家から車で20分ほどにある洋風レストラン「リストランテ・チャオ」へ行って夕食を頂いた。妻は「キノコとデミグラスソースのハンバーグステーキ 」を、自分は「ビーフシチュー&ハンバーグ」をそれぞれセットメニューで注文した。ここの店では、いつもステーキ系かシーフード系を注文するのだが、今日は珍しくデミグラス系が食べたくなったのだ。料理ができるのを待っていると、50過ぎの明らかに仕事帰りのサラリーマンの男性が一人で入ってきた。彼はグラスワインとステーキを注文し、食べ終わるや否や、さっさと勘定を済ませて出ていってしまった。勘定を済ませるとき、レジが自分たちの席に近いところにあったので、店員が
「33??円です」と言っているのが聞こえてしまった。それを聞いて何だかちょっと可笑しくなってしまった。
自分たち2人分の勘定よりそのお客の勘定の方が高かったのだ。自分たちの料理はどちらも1428円で、
2人分で2856円。彼の食べたステーキはさぞかし上等だったのだろう。
それにしてもと思う。
土曜日の夕方まで仕事をし、普通なら家族と一家団欒を過ごす時間なのに、作業服にネクタイを締めたまま新聞を抱えて入ってきて、一人で寂しく料理を食べる男性。
かたや貧乏人のささやかな楽しみで、それほど高級とはいえない料理を美味しいと言って楽しく食べてる自分たち。幸せとはいったい何なんだろうかと。
■ステーキ&シーフード リストランテ チャオ