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テーマ:純粋バカ一代(1051)
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【9】
殺して助けるということか。いやな役目がまわってきたなと思った。 お局様は、こちらを向いて立って、下を向いていた。俺にほんとに殺されると思ったのだろう。恐怖のあまり、小便を漏らしてしまった。 「シャー」という音をたてて、小便が流れたようだ。周りが「なんだよ」などとざわついた。 俺は、平然とお局様を見ていた。ここで俺が動揺したら、おれの行為が間違ってたんだよ、ごめんねということになってしまう。 若い女子たちに 「若い子たち、後始末してやってくれるか?」 と言うと、「はい」と何人かが立ち上がって、濡れた床なども拭いていた。お局様は「いいから、だいじょうぶよ」と言っていた。 俺もその日は、それ以上責めることはしたくなかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.01.18 17:52:21
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