![DSC01766.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/18/0000911518/57/imgdb9d1cf0zik5zj.jpeg)
国東塔みっしり…の、ここは財前家墓地。
前編の最初の写真もここでした。
なにしろもう、石塔がにょっきにょきの、こちら財前家は紀氏ゆかりの一族です。
![P8240106.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/18/0000911518/72/img1d3ad4d2zik6zj.jpeg)
こちらがこの財前家墓地の中心、財前美濃守のお墓と伝えられる国東塔です。
お墓といっても逆修供養塔だそうですので、おそらく建てたのはご本人のはず。
またご立派なものを…
総高約三メートル、国指定重要文化財のお墓です。
![DSC01764.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/18/0000911518/80/imgee678bd8zik0zj.jpeg)
別の角度から見ると、こんな感じ。
まるっこい国東塔がかわいらしい…
でも、もしかして五輪塔の一部転用…?
で、国東塔ばかりではありませんよ~
![DSC01765.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/18/0000911518/86/img7a2375d2zikbzj.jpeg)
宝篋印塔。
![DSC01762.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/18/0000911518/88/imgf21b0f09zik5zj.jpeg)
そして、板碑。
これは梵字を彫るんじゃなくて、墨書きしてるようです。
![P8240110.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/18/0000911518/89/imgdf831338zik7zj.jpeg)
さらに板碑。
これは釈迦三尊でしょうか。
![DSC01760.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/18/0000911518/90/imgdf8d877azik5zj.jpeg)
もひとつ板碑。
梵字が丸で囲まれてます。
これは分かりづらいのですが、たぶん観音三尊というものではないかと…
観音三尊だとすれば、主尊(上)が「サ」で聖観世音菩薩様、脇侍(下)左が地蔵菩薩様、右が不動明王様でしょうか。
あまりみかけないタイプです。
![P8240100.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/18/0000911518/91/img77b2fd5dzikbzj.jpeg)
こちらは墓地の手前にあった六地蔵様。
墓地にふさわしいですね。
彫られたのは江戸期のですので、石塔よりずっと新しいようですが、すてきなお地蔵様です。
ふう、石塔いっぱい堪能させていただきました。
こちらの墓地でお休みの方々、たいへんお邪魔いたしました。
![DSC01768.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/18/0000911518/99/img1bed7f9azikbzj.jpeg)
さて、次の目的地は真木大堂…なのですが、途中で見つけたのがこの板碑。
看板によれば「諸田越板碑」というそうです。
種子は釈迦三尊で、「貞治第五初秋上旬」の銘があります。
第五は五年の意味と思われますので、初秋の上旬に建てられた碑でしょうか?
で、こちらの板碑、管理者が財前さんだそうです。
財前家墓地と関係あるのでしょうかね…
![P8240115.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/18/0000911518/05/img2f1acec8zik5zj.jpeg)
さて、寄り道しながら、たどりつきました真木大堂。
門番兼公衆電話の仁王様がお出迎え。
まずは本堂にお参り。
そして、ここに来たら忘れてはいけない収蔵庫。
こちらには九体の仏様が。
真木大堂はもともと馬城山伝乗寺というお寺で、三十六坊の霊場をもつ大寺院。
現在残っている仏様は、現在では衰退してしまった坊の本尊を集めたものだそうです。
で、この仏様がすごい!
御本尊阿弥陀如来もさることながら、ぜひともお会いしたいのが大威徳明王様。
六面六臂六足、もう、その迫力ったらありません。
お立ち寄りの際はぜひご参拝を。
![DSC01771.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/18/0000911518/06/img607f4f18zik6zj.jpeg)
すてきな仏様にお会いした後は、やっぱり石造物。
境内をみわたすと…庚申塔?
三猿らしいのも見えますし…じゃあ真ん中は青面金剛様でしょうか。
青面金剛様の脇にいるお二人は脇侍、下の方にいる四人は童子??
脇侍のいる青面金剛様は珍しいのではないかと…勉強しなおしてみます。
![DSC01772.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/18/0000911518/08/img1b6f8d2dzik3zj.jpeg)
こちらは青面金剛様おひとりのようです。
下には三猿。
…やっぱりその下に四人いらっしゃいますねえ。
![DSC01773.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/18/0000911518/09/imgb6576fcfzik3zj.jpeg)
これは…国東塔のなれの果て…?
でも、塔身部になにか彫られているようなので、違う塔かもしれません。
![DSC01774.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/18/0000911518/10/img981f7ba9zik0zj.jpeg)
こちらは国東塔。
両子寺の国東塔は首の部分でしたが、こちらは塔身部に穴が開けられています。
納経のための塔だったようですね。
ちなみに墓塔としてつくられた財前家墓地の国東塔には、穴はないようです。
![DSC01775.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/18/0000911518/11/img8b8dfe03zik9zj.jpeg)
小ぶりの板碑。
種子は弥陀三尊。
![P8240122.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/18/0000911518/12/img3ed614bazik6zj.jpeg)
隠れるような宝篋印塔。
隠れている割には立派な塔です。
![P8240125.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/18/0000911518/13/img47373d31zik6zj.jpeg)
さらにつづく、五輪塔の小道…
後ろには思わずバランスを心配してしまうような宝篋印塔が。
おそらくあまり古いものではないと思われますが、よくぞ倒れずに…
というわけで、真木大堂、見つくしました…
まだまだ見足りない気もしないではないですが、ここは先を急ぎます。
なぜなら、時間が押してるから。
朝一の和尚さんの説法がキイテおります…
さて、急いで次の目的地、富貴寺大堂へ…といきたいところですが、字数が足りそうもないのでこのあたりで。次回へつづく。
よろしければ、どうぞ↓
梵字に興味をもたれた方に。
これを片手に石造物探訪の旅はいかがでしょう♪