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私の音楽的生活

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カテゴリ:音楽
 約1週間ぶりの更新です。ちょうど息子の受験が2月2~5日と続いたため、ネットどころではない日々でした。で、書きたいことがたまっています(笑)

 今日は、以前から書きたいと思っていたテーマに挑戦!・・・ものすごいタイトルをつけてしまいましたが(笑)、私は音楽評論家ではないので70年代ロックについて論じるほどの知識はありません。ただ、70年代に青春を過ごし、肌で感じていた事を書いてみたいと思っただけです。
 70年代ロックの最先端を走っていたミュージシャンのほとんどといってもいいと思うが、彼らは皆ジャンキーだった。彼らの音楽活動にはマリファナやLSDなどのドラッグが欠かせないものだった、と思う。ビートルズもローリング・ストーンズもクラプトンもジミヘンも皆、ドラッグ片手に音楽を創ってきた。70年代プログレの人気バンド、ピンク・フロイドの音楽などはそのままドラッグトリップした時の世界を表現しているように感じられる。
 マリファナ文化はアメリカのヒッピー達が世界に広めた・・・(と、私は思っている)、70年代に日本でも各地でロックコンサートが開かれたが、そのライブ会場では見知らぬ人達からマリファナが回ってきたりした。まだ10代だった何も知らない私も、勧められるままに何の抵抗もなく吸っていた。世間では犯罪行為かもしれないが、そこ(ライブ会場)はまったく別世界のように思われ、何の罪の意識もなかった。むしろ未知の世界への扉としてワクワクした気分で受け入れた。
 ロックとマリファナは私の中では同じものだった。それは日常の鬱々とした世界から心を解放してくれる。めくるめく快感がそこにはある。すべての可能性が自分の前に開かれているような気がする。しかし、家に帰れば何の希望もない世界が待っている。学校も家も、私を全然理解してくれない。あれはダメ、これはダメ・・・規制だらけの世界だ。大人は信じられない・・・そう思った。
 当時のロックは、大人を信じない世代が創った新しい価値観や新しい生き方を示す音楽だった。歌詞にメッセージがあるとかそういうことではなく、ロックという音楽そのものが、これまでのすべての既成概念を叩き潰すパワーを持っていたのだ。いわば破壊と創造の世界だ。そういう音楽と共にあったのがドラッグだった。
 ドラッグも破壊と創造の世界へと人をいざなう媒体だ。マリファナを吸うと、普段の自分ではなかなか感じる事ができないほど鋭く深い精神世界に突入していく。LSDを飲むとさらに強烈な4次元の世界に連れて行かれる。70年代のアートや音楽はドラッグなしには成り立たなかったと思う。通常の感覚を超えた世界へドラッグは連れて行ってくれる。創作活動をする人間にはたまらなく魅力的な世界だ。
 しかし、やがてドラッグ文化は終わった・・・。ドラッグは人を超感覚の世界に連れて行く。そして人によってはそこから戻って来られない事もあった・・・つまり気が狂ってしまうのだ。私の友人にもそういう人がいた。まるで廃人同様だ。彼は某有名進学校から某一流大学に進んだ秀才のエリートだった。将来が約束されていたはずだが、彼はそこからドロップアウトしたのだ。
 ドラッグが教えてくれた私の真実の姿・・・それは荒涼とした砂漠のような場所でなすすべもなくただ立ちすくんでいる自分だった・・・。そこからどのように歩いていけばいいのだろう?・・・その世界を体験してしまった後遺症は長い間私を苦しめる事になった。ドラッグの後遺症・・・それは身体的なものではなく精神的なものだった。生きる気力を無くしていった人も多い。新しい世界、美しい世界を目指したはずが、砂漠のような世界に来てしまったのだった。その挫折感が大きかった。おそらく私と同世代のドラッグジェネレーションの多くがそういう喪失感を体験したのではないだろうか?

 今リバイバルブームなのか、70年代の音楽が若い人たちに聴かれているようだ。今聴いてもその当時の音楽はすごいと思う。何かすごいパワーがある。それは新しい時代を創っていったパワーだ。最近の音楽に欠けているものが70年代の音楽にはあると思う。だから若い人たちにも魅力を感じさせるのだろうか。70年代ロックに触れて感動した若い人たちにはぜひその当時の文化的、政治的背景について知っておいてほしいな、と思う。
 音楽は政治や宗教、思想などとは無関係・・・だとする意見もある。が、私は政治・宗教・思想もすべては人間の精神活動が生み出したものなのだから、そういうものと音楽は無関係だとは思わない。むしろ密接に結び付いていると思う。音楽は人の心から生みだされるのだから、時代と音楽は切っても切れないほど深く結び付いていると思う。政治的主張を強く出しすぎたら音楽的な質が落ちる・・・とも思わない。ジョン・レノンの音楽は強い政治的主張、思想的主張が込められている作品が多いが、音楽としての質が高いため、時代が変わっても全然色褪せる事がない。音楽を純粋に音楽として価値あるものに高めた作品は時代を超えて人々に愛されるものになり得る。





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Last updated  2003.02.06 18:51:49
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