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2006年03月05日
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カテゴリ:がん活動
 みなさまおはようございます

 昨日は、勉強会に出席してきました。

 講師は東京大学医療政策人材養成講座特任助教授の埴岡健一さんで、アメリカのがん事情について、その仕組みや、活動の内容など・・・おもに、情報に関することについての勉強でした。

 アメリカでは、さまざまな医療の情報が開示されていて、いろいろな評価機関があります。

 医師も病院も、細かく評価されて、ランク付けされているそうです。

 ランク付けも単純なランク付けではなく、きちんとリスク調整がされ、統計学処理も施されているそうです。
 ですから、日本のような安易なランキング付けとは違い、評価の低い病院や医師は、言い訳・言い逃れが出来ないのだそうです。

 例えば日本のランキング付けの場合は、リスク調整や統計学処理は施されていないと思います。
 ですから、ランキングを上位にするために、重症な患者を追い出す病院もあるという噂もありますし、逆に、ランキング下位の病院は『うちの病院には重症な患者さんが多いのだ』といういいわけが成り立ってしまいます。

 アメリカの場合、リスク調整と統計学処理が施されているので、成績係数が『有意に良い』『有意に悪い』という結果が出され、その情報は、一般に開示されています。

 NHKスペシャルで東大阪市立総合病院が、『情報を開示することによって悪いことは何もなかった。自分たちが低い位置にいると知ることによって、良くしていくことを考えるようになった』とおっしゃっていたのは、記憶に新しいですよね。
 何しろ、成績公開を始めた当初の東大阪市立総合病院の、肝臓がんにおける生存率は2.5%だったそうですが、公表後の改善で、生存率は50%にまで引き上がったそうです。

 アメリカの場合、そういう評価が出されるだけでなく、そのあとのフォロー体制もあるそうで、標準偏差が有意に低い病院は、そのままその状態でい続けることはできないそうです。

 そのほか、同じ治療を受けた場合の費用の施設間格差や、診療の質などについても、それぞれに調査されているということがよくわかりました。

 診療の質の調査というのは、診療ガイドラインと、実際の膨大な数のカルテとを、比較していったのだそうです。『診断』『手術』『補助療法』『副作用対策』『調査』『全体』・・・これらの項目に関して、その調査結果が出され、それも開示されているそうです。

 日本でも、国立がんセンター東病院の医師が、紹介状を持って治療に訪れる乳がん患者さんのなかに、これまで受けてきた治療法が、標準的レベルですらない人が多いのではないかという疑問から調査し、その結果が発表されたことがあるそうです。
 A『きわめて標準的でエビデンスにのっとった治療』、B『標準として許容範囲』、C『標準よりかなり外れる治療』、D『害をもたらす可能性がある治療』と評価を分類し、紹介された転移・再発患者78人を評価したそうです。
 結果は、A=4人(5%)、B=30人(38%)、C=17人(22%)、D=18人(23%)、その他評価不能=9人(12%)だったそうです。
 なんと、CとD合わせて45%!!
 CとDの35人の患者さんは、はじめにB以上の治療を受けていれば、転移・再発しなかったかもしれないのです。


 情報を収集し、評価するというのは、専門知識も必要だし、お金も手間隙もかかります。

 日本の現状では、よいとわかっていることを、どのように取り入れ、現実のものとしていくか・・・というのがまず大きな課題です。

 アメリカの社会における市民パワーも、よ~~~くわかりましたが、日本の現状に置き換えると・・・何というか、火星の話を聞いているぐらい現実感がありませんでした。

 なんだか、もっともっと書きたいことがいっぱいあるのですが、とりあえずここでアップします。

 今日もこれからでかけなければならないので・・・・





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Last updated  2006年03月08日 08時40分38秒
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