カテゴリ:本
家にいて、これといった用事のないときはほとんど本を読んでいる。友達が日本から持ってきてくれたり、貸してくれたりしたのがたまっていれば、週末で2、3冊読破することもある。
最近ビデオデッキが壊れてしまい、回ってくる大量のビデオテープも見ることが出来なくなってからは、さらにだ。 先だって発表になった芥川賞受賞作品も気になっていた。受賞作2本を同時掲載した文芸春秋は、受賞者が揃って若干20歳の女性という話題性もあって過去最高の発行部数を記録したというから、余計に読みたい。 その私の希望をきいて、いとこが早速送ってくれた。 しかし、そろいも揃って若い世代が受賞というのは、興味ををひく。というのも(私もまだ成熟という年代でなく、パソコンの使いすぎのせいで漢字はどんどん忘れるは言葉もぱっと出ずこうやって文章にするのも気を使うということがいつもなのでエラそーにいえないのだが)、最近知る20代から30初期にかけての人に対しことごとく、『こんな言葉も知らないのかぁ?本読んでないのかぁ?』・・・とびっくりすることがあまりに多い昨今、そーゆーのは、「若いから」っていう理由じゃないんだな、と知らされるからだ。 環境と感性と日本人であるということの意識と(つまりはひらがなも漢字も言葉もいろいろ知ってないといけないし)。 どちらも今のきっと、青春というものを味わう世代がもつ、いわゆる哀しげで捕らえどころがなくてあやふやな感じのする、そういう部分を捉えていて、ぱっと読むだけではよくわからなくて二度読み返して、その奥を知る、といったところのある作風なのであるが、彼女のよりリアルでちょっととげの刺さりそうな今までの人生と、花村萬月とか馳星周のような男っぽい一種エグさのある内容を書ける金原ひとみは、この先の作品がさらに楽しみな気がする、というのは個人的感想。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.02.28 17:54:51
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