Disrupting My Comfort Zone
私の今年の目標のひとつは「今までやったことのないことをやってみる」である。歳をとるごとに自分というものが確立されて明確になってきているが、その反面に冒険心がなくなった。自分の心地よいゾーンを見つけ出し(知っていて)その快適ゾーンの中でヌクヌクしている自分。怖いもの知らずが自分のパワーのひとつだったのに・・・、これが歳をとることなのかもって自分に言い訳しているもう1人の自分。何かを築きあげて守ることももちろん大切だがどんな時でも自分に対する挑戦心は忘れてはいけないんじゃないかと思いながらもなかなか行動にうつせない(正確には「うつさない」)自分。そんな自分に渇を入れるために立てた今年の目標のひとつが上記の新しいことをやってみるだった。そのひとつが山道のマラソン。マラソンなんて大嫌いでジムでのトレッドミルでさえ見向きもしなかった私が近所のハイキングコースを歩き始めて「この山をいつか走りたい」と思うようになった(不思議 笑)。今はまだ下りしか走れず登りは走っては歩いての繰り返しだけど少しずつトレーニングを重ねている。自分であんなに嫌だったマラソン、しかも何でまた山道を走りたくなったんだろう。何で自分の快適ゾーンを抜け出したくなったんだろう。そんなとき、正確には昨日、通勤時に車内でいつも聞いているラジオ、KCRW89.9のNPR(National Public Radio)の私の好きなコーナー、"This I believe"を聞いてはっとさせられた。色々な著名人が"This I believe"というお題に基づいて書いたエッセイを朗読するコーナー。昨日のエッセイは"A Beautiful Mind"や"Appolo 13"、最新作では"The Da Vinci Code"などで知られるアカデミー賞受賞の有名プロデューサー、Brian Grazerによる僕がサーフィンを習い始めたのは45歳の時だったという文で始まるものだった。このエッセイを聞き終えたとき「これだ、だから私も自分の快適ゾーンを脱したくなったんだ!!!」と車の中で興奮した(笑)。以下はそのエッセイの一部、"Disrupting my comfort zone, bombarding myself with challenging people and situations, this is the best way I know to keep growing. And... if you’re not growing, you're dying.”(居心地のよい領域を自ら崩壊し、人々や状況に挑むことにより自分を攻撃すること、これが僕の知ってる最善の自己成長法である。そして・・・もし成長し続けなければ、ただ死に向かっているだけだ。)パワフルな最後のセンテンスが日本語で上手く表現できず自分の力不足が恥ずかしいばかりだが、これを聞き終わったとき「人生死ぬまで勉強」といい続けてた父の言葉がグルグルと頭の中をまわった。そして成長することをやめたら自分に何が残るんだろうと自問してみた。以前Cielちゃんのところで「自分が何をやったかではなく、自分が今現在何をやっているかが重要」(うろ覚えですが、ごめん!)という言葉を読んでひどく共感した覚えがあるけどその言葉や上のエッセイ、そして父の言葉を胸にいつまでも成長し続ける自分でありたいなと改めて思った。まだまだ2006年の半分残ってます、今年の目標、どれだけ果たせるでしょうか?エッセイの全文を読みたい(聞きたい)方はhttp://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=5508283まで。今回はたまたま個人的に彼のエッセイが私個人の心にズーンと響きましたが"This I believe"シリーズ全般、お勧めです。また全文はフリーページの心に留めておきたいこと欄に載せておきます(英文のみ)。