車椅子でのスイス旅行その4
3日目:グリンデルワルト滞在さて。前日は大雨に祟られたのですが、朝起きてみると薄日が。でも山は雲に覆われています。山の天気は変わり易く、昨日来て下さっていた現地の方も、昨日よりは今日、明日の方が良いと思うけれど、今日と明日のどちらが良いかは分からないとの事でした。明日もグリンデルワルト滞在なので、明日でもいい・・・でも、やっぱり今日にしよう!と今日のこの日に賭けました。グリンデルワルトからクライネシャイデックまで、電車です。団体でないと予約は出来ないので、当日券を買って乗車。この駅にはスロープ用の鉄板が用意されていて、駅員さんに頼むと出してくれます。列車とホーム(地面(汗))との差もあまりないので、楽に乗れます。列車はグルントで方向転換するので、グリンデルワルトからの乗車は進行方向と反対の席が御薦めです。クライネシャイデックでシュトルプ式ラックレールの登山列車に乗り換え。この時は接続があったのでそのまま登山列車に移動になったのですが、なんと荷物を運ぶフォークリフトを持ってきてくださいました(核爆)ここは列車とホームの高さが大分違うため、階段数段を登る必要があるので、荷物専用の階段のない高いドアからこのリフトで一気に登山列車の最後尾へ。もう、注目の的でした(笑)一緒に乗った添乗員さんは「何とも言えない気分です~」とのたまっておられました。ここでは確か進行方向右側に乗車。トンネルに入るまで景色がいいのはこちら側。ちなみに列車内は日本の団体客で一杯でした。凄い数だ・・・駅は山頂までに3つ。アイガーグレッチャー駅とアイガーヴァント、アイスメーア。グレッチャー駅のそばには犬ぞりの犬の訓練所があるので、わんこ達の昼寝姿が見られます。ヴァント駅では奥の方にある窓から山肌が見られるのですが、ここで愕然。実は5、6年くらい前にも私と母はここに来ているのですが、窓から見える雪の量が全く違っていて、もの凄く減っているのです。温暖化を実感しました。凄まじい減り方です。ここで日本人団体客の一人が線路に入り込んで、ツアコンさんが真っ青になって絶叫してました(--;;;そうでなくても停車時間短いのにトイレに列作っちゃって、それを説得するのも苦労してたのに。ほんと、添乗業務って大変です。しかもどうやら薄給らしい・・・あんなに大変なのに。もっと値段上げて待遇を良くして差し上げて欲しいなあとしみじみ思いました。しかし。どんな国でも線路はいったらアカンて。アイスメーアでも同じく窓から景色が見られるのですが・・・なんと霧で真っ白。何も見えません!ぎゃ~~~(><)今日を選んだのは失敗だったの!?と不安になりつつ、とうとう頂上のスフィンクス展望台です。ここの下車と帰りの乗車はなんとマンパワー(笑)駅員さんが総出で担ぎ下ろし、担ぎ上げして下さいました。ここにはちゃんと身障者用トイレがあります。中もエレベーターなどで殆どの場所に行けますが、唯一てっぺんの展望デッキには階段の為に出られません。そのすぐ下の展望室から眺めることになります。展望室に出た時もまだ視界は不良でした・・・一縷の望みを託して、私のみデジカメを抱えてデッキへ。外はと~ぜん氷点下の世界です。しかも雪降ってます(爆)。標高3573m。なのにキバシカラスが居ました。なんでこんな高所で大丈夫なんでしょうね?カラスを撮りながら、この気温で動作するデジカメ優秀~と思っていたら、風とともに一気に視界が開けてクライネシャイデックが見えてきました。そしてなんと、メンヒの山肌が目の前に現れたじゃないですか!やった!と思っていたら、今度はユングフラウも霧の中から姿を現してくれました。逆転ホームラン!とばかりに一気に山を撮りまくります。折角なので動画も。寒いなんて言ってられません。アイガー氷河も見えてきて、私が興奮して撮影しまくっている間、父はもちろん下の展望台で山を手持ちの双眼鏡で山々を見て堪能していたわけですが、母は免税の時計に掴まってました(爆)ここのおにーさん、日本人の方がいらしたのですが、5カ国語がしゃべれるそうな。しかもここに来てから覚えたと。素晴らしいです。結局ここで限定ウォッチを購入し、母はご機嫌だったのですが、こいつが最後にまた一問題を起こしてくれます。折角なので、登頂証明書をゲットして下山、クライネシャイデックでお昼。ここは予約してあったお店で、駅の目の前のレストランなのですが、入り口に2、3段階段がありました。お店の人にも手伝ってもらって店内へ。メニューはミートローフ。巨大ミートローフと長粒米がどん!と。これにサラダ大盛りと、最後にフルーツが山盛り(^_^;添乗員さんはフルーツサラダだと思っていたそうで、目が点になってました(笑)帰りのクライネシャイデックの下車、乗車はリフトが別件で稼働中だった為、マンパワー(笑)スイス駅員の皆様は力持ちでらっしゃいます。有り難うございましたm(_ _)m帰ってきてから、父は休息。私と母はお土産を買いに街に繰り出し、ついでに日本語観光局に情報のお礼に寄りました。ここで母、ワイン宅配を見つけて大喜び。ワインはやっぱり、重いですからね~。ただし、日本にある在庫を宅配してくれるだけなので、日本語の記載がどっかについてくる筈です(なので逆に税金の心配は要らない)。この日はチーズ屋さんで現地産チーズを購入してきました。ホテルのすぐ裏だったのですが、最初はチーズ屋さんと気づきませんでした(^_^;原産ものは3種類だったかな。聞かないで買うと別産地のものも置いてあるので注意。味見をさせてくれたので、味を確かめて購入が出来ました。夜は添乗員さんが探してくれたHirschenにてチーズフォンデュとオイルフォンデュ。このホテルは木製のスロープを出してくれるので、車椅子のまま入ることが出来ます。おねーさんが一人で持ってきてくれたのですが、これが結構重い!皆さん、力持ちです。さて、折角のスイスだからやっぱりチーズフォンデュを食べなきゃね、2人前で4人だから、もう1つはオイルフォンデュにしよっか(^0^)と勇んで注文したはいいのですが、甘かった。とゆーか、こちらは食事の量が半端じゃない事をすっかり忘れていた4人。出て来たチーズフォンデュ用のパンの山とオイルフォンデュ用の肉の皿にびっくり仰天。これ、写真に撮るのを忘れたのが痛い(T-T)オイルフォンデュには10種類くらいのおつまみ小皿がついてきたのです!思い出せるだけ書いてみると、ホワイトアスパラ、すぐりのジャム、小タマネギの酢漬け、アンチョビ、プチトマト、ピクルス、チェリー、名前を忘れたのですが、よく缶詰で見かけるコーンの小さいような奴、フライドポテトなどなどなど・・・しかもチーズフォンデュに浸けて食べると勘違いしてジャガイモとタマネギ付きを注文したら、蒸したお芋とリング状のタマネギの揚げたものがどっさりと(^_^;これにも小タマネギなど3種類の付け合わせが別に来ました。いや~、消費するのに一苦労。それでもお肉はなんとか片付いたものの、やっぱりチーズの方のパンはチーズがお腹に溜まって自爆。残してしまいました。ごめんなさいm(_ _)mでも、やっぱり本場のチーズフォンデュは美味しかった(^0^)特に煮詰まってくると味も凝縮されてより風味が増します。やっぱり、スイスに来たら一度は挑戦したい食べ物です。ただ、匂いが独特なので、冬場しか置いていないお店もあるそうです。