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カテゴリ:OPERA
Wiener Staatsoper Japan Tour 2012
Richard Strauss : SALOME Day3 19 Oct. 2012 Tokyo Bunka Kaikan, Ueno Dirigent Peter Schneider (Replacing Franz Welser-Moest) Regie Boleslaw Barlogn Ausstattung Jürgen Rose Herodes Michael Roider (Replacing Rudolf Schasching) Herodias Iris Vermillion Salome Gun-Brit Barkmin Jochanaan Markus Marquardt ENarraboth Herbert Lippert Page TUlrike Helzel Erster Jude Herwig Pecoraro Zweiter Jude Peter Jelosits Dritter Jude Karl-Michael Ebner Vierter Jude Wolfram Igor Derntl Fünfter Jude Andreas Hörl Erster Nazarener Almas Svilpa Zweiter Nazarener Mihail Dogotari Erster Soldat Alexandru Moisiuc Zweiter Soldat Dan Paul Dumitrescu Ein Cappadocier Hiro Ijichi Ein Sklave Gerhard Reiterer Orchester der Wiener Staatsoper ウィーン国立歌劇場 来日公演 2012 リヒャルト・シュトラウス「サロメ」 Day3 2012年10月19日 東京文化会館 指揮:ペーター・シュナイダー 演出 :ボレスラフ・バルロク 美術:ユルゲン・ローゼ ヘロデ:ミヒャエル・ロイダー ヘロディアス:イリス・フェルミリオン サロメ:グン=ブリット・バークミン ヨカナーン:マルクス・マルカルト ナラボート:ヘルベルト・リッペルト 小姓:ウルリケ・ヘルツェル 第1のユダヤ人:ヘルヴィッヒ・ペコラーロ 第2のユダヤ人:ペーター・イェロシッツ 第3のユダヤ人:カール=ミヒャエル・エブナー 第4のユダヤ人:ウォルフラム・イゴール・デルントル 第5のユダヤ人:アンドレアス・ヘール 第1のナザレ人:アルマス・スヴィルパ 第2のナザレ人:ミハイル・ドゴターリ 第1の兵士:アレクサンドル・モイシュク 第2の兵士:ダン・ポール・ドゥミトレスク カッパドキア人:ヒロ・イジチ 奴隷:ゲルハルト・ライテラー ウィーン国立歌劇場管弦楽団 ヴェルザー=メストの降板は、思っていた以上に深刻なダメージをこのプロダクションにもたらした。 そのへんは「名古屋のおやじさん」が詳しく述べてくれると思います(すみません 100分間ウィーンフィルのコンサートでした。(笑 それはそれはすごいゴージャスな演奏。 鳴らしまくることこのうえない。 2011年ザルツブルク音楽祭のティーレマン指揮の「影のない女」で聴いたのと同じ、最大限に鳴らしまくるウィーンフィル、すごかったです! しかしそのせいでーどんな場面でもこれでもかと鳴らしていたのでー 可哀そうに歌手の歌声で聴こえていたのは何人かしかいませんでした。 でか声の歌手がいい、というわけではない。 しかしきょうの歌手はすべてでか声ではなく繊細な機微を伝える歌手だった。 だからあの巨大なウィーンフィルの壁を超えられなかった。 私はサロメで一番楽しみなのはヘロデなので、ヘロデの歌が「口パク」で半分以上オケのせいで聴けなかったので、かなりああ~となりました。 最初はがんばっていたものの、代役では、最後までは歌いきれてませんでした。 サロメも、まあ普通のヴァグネリアンで、冒頭の場面では完全にペイジに食われておりました。 脇訳の方が主役たちよりぜんぜん歌が聞こえてきた。 兵士の1 アレクサンドル・モイシュク Alexandru Moisiuc そして ユダヤ人の1 ヘルヴィッヒ・ペコラーロ KS Herwig Pecoraro ナザレ人の1 アルマス・スヴィルパ Almas Svilpa ペイジ ウルリケ・ヘルツェル Ulrike Helzel 一番良かったのが彼らです ヨカナーンもそれはそれは美声のバスバリトンでしたが、ヨカナーンにしてはパワーがないし、カリスマ性がない。 ヘロディアスのイリス・フェルミリオンだけは演技も歌も存在感も抜群でした。 ナラボートも凡庸なテノール。もっと若い新進気鋭のテノールにしてほしかったわ。 *** そういえばきょうルーカ・ピサローニさんも無事日本にご到着なさったようです。 彼も超ハードスケジュールなのでご自愛してほしいです。 *** 今回はもちろんヴェルザー=メストだからということで指揮者が見える席にしたかった。新国立劇場のようにオケピの真上の席というのが文化会館にはないので、ライトサイドの舞台がややきれる席。開演前からウィーンフィルがオケピにひしめく姿を堪能できた。客がオケピに群がっている。そうだね、君たちは正しい。ちょっと恥ずかしいけど。 フォルクハルト・シュトイデがコンマスの席に座っている。金髪で前髪を下ろしているのでまるで学生のようだ。隣には有名なウィーンフィルの元コンマスのヴェルナー・ヒンクさん(彼の名前は「愛知のワグネリアンさん」に教えてもらいました)が彼のかみて側、指揮者の真正面に座っている。2人は大笑いしたり談笑しながら準備している。団員がシュトイデに寄ってきて話をしている。しもてがわの壁に張り付いているのはホルンのトーマス・イェブストルThomas Jöbstl (1978年生まれの34歳) 。フルートも有名なベテラン(Dieter Flury)。 オケピの中央の奥からピーター・シュナイダー御大が登場する。 オケは笑顔で温かく彼を迎える。 サロメはいきなり始まる。 幕が開くとすぐにナラボートが歌いだすので要注意だ。 しもてが宮殿の入り口になっていて高いひな壇になっている。階段は急。 床には一面に美しい花が描いてある。 中央部に井戸。 正面奥に別の出口。 かみて側はほとんど見えず。 小姓役のウルリケがいきなりすばらしい! 兵士の1もすばらしいバスで声が通っている。 しもての宮殿の入り口からサロメが走り出てくる。 白い長いネグリジェのようなドレス。 髪は美しく結いあげられている。 お顔は美人というのとはちょっと違う。 いわゆるファニー・フェイスだが、そういう感じがこの役には少し似合っている、 声は少女のような高いソプラノ。 しかしペイジの方が高い声だった。 声にはおとなの成熟した響きはないのでこの役に合っていないことはない。 いずれにせよサロメは相当がんばっていた。 サロメはだだをこねてヨカナーンを呼び出させる。 ヨハナアアアンは美しい声のバスバリトンで、素で聴いたら最高でしょうけど ウィーンフィルが… それを超える声の太さはないんだよね ターフェルとかシュトルックマンとかフォレとかウーシタロだったらあるようなものすごい存在感、いるだけでおお~というような威圧感、これがないんだよね。 ヴェルザー=メストの趣味ではソリストもかなり繊細なタイプなのかもしれない。 私はでか声の歌手は好きではないけど… 彼らをオケの前に立たせてコンサート形式で半額でやってくれたら大満足の公演になったのかそれはわからないが、 まあとにかく文化会館でサロメをやってくれたのには感謝しなくてはいけない。 もう私は途中からウィーンフィルのコンサートを聴こうという気になっていたのでもう~酔いまくりであった。 一つ一つのフレーズに意味がある。色がある。 自己主張してる。 本当にすばらしかった。 サロメの懇願にもかかわらずヨカナアアンは井戸の底に帰って行く。ヨカナーンはサロメに誘惑されて苦悩する演技を見せている。それはいつも思うけど…違う。 もっと超然としていなくてはいけない。 Part 2 に続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年12月05日 13時25分01秒
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