が多いですが、これは
フル・ポリカーボネートなので、見た目は良くても爪が折れやすい。脱着の頻度が
多い人には不向きです。どんなに慎重に扱っても5回も脱着したら確実に2本ある
爪の内1本が折れる。勿論、構造を理解して素材と会話できれば折らずに済みます。
仮に折ったとしても特に機能に支障はないので御安心を。一応、ファクトリールブ
されているスイッチなので、箱から出してそのまま使っても問題ないと思いますが、
少しでも上質なフィーリングを望むなら全バラ洗浄後にルブした方がいいでしょう。
世界に1台だけの上質でプレタポルテなキーボードが完成。もうお腹いっぱいです。


■あとがき
メジロの鳴き声が響く庭の梅の木は咲き誇り穏やかで過ごしやすい日々が続きます。
サイクリングには格好の季節となりました、春宵一刻値千金なり。最近はゲームを
控えめにサイクリングや観葉植物の植え替えなど週末を慌ただしく過ごしています。
観葉植物が生長期を迎えモリモリと育つので、最近は土いじりが楽しくて仕方ない。
先週は、これから夏を迎えるにあたり、半年に1回のパソコンメンテナンスを実施。
サイドパネルを外してエアブローするだけですが、チリ1つホコリ1つなく新品の
輝きを維持しています。メンテナンスついでに最近接触不良気味だったパソコンの
電源スイッチを交換しました。フロントパネルUSBモジュールをアッセンブリで
交換。更にメモリを16から32Gに増設したりもしました。XMPで管理します。
また、以前より不便に感じていたRGBライティング統合ソフトウェアを勉強して
導入したりもしました。「OpenRGB」例えば私のPCの場合ライティングの
為だけに「NZXT」「Razer」「Corsair」「Alienware」
というように、それぞれメーカーに応じたライティングソフトが必要になりますが
それら全てをスタートアップに登録するとWin起動が遅くなり負荷も甚大になる。
システムリソースを無駄に圧迫するだけで同期しなければ、競合するリスクも高い。
それら全てを統合して一括制御を可能にするアプリになります。おかげでNZXT
CAMを含む、全ての外部アプリをアンインストールする事が出来ました。バック
グラウンドも整頓され、軽量で快適。CAMは独特な制御方法になるので、これを
アンインストールする場合、一部の周辺機器の接続構成などを変更する必要がある。
コントローラーにはLEDケーブルだけを繋げ、ケースファンはマザーボード側に
繋げて制御する形にする。この「OpenRGB」をスタートアップに登録すると、
起動時に任意ライティングプロファイルを読み込んでくれます。メモリ機能のない
ライティングガジェットもお構いなく制御してくれる有り難いアプリなのでお勧め。
AW3420とほぼ同時期に購入したスマホも3年目を迎えたので買い替えました。
最後にタイピング動画。組み立て直後に撮影したので未だスイッチが固いようです。






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Last updated  2023年03月27日 07時46分43秒
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